###
今春Dr.Webにて解析された、とあるトロイの木馬(Trojan.Dridex.49)では、P2P通信を使用してサーバーとの接続を確立していました。今回はこの「P2P」について、渋谷のスクランブル交差点を例に解説したいと思います。
インターネット経由で複数台のパソコンがデータのやり取りをする際、多くの場合「クライアント・サーバー方式」が使われてきました。電子メールでも、チャットアプリでも、以下のように2台のパソコン(クライアント)の間にサーバーが介入する方式です。
<クライアント・サーバー方式の例>
パソコンA →[メッセージ送信]→ チャットサーバー →[メッセージ送信]→ パソコンB
パソコンA ←[メッセージ送信]← チャットサーバー ←[メッセージ送信]← パソコンB
これに対し、サーバーを介入させずに直接データのやり取りを行う方式を、「ピアツーピア(P2P: peer to peer)方式」と言います。「peer」は英語で「対等の者」を表し、ここではパソコン同士、クライアント同士のことを指しています。
<P2P(ピアツーピア)方式の例>
パソコンA →[メッセージ送信]→ パソコンB
パソコンA ←[メッセージ送信]← パソコンB
このようにクライアント同士で直接やり取りをする最大の利点は、サーバーを介さない分為処理が高速化されることです。
この続きは以下をご覧ください
リンク
御社のプレスリリース・イベント情報を登録するには、ZDNet Japan企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。