失声後も自身の声による会話を実現 発話困難者向け会話支援アプリ「MyVoiceApp しゃべるん」の販売開始

-兵庫医科大学歯科口腔外科講座と共同開発-

ティー・フォー・ティー株式会社(本社:東京都杉並区、代表取締役:杉田泰輔)は、兵庫医科大学歯科口腔外科講座と頭頸部がん等により失声した患者さん向けの会話支援用iPadアプリを共同で研究開発しています。本研究の成果をもとに市販用アプリ「MyVoiceApp(マイ・ボイス・アップ) しゃべるん」を開発中で、2015年中の発売開始を予定しています。



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    <図1:「MyVoiceApp しゃべるん」のサンプル画面>

「MyVoiceApp しゃべるん」は、音声合成機能は使用せずに、本人の肉声を使用して音声を再生するアプリです。また、インターネット接続が不要なため、端末を持っていれば、いつでも、どこでも利用できます。

このアプリで再生される音声は、手術前に録音した本人の音声を使用するために、失声後も今までと同じく自分の声による自然な会話が実現できます。利用者はタブレットの画面に表示される各音声を表現したアイコン画像を選択するだけの簡単な操作ですぐに発話ができます。これにより、失声症状になった人のコミュニケーションの問題を改善して、日常生活の向上や社会復帰の支援なることが期待できます。

現在、日本国内では頭頸部がん等の手術で声帯を切除し、永久失声となる人が年間約5000~6000人いると推定され、また手術後に一時的に失声状態となる患者さんは約1万人います。

このように失声した人たちのコミュニケーション手段は、携帯電話等の文章読み上げ機能や特定音声による音声合成ソフトなどが利用されています。しかし「自分の声ではない」ことが、利用者に大きな精神的ショックを与えています。一方、既存の本人音声を使用した音声合成ソフトの場合は、価格が数十万~数百万円と高価なため、失声者の会話支援用ソフトとしては本格的な普及に至っていません。

そこで当社と兵庫医科大学は、このような状況を改善し、QOL(Quality Of Life) の向上に貢献することを目的に2012年から共同で本アプリの研究開発を行ってきました。

本アプリは、1.本人の肉声を使用、2.発したい音声が直ぐに見つけられる、3.簡単に操作でき、持ち運びが楽、4.安価での提供、をコンセプトに開発しました。
また兵庫医科大学に入院中の同症状の患者の協力を得て、試作アプリの機能の検証、改修を重ねてきました。

本アプリでは最新のタブレットを活用し、音声合成機能を使用しないことにより、低価格での提供を可能にしました。また、入院時や日常生活で使用頻度が高い音声約80種のアイコンを標準で用意しました。当社では今後、本アプリの機能強化や使用できるアイコン画像の追加などの開発を行い、より実用性を高めていく計画です。

■ティー・フォー・ティー株式会社について
本社:東京都杉並区本天沼3-14-7-201
設立:2003年12月
代表取締役:杉田 泰輔(すぎた たいすけ)
電話:03-6913-7102/FAX:03-3390-8856
URL:リンク
提供製品/サービス
・ MyVoiceApp しゃべん
・ PR、マーケティングでのソーシャルメディア活用支援サービス
・ モバイルアプリ開発

【参考資料】
価格(予定):3,000円/本 (税別)
動作環境
 端末: Apple iPad Air、iPad mini
 OS: iOS 8.0、9.0
※ 本リリース使用している商標等は、各社、各団体の商標です。

<画面サンプル>
画像2:サンプル画面に表示されたアイコンを選択すると、録音した自分の声が嗄声されます。


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画像3:音声再生後、アプリで設定した次の候補の音声グループの画面を表示します。

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プレスリリース提供:PRTIMES リンク

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