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お薬手帳に貼ってCKD(慢性腎臓病)であることを伝える「CKDシール」。知っていますか?

NPO法人 腎臓サポート協会 2015年11月13日 14時48分
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今回は日本各地で取組みがはじまっている「CKD(慢性腎臓病)シール」をご紹介します。このシールは、お薬手帳に貼って使うもので、お医者さんや薬剤師さんに見せるだけで、自分がCKD患者であることを簡単に伝えることができます。なぜこのようなシールが必要なのでしょうか?

滋賀医科大学医学部付属病院の寺田智祐先生が、厚生労働省主催の世界腎臓デーCKD シンポジウム(3月12日開催)でお話された滋賀県のCKD シールの取り組みについて一部を紹介します。


■あなたがCKD だと、医師が知らなかったら?
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薬には腎臓から体外に排出されるものや、腎臓の働きに悪影響を与えたり、副作用を起こすものがあり、それらの薬を使うときは、腎機能に応じた投与量や間隔の調節が必要となります。しかし、現実には、患者さんの腎機能を確認したうえで薬が処方されていないケースが少なからずあります。

というのは、CKD の患者さんには、さまざまな合併症が出現したり、骨や関節が悪くなることも多いた
め、腎臓専門医だけでなく、複数の診療科や医療機関にかかることがあるからです。それらの医療機関では、CKD かどうか分からないと、腎臓の働きが正常の人と同じ量の薬を出してしまうかもしれません。

■身近な薬に要注意!
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たとえば整形外科や皮膚科では、炎症を抑えたり熱を下げる作用がある非ステロイド性抗炎症薬がよく処方されます。長期間服用すると、この薬は腎臓に負担をかけてしまいます。そのためCKD の方は長期間の服用を避け、症状に応じて使用するなどの注意が必要です。
また市販薬としてもよく使われている胃腸薬のヒスタミンH2 受容体拮抗薬は腎臓から排泄されるため、腎臓が悪いと血中濃度が高くりますから、減量したり、ほかの薬に変えたりする必要があります。このように腎機能に影響がある薬はまだたくさん存在しています。

■医師や薬剤師の連携をはかること
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滋賀県では、腎臓を専門としない医師が、知らないうちに腎臓に良くない薬を処方しないようにするため、また、処方箋を受け取った薬局薬剤師が、腎機能に応じた処方内容になっているのかをチェックするために、独自のCKD シールの利用を考案し、腎機能を考慮した投薬に取組んでいます。当初は、腎臓専門医のいる医療機関で取り組みを始めましたが、現在では参加医療機関も増え、病院薬剤師がシールを貼っている施設もあります。


■CKD で治療中であることを伝えましょう
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CKD シールの取り組みは、そもそもは2010 年に熊本県で始まり、滋賀県だけでなく徐々に広がりを見せています。CKD シールが全国的に普及すると良いのですが、取り組み自体も始めていないところも多いのが現状です。このような取り組みがない地域の方は、CKD で治療中であることを他科の医師や薬局で伝えましょう。また、何の目的でどんな薬を飲んでいるのか、量や服用のタイミングについてきちんと理解することも大切です。


※この記事は、会報誌『そらまめ通信 Vol.82 TOPICS』に掲載されたものです。

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