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フリースケール、車載用マイクロコントローラ S32K製品ラインを発表

ARM(R) Cortex(R)テクノロジをベースとする新しい車載アーキテクチャによりソフトウェアとハードウェアのスケーラビリティを実現し、将来にわたって利用可能な機能とソフトウェアの最適な再利用を通じて開発を高速化

2015年6月23日米国Freescale Semiconductor, Inc.発表本文の抄訳です。

テキサス州オースチン-(フリースケール・テクノロジ・フォーラム)-半導体の内部構造は新車が発表されるたびに複雑化し、車載技術の今後の進歩に対するソフトウェアの重要度は増大しています。一般的に、新車に搭載されるマイクロコントローラに組み込まれるコードは1億行を超え、ほとんどの旅客機のコード量を上回っています。ソフトウェアは、イノベーションのビッグ・チャンスを提供する一方で、複雑化により、コードのメンテナンスと素早い市場投入が困難になっています。結果として、車載用エレクトロニクスのサプライヤはソフトウェアに対してハードウェア以上の開発リソースを投入しているのが実情です。

フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、こうした問題に対処するべく、ソフトウェア開発を大幅に高速化してその作業量を劇的に軽減する初の車載用マイクロコントローラ製品ライン、S32Kを発表しました。広く利用されているARM CortexアーキテクチャをベースとするS32Kは、従来、8/16/32ビットの異なるアーキテクチャのマイクロコントローラが混在せざるを得なかった様々な車載エレクトロニクス・アプリケーションのスケーラビリティと互換性を大きく拡充し、高機能のツールおよびソフトウェア・プラットフォームの強力な基盤を提供します。

ソフトウェア・エンジニアの課題の解消
フリースケールは、従来のAUTOSAR Microcontroller Abstraction Layer(MCAL)以上にソフトウェア・エンジニアリングを効率化し、車載用ソフトウェアの開発技術を進化させることを目的に、S32Kマイクロコントローラの稼働に必要な一連のドライバ向けの重要なミドルウェアを内容とする車載グレードの包括的なソフトウェア開発キット(SDK)を市場投入する予定です。さらに、S32Kマイクロコントローラのオープン統合環境を開発済みです。新しい統合環境であるS32 Design Studio(DS)は、時間を節約するさまざまなソフトウェアおよびツールを備えた利便性に優れたプラットフォームで、ラピッド・プロトタイピングから量産準備、そして次のプロジェクトでの再利用に至るまで、開発のすべての段階を通じ、数か月単位で開発期間を短縮します。

フリースケールは、ハイエンドの開発ツールおよびAUTOSARのサポートに関してIAR Systemsとの緊密な協業を進めています。IARは、C/C++コンパイラおよびデバッガ・ツール・チェーンをはじめとするセーフティ・アプリケーション開発向けの信頼性に優れたソフトウェア・ツールを数多く提供しています。

IAR Systemsのグローバル・ストラテジック・セールス担当ディレクタであるRobert DeOliveira氏は、次のように述べています。「私たちは、車載用ソフトウェアの迅速な開発の実現を目指して重要な一歩を踏み出したフリースケールとともに、ソフトウェア・エンジニアを強力にバックアップするこのブレークスルー技術の開発に加われたことを光栄に思います。S32K製品ラインとIAR Embedded Workbenchの組合せは、設計において高性能のAUTOSARサポートと機能安全を必要とするお客様にとって魅力ある選択肢となるでしょう。」

フリースケールは、Cortex-M0+をベースとする従来のKEAマイクロコントローラ・ファミリとCortex-M4ベースのより強力な新しいS32K製品ラインを揃えることにより、ボディやシャーシの制御からタッチ・センサのインタフェース、そして通信ゲートウェイや電動モータ制御を必要とするアプリケーションに至る多岐にわたる車載用アプリケーションに対して、きわめてスケーラブルなARM Cortexベースのポートフォリオを完成させたことになります。共通のARM Cortexアーキテクチャを用いることで、これらの製品ライン用に記述されたカスタマ・ソフトウェアをさまざまなマイクロコントローラおよび車載用アプリケーションで相互に利用することが可能になり、コードの再利用を通じて車載用ソフトウェアへの投資価値を大きく広げることができます。また、Cortex M0+ベースとCortex M4ベースの車載用マイクロコントローラが組み合わされたことで、メモリ容量8K~2MB/パッケージ展開16~176ピンの幅広い選択肢が当初から利用可能です。

フリースケールのオートモーティブ・マイクロコントローラ部門担当グローバル・プロダクト・ライン・マネージャであるマニュエル・アウベスは次のように述べています。「フリースケールは、汎用の車載マイクロコントローラ市場に向けて1日で100万個以上の製品を出荷しています。一方で、自動車に使用されるソフトウェアの容量と多様性は世界的規模で増大を続けています。現在は再利用を積極的に活用するソフトウェア・プラットフォームを構築する絶好の機会で、S32Kはそのためのきわめて説得力のあるハードウェア基盤を提供します。新しいS32Kマイクロコントローラは、ビット単位およびバイト単位の最適化から長期にわたるソフトウェア投資の最適化に軸足を移しつつある市場へのフリースケールの回答です。」

将来にわたり利用可能なハードウェア
車載技術者は、ソフトウェアの諸問題だけではなく現在および将来の規格に準拠するシステム設計の課題にも直面しています。フリースケールのS32Kマイクロコントローラは、フリースケールのクラス最高のSafeAssure機能安全プログラムをポートフォリオ全体に適用することで、ISO26262アセスメントの簡略化と迅速化をサポートします。自動車の制御モジュールの相互接続は増大しており、もはやセキュリティ機能なしには安全はありえません。S32Kマイクロコントローラは、自動車全体の幅広い機能安全とセキュリティをサポートするべく、Secure Hardware Extension(SHE)に準拠するモジュールを内蔵し、セキュアな通信を実現するとともにサブシステムの整合性を保護します。S32Kは、CANフレキシブル・データ・レート(CAN-FD)に加えて新たなコンフィギュレーション型通信モジュールであるFlexIOをサポートし、現時点で規格化されていないプロトコルにも対応可能であり、既存のプロトコルコントローラのチャネルを拡張する事も可能です。

S32KマイクロコントローラのARM Cortex-M4コア・アーキテクチャにはIEEE-754準拠の浮動小数点演算ユニット(FPU)が内蔵されており、モデルベースの設計フローの可能性を最大限に引き出すことができます。高速CPUと柔軟な低消費電力モードおよび低リーク電流のプロセス・テクノロジの組合せにより、性能への妥協無しに電力効率を改善できます。

供給
S32Kデバイスは、アルファ版のお客様向けに2015年第3四半期のサンプル出荷、および2016年の一般向け供給を予定しています。

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、セキュアな組込みプロセッシング・ソリューションによって”Internet of Tomorrow”(モノのインターネットの先にある、よりセキュアなIoTソリューション)を実現します。フリースケールのソリューションは、より革新的で、世界を繋ぎ、私たちの生活をシンプルで安全なものにします。また、世界的な企業の役割として、次世代のイノベータを育むために、科学・技術・工学・数学(STEM)教育に貢献することを約束します。詳細は、リンクのWebサイトをご覧ください。

フリースケール・テクノロジ・フォーラムについて
フリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF)は、業界で最も包括的な組込みエコシステムをテーマに掲げ、10年間にわたってイノベーションとコラボレーションを牽引してきました。FTFが提供するのは、現在および将来のモノのインターネット化に欠くことのできないセキュアな組込みソリューションを設計および完成させるためのトレーニングと専門技術です。FTFでは、4日間にわたる詳細なトレーニング、ハンズオン・ワークショップ、フリースケールやエコシステム・パートナーによるデモンストレーションが開催されたほか、同業種や先進的な知見をもった人々とのコラボレーションを促進しました。このフォーラムは世界中の開発者コミュニティから圧倒的な支持をもって受け入れられ、2005年に開催を開始して以来、世界中の参加者は約70,000人を超えています。FTF 2015はテキサス州オースチンで2015年6月22日~25日の日程で開催されました。基調講演の様子やセミナ―資料、テクニカル・デモのビデオはリンクのWebサイトをご覧ください。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマーク、SafeAssureはFreescale Semiconductor Inc., Reg. U.S. Pat. & Tm. Off.の商標、 または登録商標です。 ARMならびにCortexはARM Ltd. またはEU/その他の地域における子会社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれの所有者が権利を保有しています。
(C)2015フリースケール・セミコンダクタ・インク

プレスリリース提供:PRTIMES リンク

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