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保存期治療や透析しながら生活する:慢性腎臓病(CKD)患者の就労について

NPO法人 腎臓サポート協会 2015年05月26日 15時00分
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今回は、慢性腎臓病患者さんの就労についての記事ご紹介いたします。自身も透析患者であり、社会福祉士でもある株式会社ペイシェントフッド代表取締役 宿野部 武志さんに、腎臓病の治療をしながら働くにあたって気をつけるべきポイントを教えていただきました。以下に抜粋でご紹介します。

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【Profile】宿野部 武志さん 株式会社ペイシェントフッド代表取締役、社会福祉士

3歳で慢性腎炎と診断され18歳で透析導入。大学卒業後、大手電機メーカーに14年間勤務。福祉の仕事を希望し2006年に退社、福祉の専門学校へ通い社会福祉士の資格取得。社会福祉協議会勤務の後、NPO設立を経て2010年株式会社ペイシェントフッド設立。腎臓病・透析についてのポータルサイト「じんラボ」運営のほか、幅広い事業を展開。今後は透析施設に特化した人材紹介事業、患者の就労支援事業もおこなう予定。


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●慢性腎臓病(CKD)を抱えながら仕事をするということ
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「働く」ということは賃金を得て生活するためだけにとどまらず、社会との接点、周りの人々とのコミュニケーションといった人としての基本的な欲求を満たしたり、生きるモチベーションとなったりと、いくつかの大きな意義を持っています。

しかし、慢性腎臓病(CKD)を抱えながら仕事をするということは、容易なことではありません。個々の病状・体調によって自分自身で留意すべきこと、また職場に協力してもらうべき事がらも異なりますが、今回は「保存期」と「透析期」に分けて考えてみようと思います。まず共通していることは、信頼できる主治医の判断を仰ぎながら生活し、就労の有無に関わらず無理をしないということです。心身共に体調管理ができなければ、いずれにしても就労を続けていくことは難しくなるからです。

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●保存期の方が働くうえで気をつけたいこと
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保存期の方が働くうえで特に留意すべきことを2つ挙げてみました。

  1. 心のストレスと身体のストレスをためない
  2. 食事(特に昼食)に充分配慮する

まず1. 心のストレスと身体のストレスをためないですが、保存期は自覚症状がないために無理をしてしまいがちです。しかし、疲れは禁物ですので無理せず過重な労働は避けましょう。また保存期のステージによって運動の制限も異なりますが、長時間の立ち仕事や、温度差の激しい場所での勤務は避けるべきです。

そして2. 食事(特に昼食)に充分配慮するですが、忙しく働いているとどうしても外食が多くなりがちです。そのような場合は塩分過多になり、蛋白制限もしにくくなります。しかし保存期の治療において食事管理は肝心です。外食が多くなる場合には、塩分や蛋白質が比較的少ないメニューはどれかを事前に調べ、取り入れていくことがポイントになります。

ただ、忙しく働いている間に1食ごとにストイックな食事制限をしていると精神的に追い込まれてしまうこともあるので、朝食と夕食も合わせて1日の食事でバランスをとる、という考え方で、気持ちにゆとりを持った食生活を送ることも、食事療法を継続していくためには必要です。

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●透析をしている方が働くうえで気をつけたいこと
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透析をしている場合、ほとんどの方が週3回通院し、1回4時間以上かけて治療を受けなければなりません。透析患者が就労するうえでは、大きく3つ留意すべき点があると思います。

  1. 体調の問題
  2. 透析による時間的な制限を考慮する
  3. 勤務先と通院先との兼ね合い

これらはすべてセットでとらえる必要があります。
まず1. 体調の問題ですが、自分自身の体調をしっかりと把握し、どのような「働き方」であれば継続できるかを良く考える必要があります。ここでいう「働き方」とは、週5日勤務するいわゆる「正社員」、例えば週3日勤務する「パート・アルバイト」、そして「起業」する、「フリーランス」で働くなど、多様な「働き方」のことを指します。起業する、フリーランスで働くという選択肢は、生活の安定という意味では難しい面もありますが、時間をある程度自由に使えるということが魅力です。

【―後略―】

※この記事は、会報誌『そらまめ通信 Vol.80 腎臓教室』からの抜粋です。
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