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侵襲性の強いがんに対する画期的な戦略

Photoimmune Discoveries 2015年11月27日 16時51分
From 共同通信PRワイヤー

侵襲性の強いがんに対する画期的な戦略

AsiaNet 62681(1550)

【ユトレヒト(オランダ)2015年11月27日PR Newswire=共同通信JBN】
*新たな複合アプローチは免疫療法とブレマクロリン・光線力学療法の併用で進行がんに対処

オランダのライデン大学医療センター(LUMC)で行われた基礎研究で、免疫療法を光線力学療法(PDT)と効率的に併用して定着腫瘍を除去できることがわかった。このアプローチは強力な局所腫瘍の破壊とこの病気に対するしっかりした全身の免疫反応をもたらす。この研究所見は医療ジャーナル「臨床がん研究(Clinical Cancer Research)」2015年11月6日号の印刷に先立ってオンライン報告されている。

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この研究の主任研究者であるフェリー・オッセンドルプ教授は「この研究は最初の一歩である。われわれは現在、西欧での臨床試験実現に向かうことを目標に、さらなる前臨床研究を準備している」と言う。オッセンドルプ教授はLUMCの免疫血液学・輸血科のヤン・ウィレム・クライノビンク博士候補とともに、現在はロッテルダムのエラスムス大学医療センターに籍のあるクレメンス・ロウィク博士と緊密に協力して、この研究の先頭に立っている。

研究者たちは侵襲性の強い腫瘍を除去するために2つの確立された治療法であるPDTと免疫療法の結合に焦点を当てている。PDTは腫瘍を選択的に破壊し、腫瘍を免疫システムに対してさらに弱める反応を開始させるために、酸素、光線とともに特殊薬剤、つまり光増感剤の使用が必要である。免疫療法には現在は免疫システムのさまざまな部分、メカニズムをさらに利用することを目指す一連の戦略が含まれる。

オッセンドルプ教授は「この結合は定着腫瘍に対する幅広く、効率的な免疫反応につながる。一部の動物では離れた腫瘍が消えたことも観察した」と語っている。

この研究で使われた光増感剤は光エネルギーを捕捉し、次いで治療目的のために送り出す無害の葉緑素派生の薬剤であるブレマクロリン(Bremachlorin)である。研究者が選んだ免疫療法戦略はT細胞システムをがんに対して特異的に活性化させるペプチドベースのワクチンに焦点を合わせた。

ライデンの研究は2種類の腫瘍モデル、侵襲性の強いリンパ腫と侵襲性の強い子宮頸がんを使った。研究では、ブレマクロリン・PDTはそれ自体ですべての実験動物で腫瘍の成長の大幅な減速をもたらすことがわかった。PDTをペプチドベースのワクチン戦略と組み合わせると、マウスの3分の1は腫瘍が完全に治癒した。これは病気が完全に消滅したことを意味する。

さらに、これらの治癒した実験動物のすべては同じタイプのがんの再発から完全に守られていた。最終的に原発腫瘍の複合治療は離れた副次腫瘍や転移腫瘍の除去をもたらした。この特別の所見はさらなる研究が必要だろうとオッセンドルプ教授は指摘している。転移がんはがん関連の死亡の最大の原因である。

研究者たちは、長期のペプチド・ワクチン戦略と併用したブレマクロリン・PDTは侵襲性の強い悪性腫瘍に対して可能性のある全身免疫反応をつくり出すという結論に達した。「臨床がん研究」の報告で、免疫療法とブレマクロリン・PDTを合わせる光免疫戦略は「進行したがんに対する実行可能な新治療戦略」を提供すると指摘している。


2006年以降、ブレマクロリン(R)はロシアでラダクロリン(R)の名称で臨床使用が承認され、韓国では条件付きで承認されている。前臨床研究は欧州での臨床試験の実現に向かうことを目標にオランダで行われている。オッセンドルプ教授は「われわれの前臨床研究の完了後、EU(欧州連合)でがん患者による臨床研究を調整したいと思っており、この複合治療戦略の利用がEUで承認されることを期待している」と述べている。

ソース:Photoimmune Discoveries

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