市場における収益機会が限られてくる中、機関投資家は投資機会を拡大する必要に迫られている

-Mercer’s 2015 Themes and Opportunities レポートより-

世界的な資産運用コンサルタントであるマーサーの投資家向けのレポート「Mercer’s 2015 Themes and Opportunities」によると、単に市場リスク(ベータ)を取ることでリターンを得られる「イージーベータ」による収益追求が困難な投資環境に直面する中で、機関投資家は現在の「インベストメント・ブリーフ」や投資プロセスを見直し、これまであまり馴染のなかった様々な投資機会についても考える必要が生じている。またマーサーは、運用会社の技量に依存するアルファによる収益機会を最大限に実現するため、制約条件の少ないマンデート(運用委託)を考慮する必要性を強調しているが、これは運用会社の運用能力をさらに精査する必要があることを意味している。

・投資家は現在の「インベストメント・ブリーフ」(注:機関投資家各社が投資を行っていく上での指針として予め定めた信条)を見直し、従来なじみのなかった投資機会や制約の少ない投資戦略を受け入れる必要が生じている
・稀少な収益機会を獲得する上で、運用会社の能力がより重要性を増しつつある

世界的な資産運用コンサルタントであるマーサーの投資家向けのレポート「Mercer’s 2015 Themes and Opportunities」によると、単に市場リスク(ベータ)を取ることでリターンを得られる「イージーベータ」による収益追求が困難な投資環境に直面する中で、機関投資家は現在の「インベストメント・ブリーフ」や投資プロセスを見直し、これまであまり馴染のなかった様々な投資機会についても考える必要が生じている。またマーサーは、運用会社の技量に依存するアルファによる収益機会を最大限に実現するため、制約条件の少ないマンデート(運用委託)を考慮する必要性を強調しているが、これは運用会社の運用能力をさらに精査する必要があることを意味している。

「2008年の金融危機以来とられてきた大規模な財政出動は、利回り、リスク・プレミアム、市場ボラティリティのいずれに対しても低下要因として働き、資産価格にとっての上昇の追い風となってきています。」とマーサーのインベストメント・リサーチのグローバル責任者であるデブ・クラークは述べている。さらに「中央銀行の金融政策が各国ごとに今後異なってくるにつれ、市場ではボラティリティが高まり市場間の乖離も高まってくることでしょう。これは、特にマクロ戦略やロング・ショート戦略にとってさらに豊富な投資機会を創出するはずです。」と語っている。

マーサーは上述の資料で、以下の5つの投資機会の大枠について触れている。マーサーは、それらを2015年の投資テーマとして投資家が考慮するに値するものと位置付けている。

・ポートフォリオにおけるベータ戦略とアルファ戦略とのバランスの見直し。リスク・プレミアムの低下とアクティブ戦略にとっての投資機会の増加を反映させるためのもの
・長期の時間軸での投資機会の追求。これは資産区分、運用会社、投資家のいずれの段階でも検討することが望ましい
・ガバナンス構造の見直し。ガバナンスの構造次第で、投資方針の実行が遅れたり、新しいアイディアを検討するための充分な時間配分が行われないことがある。こうしたことが収益獲得の障害にならないよう意思決定のプロセスを見直す
・非公開(プライベート)市場への投資の検討。中央銀行金融刺激策の効果の大半が公開市場で取引される債券や株式の価格にすでに織り込まれている事を踏まえ、プライベート市場が公開市場よりも豊富な投資機会をもたらすか否かを精査する
・分散投資と「ヘッジ」の検討。景気回復の足取りが重く、多くの市場で市場流動性が低下しているといった環境にあることを踏まえ、分散投資と効果的な「ヘッジ」がもたらす潜在的なメリットを考慮する

「リターンが適切な水準となる確率を高めるには、機関投資家はポートフォリオが幅広い投資機会に分散されているよう努める必要があります。」さらに、「また、従来のバリュー・アット・リスク(VaR)分析と同時に、シナリオ分析やストレステストを行う強固なリスクマネジメントの枠組みを確立するべきです。多様かつ持続可能なリターンをもたらす投資戦略を見出す上で、運用会社の選定も引き続き重要です。」とクラークは述べている。

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