中国・長安自動車(重慶長安汽車股份有限公司)が3次元公差解析ツールとしてCETOL 6σを採用

サイバネットシステム 2015年03月26日 15時19分
From PR TIMES

長安自動車グループにおけるCETOL 6σ採用拡大

サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、グループ会社であるSigmetrix, L.L.C.(本社:米国 テキサス州、以下「シグメトリックス」)が開発・販売・サポートする3次元公差マネジメントツール「CETOL 6s(シーイートール シックスシグマ、以下「CETOL」)」が中国四大自動車グループの一つ、長安自動車の研究開発部門に採用されたことをお知らせいたします。なお、今回の長安自動車での採用は昨年の長安新エネルギー自動車(長安新能源汽車)での採用に続くものであり、長安自動車グループ内でのCETOL利用促進が期待されています。

CETOLは、3次元 CAD のアドオン環境で公差設計を行う公差マネジメントツールとして、自動車・航空宇宙・重工業・電機・工作機械など世界の様々な業種の企業において、設計・生産技術の現場で活用されています。公差設計とは、複数の部品から構成される製品において、要求品質や設計仕様を満足するための適切な寸法公差(※1)や幾何公差(※2)を検討・設定することです。従来、ものづくりの現場では、寸法公差や幾何公差が正確に設定されていないことから部品同士の組立性や製品性能に直結する多くの問題が発生していました。こうした問題はものづくりの最終段階で発生することが多く、設計の見直しや手戻りを増やす原因となっております。CETOLは、実体に近いバラツキ予測をものづくりの前段階で行うことが可能なため、量産工程での組立性や品質特性を設計の早い段階で検証することができます。これにより、適切な公差設計を実現するとともに、原価低減の検討にも利用されております。さらに、各部品における実寸法のバラツキ情報をCETOLに取り込むことにより、ものづくりにおける懸念事項の洗い出しや問題の未然防止、改善策の早期検討を実現いたします。

CETOLは、長安自動車で採用されている3次元CADと直接統合されており、設計のプロセスの初期の段階から製品の品質評価を行うことができます。具体的には、モデルを設計する段階で、モデルそのものや機械組立変動の変化を可視化して評価、さらに、高度な数学方程式を利用してロバストで最適化された設計を行うことが可能となります。

※1:寸法公差:寸法におけるばらつきの許容範囲。
※2:幾何公差:形体の位置や姿勢を定義するために付加する許容範囲。

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長安自動車 Dimensional Engineering部門 ディレクター Shen氏のコメント
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CETOLは、当社の研究開発環境とシームレスな統合ができ、私たちが抱える困難な課題を解決するためのより良いソリューションを提供してくれます。CETOLを活用することで、エンジンの組立て精度における重要管理寸法を正確に得ることが可能になりました。また、組立てバラツキの分析は、今後省エネルギー技術開発、製造品質の向上および最先端の設計を生み出すためにも、必要不可欠な要素だと考えています。
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シグメトリックス 社長 Chris Wilkesのコメント
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長安自動車グループでは、グループ会社の一つである長安新エネルギー自動車において昨年既にCETOLを導入していますが、その上で今回の研究開発部門への追加採用を決めた事は、同部門にとって大きな動きであると私たちは大変嬉しく思っています。3次元CADプラットフォームにCETOLが統合された環境を通じて、ロバスト設計をより加速させることで、長安自動車グループが中国自動車業界の中で設計品質や技術革新において先駆的ポジションを確固たるものにする事を私たちは確信しております。

CETOL に関する詳細は下記Webサイトをご覧下さい。

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長安自動車グループについて

長安自動車グループは中国の4大自動車グループの一つで2005年12月に設立されました。車両、パワートレイン、自動車部品、通商・貿易サービスの4つのビジネス領域があります。重慶、黒龍江、河北、江西、江蘇、安徴、浙江、広東、北京に生産拠点を持ち、また33の車体、エンジン工場、および19のグループ会社を所有しています。乗用車、商用車など生産種は幅広く、またエンジン排気量も0.8Lから2.5Lまで対応しています。独自のブランドを育てると同時に、フォード、マツダ、スズキ、プジョーなどの世界的によく知られた自動車メーカとも緊密な協力体制を築いています。同社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
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シグメトリックスについて

シグメトリックス(Sigmetrix, L.L.C.)は、1990年に米国で創設された、機械系技術者のために使い易さにフォーカスした公差解析ツールを提供する企業です。CETOL 6σ for Pro/ENGINEER(現在は、CETOL 6σ for Creo Parametricに改称) は、1992年の出荷開始以来、世界中で利用されています。現在では、CETOL 6σ for CATIA V5、CETOL 6σ for SolidWorksも開発し、多くの3次元CADユーザーに対して公差解析のソリューションを提供しています。2009年7月より、サイバネットの100%子会社としてグループ傘下に入りました。同社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
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サイバネットについて

サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(※)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスを展開しており、電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。具体的には、構造解析、射出成形解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。

また、企業が所有するPC/スマートデバイス管理の効率化を実現するIT資産管理ツールをはじめ、個人情報や機密情報などの漏洩・不正アクセスを防止し、企業のセキュリティレベルを向上させるITソリューションをパッケージやサイバネットクラウドで提供しております。

サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
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※CAE(Computer Aided Engineering)とは、「ものづくり」における研究・開発時に、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上の試作品でシミュレーションし分析する技術です。試作や実験の回数を劇的に減らすと共に、様々な問題をもれなく多方面に亘って予想・解決し、試作実験による廃材を激減させる環境に配慮した「ものづくり」の実現に貢献しております。


【本件に関するお問い合わせ サイバネットシステム株式会社】
■ 内容について
システムCAE事業部技術部CETOL技術グループ/萩原
TEL:03-5297-3299 E-MAIL: cetol-info@cybernet.co.jp

■ 報道の方は
広報室/栗山
TEL:03-5297-3066 E-MAIL: irquery@cybernet.co.jp

プレスリリース提供:PRTIMES リンク

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