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ディーゼル排ガス問題からフォルクスワーゲン社が信頼回復を得るためには

フォルクスワーゲン(VW)社による米国での排ガス規制逃れの一連の問題は、グローバル規模で自動車業界に影響を及ぼし、これまでに築き上げられたクリーンディーゼル技術や内燃エンジン(ICE)の進歩にも陰りを生じる事態となっています。今回の一連の問題は、VW社だけでなく、自動車メーカー、部品サプライヤー、ディーラー、規制当局や検査機関にまで直接的な影響を及ぼしています。

フロスト&サリバンは、VW社が消費者からの信頼回復、自動車販売における成長、持続的な収益確保を実現するためには、以下の8つの事項が必要であると考えています。
1. 新興市場への注力
2. ハイブリッド車、電動パワートレイン車に対する優先的取り組み
3. 乗用車の安全性向上に向けた取り組み
4. 持続可能型モビリティと合成燃料のパイオニアとしての位置付け
5. 主要全モデルにおけるコネクテッドカー/サービスへの注力
6. アウディ、ポルシェ、その他のブランドの販促強化
7. より厳格な任意の排ガス試験と認証の実施

「VW社の一連の問題はディーゼルパワートレインの未来に広範囲に及ぶ影響をもたらす可能性もあり、より厳格な規制や対応技術開発に伴う多額の投資を招く懸念があります。自動車メーカーにとって、これらの関連コストの上昇が小売価格に転嫁されることで消費者がディーゼル車を敬遠する動きにつながるリスクもあります」と、フロスト&サリバンの自動車・交通運輸部門シニアリサーチアナリスト、アルン・チャンドラナーは述べています。

自動車業界は、ディーゼル車の持つマイナスイメージを改善すべく、ガソリン自動車と比べてより燃費効率が良く、環境にも優しい新たな技術の開発を行ってきました。自動車に関する規制当局は、公衆衛生や大気汚染よりも、地球規模において影響を与える気候変動や温室効果ガス排出削減により注力しています。より高い環境基準を満足し、市場の信頼を回復するために、規制当局もまた大きな圧力にさらされています。

「世界最大規模の自動車メーカーであるVW社にとって、今回の一連の危機が企業に与える影響は地域によって格差があるとは言え、グローバルに見た信頼失墜は小さくはなく、そこからの回復には時間がかかるかも知れません。しかし、市場や消費者の信頼回復には、問題に対する議論や対応プロセスにおける透明性や十分なコミュニケーションが必須です。その事業規模やブランド影響力は自動車業界全体に波及する可能性もあり、また、各規制がハードウェアのみならずソフトウェアまでを包括的に把握する必要性が大きくなってきたことを示唆しており、この問題は自動車業界全体にとって極めて重要な意味を持つものと言えます」と、フロスト&サリバンの自動車・交通運輸部門シニアコンサルタント、森本尚は述べています。

■本件に関するフルレポート「フォルクスワーゲン社の信頼回復に向けた8つのポイント」(英語)は、ウェブサイトにてダウンロードご覧頂けます:リンク

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