柔軟なソフトウェア・プラットフォームSTM32Cube(TM)の対応範囲を全てのSTM32マイコンへ拡大

STマイクロエレクトロニクス 2015年02月18日 09時30分
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STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、32bitマイクロコントローラ(マイコン)であるSTM32を採用した製品開発を迅速化・簡略化するSTM32Cube(TM)ソフトウェア開発プラットフォームの対応範囲を、現在量産中のすべてのSTM32マイコンへ拡大したことを発表しました。

STM32Cubeは、STM32を採用した製品開発を迅速かつ簡単に開始することができ、製品間のコード移植を簡略化します。この開発プラットフォームは、現在量産中の超低消費電力シリーズから高性能シリーズまでの全てのSTM32に使用することができます。

STM32Cubeは、グラフィカル・コンフィギュレータであるSTM32CubeMXとC言語初期化コード・ジェネレータを備えており、ピン配置、クロックツリー、およびペリフェラルの設定や、消費電力条件への対応に役立つ設定ウィザードを提供します。設定完了後、ユーザの選択に合わせたC言語初期化コードが生成されます。さらに、対応する組込みソフトウェアを自動的にダウンロードすることも可能です。これにより、マイコンの設定に要する時間が短縮され、開発負荷を大幅に削減することができます。STM32CubeMXは、一般的な開発ツールとは異なり、特定の開発環境に限定されることはありません。開発者は各種IDE(ARM/Keil MDK-ARM、IAR EWARM、GCCベースIDE等)に対するコード生成が可能です。

また、STM32Cubeは、STM32ファミリの各シリーズに対応した組込みソフトウェア・パッケージを提供しています。最近では、STM32F1用のパッケージが追加されました。また、2015年前半に量産開始予定のSTM32F7シリーズをはじめ、STM32ファミリの新製品についても、STM32Cubeでの対応が可能になります。

各組込みソフトウェア・パッケージは、完全に移植可能なAPIを備えたハードウェア抽象化レイヤ(HAL)で構成されており、コードの品質と信頼性を最適化するためにGrammaTech CodeSonar(R)によるチェックが行われています。また、ミドルウェアは密接に統合されているため、個別のソフトウェア・コンポーネント間の依存性を評価する複雑なタスクが省略されます。さらに、自動更新メカニズムが内蔵されているため、ソフトウェアの状態のチェックが不要です。

ミドルウェアのアイテムには、オープンソースのTCP/IPスタック(LwIP)、CMSIS-RTOSラッパーを備えたFreeRTOS、オープンソースのFatFSファイル・システム、STのUSBホストおよびデバイス関連ライブラリ、STのタッチ・センシング・ライブラリ、およびSTemWinプロフェッショナル・グラフィック・スタックが含まれています。これらのアイテムは、BSDオープンソース・ライセンス等の企業が使用しやすい条件、またはSTが開発とサポートを行うソフトウェア向けの独自ライセンスによって提供されます。

組込みソフトウェア・パッケージには、STの開発ボード(評価ボード、ディスカバリー・キット、最新のSTM32Nucleoボード・ライン等)を対象としたサンプルやデモが多数付属しています。

STM32CubeMXと各シリーズ向けの組込みソフトウェアで構成されるSTM32Cubeは、現在、無償提供されており、 リンク から入手可能です。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( リンク )をご覧ください。

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品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
マイクロコントローラ・メモリ・セキュアMCU製品グループ
TEL: 03-5783-8240 FAX: 03-5783-8216

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