イノベーションの一里塚:ハンザ1500のポントン・ボディーでボルクヴァルトは群を抜いた

BORGWARD Group AG 2015年08月13日 15時12分
From 共同通信PRワイヤー

イノベーションの一里塚:ハンザ1500のポントン・ボディーでボルクヴァルトは群を抜いた

AsiaNet 61476 (1034)

【シュツットガルト(ドイツ)2015年8月12日PRN=共同通信JBN】1949年、ボルクヴァルト(BORGWARD)はハンザ1500(Hansa 1500)によって、ボディーデザインの全く新しい基準を設定し、他社から抜きんでた。このサルーンはブレーメンを本拠とする自動車メーカー、ボルクヴァルトが第2次世界大戦後初めて開発した乗用車だった。このサルーンの登場によって、これまでドイツをはじめ欧州では未知だったボディーデザイン、ポントン形状の急速な普及を促進した。ライバルが戦後生産したすべての自動車は戦前の製品に似ていたが、ボルクヴァルトはあえて過去と明確に決別することを決断した。その瞬間から、フレア付きのフェンダーや独立した照明などは歴史となった。ボルクヴァルトのライバルはたちまち脇役に押しやられ、必死で追随しようと試みた。この新しいデザインを導入したボルクヴァルトの企てによって、欧州の自動車産業は対応策を講じざるを得なくなった。ボディーデザインの先駆けとなったこの新しいトレンドに全く見る目がなかった自動車メーカーは遅れをとり、Fiat 1500(1950年)、Ford 12 M(1952年)、Opel Olympia(1953年)、Mercedes-Benz 180(1953年)の後発車を生産することになった。

カール・F・W・ボルクヴァルトがどのようにこの新しいデザインの着想を得たかを知る決め手はもはやない。ボルクヴァルトはあるインタビューの中で、リアエンジンを搭載した1927年製小型車ハノマーク「コミスブロート」の統合ウイングからヒントを得たと語ったことがある。このほか、ボルクヴァルトが1945年9月から1946年3月まで米軍捕虜だった際に新しいKaiser K 100とK101の初期の写真を見たのではないかとの説もある。この4ドア・モデルKaiser K 100とK101は、ポントン・ボディー形状が米国で不動の躍進を遂げるきっかけをつくった。

カール・F・W・ボルクヴァルトがどこから着想を得たとしても、新しいデザインが顧客にとって明白な利益をもたらすことに感銘したことは明らかである。ポントン・ボディーは、パッセンジャーとトランクのためにスペースを有効活用する方式で右に出るものはない。内装スペースを犠牲にすることはなく前部のサイズを縮小することによって、ポントン・ボディーは空気力学と燃料効率を大幅に向上させた。これは、早くから空気力学に重点的に取り組んでいたボルクヴァルトにとって特に重要な問題だった。さらに、ポントン形状は、設計者が新しい方法で自動車のエレガンスを際立たせることを可能にした。カール・F・W・ボルクヴァルトのパイオニア精神のおかげで、この新しい形状は欧州全域に勝ち誇ったように広がった。ポントン・スタイルは3つのボックスから成るデザインとしても知られる。それは自動車がエンジン、パッセンジャー、トランクのために個別の「ボックス」を備えているからである。米国のデザイナーはこのスタイルを「グリーンハウス(温室)」デザインと呼んだ。

第2次世界大戦の後、ブレーメン本拠のこの企業にとってさらに重要な関心事は、ハンザ1500が戦後初の製品だけではなく、斬新な外観を備えていたことである。「バロック」装飾を一切廃したこの飾り気のないサルーンは、美しさと顧客の実用性とを極めて説得力のある形で兼ね備えていた。さらに重要なことは、ハンザ1500が電動ウインカーを標準装備していたことである。それはドイツ車では初めてだった。

カール・F・W・ボルクヴァルトがこの新しいポントン・スタイルを自社で開発し続けた厳格さはLloyd 300によって実証された。それはハンザ1500発売からほんの1年で登場し、さらにコンパクトな車両クラスに3ボックス・デザインを体系的に取り入れた。このスタイルはこの自動車でも極めて魅力的だった。

ハンザ1500をさらに成長させて、ポントン形状の2ドアも登場した。この車は現在でも世界で最も美しい自動車の1つとみなされている。それがボルクヴァルト・イザベラ(BORGWARD Isabella)である。

クロスレファレンス;写真はAP Images(リンク )、リンクリンク )から入手できる。

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Kriegsbergstrasse 11
70174 Stuttgart, Germany
Juergen Schramek
Head of Product Communications
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ソース:BORGWARD Group AG

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