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前回第4回目は、シンクライアントを実現するSBC方式とVDI方式の各々の特徴やポイントについて書かせて頂きました。概要を纏めたものが以下となります。
◆SBC方式とVDI方式の違い(前回のおさらい)
◆コスト削減の為にSBC方式を検討する
具体的な数値は別として、上述の表を見て頂くとわかる通り、SBC方式は導入時に一定のハードルと調整事項はあるものの、コスト面ではVDI方式に比べて優位であることがわかります。(H/Wコスト、ライセンスコスト共に)
現在の利用者のPC環境が、ある程度社内統一されていて、SBC方式での導入がスムーズに行えるようであれば、導入後の運用管理コストがVDI方式に比べて大幅に増大するようなこともありません。
第4回でお話した通り、これまでVMware 社の仮想デスクトップソリューション(VMware View5.5まで)は、独自の通信プロトコルを利用したSBC方式には対応していませんでした。その為、SBC方式を希望されるお客様(できる限りコストを下げたいお客様)は、検討途中でVMwareを選択肢から外し、CtrixやMicrosoft、Ericom等の製品で検討する状況も多く見受けられました。
やはり、どのお客様もVDI方式で必要となるMicrosoft VDAライセンスが、全体の見積もりの中で目についてしまい、何とか削減する方法はないかという議論になってしまうのです。
※VDAライセンスは、クライアントOSとして接続デバイス分が必要。(3年間で約36,000円/要3年更新)
VMware社は、VDAライセンスを購入しない一つの方法として、各ESXi物理ホストに対して無制限で仮想マシンが立てられるMicrosoft Windows Server Datacenter Editionを利用して、仮想マシンをServerOSで稼働させる方法をサポートし、積極的に告知しました。しかし、それは、一瞬は目を引くものの、本格的な検討のきっかけになるほどではありませんでした。
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