H7N9インフルエンザ・ワクチンの失敗は「ステルス病原菌」のためとEpiVaxの研究者

EpiVax, Inc. 2015年09月28日 15時59分
From 共同通信PRワイヤー

H7N9インフルエンザ・ワクチンの失敗は「ステルス病原菌」のためとEpiVaxの研究者

AsiaNet 61951 (1253)

【プロビデンス(米ロードアイランド州)2015年9月28日PR Newswire=共同通信JBN】EpiVaxとロードアイランド大学の研究者はH7N9インフルエンザがどのようにヒトの免疫システムから隠れるかを説明している。H7N9ワクチンの開発はその高い致死率と流行の可能性のために公共保健当局者にとって優先事項になった。しかし、候補ワクチンは感染から守るために必要な強い免疫反応を引き出すことに失敗している。「Human Vaccines & Immunotherapeutics(ヒトワクチンと免疫療法)」に発表された研究は、それが免疫カモフラージュによる能性があることを明らかにしている(リンク )。

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ロードアイランド大学免疫学・インフォマティクス研究所長、EpiVax Inc.の最高経営責任者(CEO)のアン・デグルート氏と同僚が発表したこの研究は、H7N9ヘマグルチニン(HA)表面タンパク質が一連の突然変異を進化させてヒトタンパク質と同様にすることを示している。これらの突然変異は、免疫システムから病原体を効果的にカモフラージュするように見える。

デグルート氏が開発したコンピューターツールは新しいワクチンの効果を予測することができた。デグルート氏は「H7N9ワクチンは効率が低いという予測は、臨床データが手に入る前に行われた。われわれは絶対的に正しかった。H1N1、H3N1との比較でH7N9ワクチンは免疫反応を引き出す能力がはるかに低い」と語っている。

デグルート氏の研究チームは、ウイルスタンパク質がヒトタンパク質と同じかどうか判定できるコンピューターツールのヤヌスマトリクス(JanusMatrix)を開発した。H7N9からのHAはいくつかのヒトタンパク質に対する高い相似性を示すが、調査したほかのインフルエンザ菌株からのHAは示さないことが明らかになった。

これらの所見はワクチン開発に影響を与える可能性がある。デグルート教授は「人類と共同進化してきたM.結核菌、HIVのような病原菌に対するいくつかの候補ワクチンがうまくいかない理由がこれで説明できるかもしれない。この研究は、これらのカモフラージュ連鎖を除去する“微調整”病原タンパク質がわかれば、より効果的なワクチンができることを示唆している」と結論づけている。

▽EpiVax, Inc(リンク )について
EpiVaxはロードアイランド州プロビデンスに本社を置くユニークなバイオテクノロジー会社で、免疫学とイミュノインフォマティクスの専門知識を持ち、免疫原性スクリーニング、脱免疫化、免疫調節の分野で実証済みの記録がある。EpiVaxはコンピューターツールの利用を通じて、より安全で効果的な治療タンパク質の製造、および保護的、効果的な新ワクチンの設計を助けている。

▽H7N9について(CDC.govから)(リンク
新型の鳥インフルエンザA(H7N9)のヒトへの感染は2013年3月に中国で初めて報告された。H7N9について最も懸念されるのは、ヒトからヒトへの感染が一般的になった場合のこのウイルスが流行する可能性である。

ソース:EpiVax, Inc.

▽問い合わせ先
Steven Vessella
+1-401-2722123
svessella@epivax.com

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