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2015年度 タブレット端末に関する市場動向調査

株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は5月25日、タブレット端末市場に関する調査結果をまとめた。

■ 2014年度のタブレット端末市場は916万台、2015年度は1,054万台へ

 2012年度に489万台、2013年度に713万台へと拡大してきた日本のタブレット端末市場は、引き続き成長を続けており、2014年度には916万台の出荷を記録した。
 今後も国内タブレット端末市場は引き続き成長を遂げる見通しで、2015年度に1,054万台、2016年度には1,206万台、2017年度には1,332万台に達する見込みである。ノートパソコンの代替需要や、教育用タブレット、ビジネス利用の増加など、あらゆるシーンでタブレットが利用されるようになっており、当面は成長が続く見通しだ。


■2014年度のAndroidタブレットは405万台でシェア44%、iPadを僅差で上回る

 タブレット端末の市場拡大を牽引してきたアップルのiPadは2014年度に398万台を出荷したが、AndroidタブレットがiPadを上回る勢いでシェアを伸ばし、405万台・シェア44%でトップに立った。iPadに比べて単価の低い端末が多いことも販売台数を伸ばす要因となっており、今後もトップシェアを維持しそうだ。
 iPadの出荷台数シェアは2012年度に53%を維持していたが、2014年度には398万台でシェア43%まで低下した。しかし、日本郵政グループが2016年以降に高齢者向けにiPadを活用したサービスを開始するなど新たな需要開拓も見込まれるため、今後はiPadがシェアを回復させる可能性もありそうだ。
 また、Windowsタブレットを含むその他のタブレットは2014年度に113万台が出荷され、シェアは12%に増加した。Windowsタブレットは、ビジネスユーザーを中心に販売台数を伸ばしており、さらにシェアを伸ばしていくものと思われる。
 半期ごとの推移を見ると、2012年度上期(2012年4月~9月)に188万台だった市場が、その後301万台、315万台、398万台へと増加を続けている。2014年度下期は498万台を出荷し、半期で500万台突破も見えてきた。


■世界のタブレット端末市場は2014年に2億2,611万台、成長率は鈍化傾向

 世界のタブレット端末市場は、2012年(2012年1月~12月)に1億2,487万台だったが、2013年は約1.6倍の2億75万台へと成長を遂げた。2014年も2億2,611万台で前年を上回ったが、成長率はわずか13%増で成長率は鈍化している。2015年も2億3,000万台規模に留まる見通しで、市場は踊り場にさしかかっている。市場成長が鈍化した要因のひとつとして、6インチに近いサイズのスマートフォンの普及が進んだことが挙げられる。iPhone6 PlusやGALAXY Noteのような大型スマートフォンと7インチクラスのタブレットが競合しており、多数のユーザーがスマートフォンに移行していると思われる。
 2014年に出荷された2億2,611万台のうち、iPadは6,335万台でシェアは28%に低下した。2015年当初も前年割れが続いており、今年は前年を下回る可能性も出てきた。
AndroidタブレットはiPadの伸び率を上回る勢いで出荷台数を伸ばし、2014年は1億5,189万台、OS別出荷台数シェアは67%へと急伸した。数多くの低価格Androidタブレットが発売されており、今後も出荷台数を伸ばすことが予想される。
 Windowsタブレットを含むその他のタブレットは、2014年に1,087万台を出荷し、シェアは約5%へと増加した。しかし、Windows・その他のOSのタブレットは日本国内でのシェアと比べて低く、世界的に見ればWindowsタブレットはまだ普及が進んでいないようだ。
 世界のタブレット端末市場は、iOS、Android、WindowsなどそれぞれのOSの特徴を生かした端末が続々と登場し、様々な利用シーンで利用されることからさらに市場が拡大することは間違いない。2015年には2億3,060万台、2016年に2億5,440万台へと成長し、2017年には2億6,910万台規模に成長していくと予想される。


■顧客満足度1位はiPad miniで81.8P、マイクロソフト Surfaceも79.1Pで高い満足度

 ICT総研が2015年5月に実施したアンケート調査では、4,000人のアンケート回答者の中で1,366台のタブレット端末が利用されていた。
 各端末の所有者に対して、「端末の総合満足度」について調査したところ、iPad miniの満足度が最も高く、81.8ポイントを獲得した。第2位は、9.7インチタイプのiPad/iPad Airで、80.9ポイントとなった。それに次ぐ第3位となったのは、マイクロソフトのSurfaceで79.1ポイントとなった。Surfaceを除くWindowsタブレットやAndroid端末、amazonのKindleFireの満足度は全体的に低く、上位3機種と大きな差が生じている。
 コストパフォーマンスの高さでシェアを伸ばしているAndroidタブレットだが、機能やデザインに優れたiPadやSurfaceの満足度は依然高く、OS別のシェア争いは今後も激化しそうだ。

このプレスリリースの付帯情報

表1.タブレット端末の国内出荷台数予測(年度ベース)

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用語解説

【本資料における用語の定義】

*タブレット端末: タッチスクリーン入力の可能な6〜11インチ程度のディスプレイを備えたスレート型情報通信端末。アプリ等の利用が出来ない電子書籍専用端末は含まない。
*出荷台数: ユーザーからの予約や販売契約に基づきメーカーから工場出荷されたもの。流通在庫分を含む。

【本資料の調査結果・推計データについて】

*本資料における全ての文章、数値、表、グラフデータは、ICT総研スタッフによる取材やアンケート調査、各種文献等を元に当社アナリストが記述・推計したものであり、当該企業や公的機関等の公表値と異なる場合がある。
*本資料における全ての文章、数値、表、グラフデータは、資料公開時点のものであり、その後の市場環境等の変化や新たな分析に基づき予測データ等を予告なく変更する場合がある。
*本資料は報道・ニュースメディア向け資料であり、ICT総研の許可無く、データ、グラフ等を広告および販促活動に利用することを禁止する。
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