フリースケール、自動車の乗員の安全性を高める先進的な車載レーダー技術を発表

高性能レーダー技術が実現する高集積ソリューションにより、 主流車種でも次世代レーダーベースADASの採用を促進

2015年7月21日米国Freescale Semiconductor, Inc.発表本文の抄訳です。

長年にわたり協力関係を築いてきたフリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)とContinentalは本日、フリースケールの次世代77GHzレーダー技術をContinentalの次世代短距離/中距離車載レーダー・モジュールに統合するプランを発表しました。この取り組みは、Continentalの包括的な先進運転者支援システム(ADAS)レーダー・ソリューションの次の進化を示すもので、これにより、各自動車メーカーは、安全基準を満たし、ADASの安全性がもたらすメリットをさまざまな車種に拡張することができます。

ISO 26262規格に対応するようゼロから定義と開発が行われたフリースケールの次世代レーダー・チップセットは、包括的なレーダー・システムを統合しており、車両の周囲をレーダーの対象範囲に収めることで、緊急ブレーキや死角検知、車線維持支援、歩行者検知といったアプリケーションに対応します。このシステムは、処理能力やチャネル数、視野、そして何よりも重要な安全性に関して拡張性を備えており、複数のレーダー・モジュールを組み合わせることで、車両周囲の全方位検知を実現します。チップ数を大幅に削減することで、小型化を実現し、目障りになるような車載コンポーネントの統合を抑えつつ、低消費電力性能と高RF(無線周波数)性能は維持されています。

このような先進的な機能は、Continentalの卓越した現行世代ARS 400長距離レーダー・センサをベースとしています。現在出荷中のContinental ARS 400レーダー・ソリューションには、フリースケールのMR2001 77GHzマルチチャネル・レーダー・トランシーバ、MPC577xKマイクロコントローラ、統合レーダー信号ADC、専用レーダーDSPが組み込まれています。高集積のARS 400は、77GHzアンテナ入力から車載ネットワーク接続に至るまで、すべての信号経路を対象としており、多機能で信頼性に優れた小型レーダー・ソリューションを実現しています。

Continentalの先進運転者支援システム(ADAS)部門エンジニアリング担当副社長であるThomas Brohm博士は、次のように述べています。「ADAS市場は急速に成長しており、ISO 26262規格に準拠した機能安全を統合した次世代レーダー・プラットフォームを求めるニーズが高まっています。Continentalとフリースケールの継続的な取り組みにより、自動車メーカーは、ヨーロッパ新車アセスメント・プログラム(ユーロNCAP)など、ますます厳格化する安全プロトコルに適合することができます。」

車載レーダー・アプリケーション向けの半導体業界をリードするフリースケールは、これまでに100万台を超えるレーダーICを開発、出荷しています。フリースケールの次世代77GHzレーダー・ソリューションのベースとなっているのは、既存のS32R レーダー・マイクロコントローラとMR2001スケーラブル・レーダー・トランシーバ・チップセットで、どちらのデバイスも現在出荷中です。

フリースケールの車載セールスおよびマーケティング部門EMEA(欧州/中東/アフリカ)担当副社長であるユーゲン・ワイヤーは、次のように述べています。「真の運転者支援を目指す取り組みが進む中、レーダーをはじめとする各種技術の役割が広がり、車両全体を包み込むようになっています。フリースケールとContinentalの力強い協力関係が続くことで、主流車種でもレーダーの採用が広まり、道路が安全になることを願います。」

高度な自動運転の実現に向けた鍵を握るレーダー・データは、車載視覚システムを補完する存在です。車載視覚システムに関して、フリースケールは今年初めにS32Vビジョン・マイクロプロセッサの発表を行っています。次世代77GHzレーダー・ソリューションは、今年の下期にサンプル出荷を開始する予定です。

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、セキュアな組込みプロセッシング・ソリューションによって”Internet of Tomorrow”(モノのインターネットの先にある、よりセキュアなIoTソリューション)を実現します。フリースケールのソリューションは、より革新的で、世界を繋ぎ、私たちの生活をシンプルで安全なものにします。また、世界的な企業の役割として、次世代のイノベータを育むために、科学・技術・工学・数学(STEM)教育に貢献することを約束します。詳細は、リンクのWebサイトをご覧ください。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマークはFreescale Semiconductor Inc.,Reg. U.S. Pat. & Tm. Off.の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれの所有者が権利を保有しています。
(C)2015フリースケール・セミコンダクタ・インク

プレスリリース提供:PRTIMES リンク

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