人工内耳開発のホフマイヤー夫妻に全米技術アカデミーのラス賞

メドエル 2015年01月08日 15時40分
From 共同通信PRワイヤー

人工内耳開発のホフマイヤー夫妻に全米技術アカデミーのラス賞

AsiaNet 59139 (0044)

【インスブルック(オーストリア)2015年1月8日】
*クロスレファレンス:写真は欧州報道写真通信(epa)(リンク )、 リンク で入手可能。

全米技術アカデミーは8日、バイオエンジニアリングの先駆者でMED-EL Medical Electronics GmbH(メドエル・メディカル・エレクトロニクス社)の共同創立者であるインゲボルク・ホフマイヤー博士とアーウィン・ホフマイヤー教授に対し、聴覚障害者の耳が聞こえるようになる人工内耳を製作した功績によって2015年フリッツ・J、ドロレス・H・ラス賞を授与したと発表した。デューク大学のブレーク・ウィルソン教授(メドエル顧問、米ノースカロライナ州ダーラムにあるメドエル初の米国を本部とする原位置基本研究所長)、メルボルン大学のグレーム・クラーク教授、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のミハエル・メルツェニッヒ名誉教授との共同受賞である。

(Photo: リンク

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世界中のあらゆる年齢の45万人近くの生活が影響を受け、多くの場合、多数の研究者、エンジニア、外科医のビジョン、研究によって変革されている。人工内耳は人間の感覚である聴覚の初めての人工的代替品だったし、今もそうである。

ホフマイヤー夫妻は人工内耳開発に向けたバイオエンジニアリングの優れた業績で認められている。

インゲボルク博士は「わが社の使命はいまでは私の当初からの個人的使命と同じである。コミュニケーションと生活の質への障壁である聴力喪失を克服することである。極めて小さなエンジニアリング・チームとして最初のマルチチャンネル人工内耳システムを開発することはできたが、現在の開発チームは約250人のエンジニアと自然科学者とで構成されており、現在および将来の聴覚インプラント利用者のために将来の技術的進展を目指して情熱的に研究している」と語っている。

アーウィン教授は「聴覚インプラントを設計し、さらに開発するのは、人体での使用に伴う生理学的複雑さに加えて、回路設計、マイクロエレクトロニクス、高周波エンジニアリング、メカニカル・エンジニアリング、材料科学、情報技術、ソフトウエア開発、聴覚など、多くの異なる科学、エンジニアリングの分野がかかわっているので、興味をそそられることだった。しかし、それはエンジニアリングの仕事をはるかに超えるものだった。沈黙のなかで生きている人々に音の世界を開くことは、かつては荒唐無稽とされてきた考え方である。この技術によってドアを開かれた世界中の多くの幼児、子ども、成人のことを考えるのは謙虚なことである-1つの考え方の時代がやってきたのだ」と述べている。

初期の成功が歴史を作る

1975年、人工内耳の開発がウィーンで、ウィーン大学ENTクリニック所長のクルト・ブリアン教授の要請により、インゲボルク・ホフマイヤー電子工学博士とウィーン工科大学のアーウィン・ホフマイヤー教授によって開始された。そのインプラントは8チャンネル、チャンネルあたり毎秒1万パルスの刺激率、8個の独立電流源、蝸牛殻に22-25ミリ挿入する柔軟な電極で構成されていた。これが1977年12月16日にオーストリアのウィーンで行われた世界初のマルチチャンネルのマイクロエレクトロニクス人工内耳手術につながった。クルト・ブリアン教授が初期のインプラント手術を行った。

将来への期待

現在、メドエルは聴覚インプラントの世界リーダーである。初期の人工内耳に関する発見は電子聴覚刺激、聴性脳幹インプラントなど失聴を治療する新技術の開発をもたらした。かつては規模が限られていたが、人工内耳の採用は世界で拡大し続けている。しかし、この技術へのアクセスを改善する必要はいまなお大きく、世界の何百万人もの生活を改善できる可能性がある。

将来のバイオエンジニア、研究者に向けてインゲボルク博士は「われわれはバイオ医学研究、開発の歴史で最もエキサイティングな時期に生きている。技術的進展の成果は失聴などの障害を持つひとびとの可能性については並はずれている。わずか1世代前には不可能だと思われていたことがいまでは可能であるばかりでなく、広く広がった行為になっている。一層の発展が実現を待っており、多くの発見がこれから行われる」と語っている。

▽メドエルについて
MED-EL Medical Electronics GmbH(メドエル・メディカル・エレクトロニクス社)は聴覚インプラント・システムの世界で有力なプロバイダーである。同社はオーストリアの科学者、業界パイオニアで、1977年に世界初のマイクロエレクトニクスのマルチチャンネル人工内耳を共同開発したインゲボルク、アーウィン・ホフマイヤー両氏が設立した。この人工内耳は聴覚という人間の感覚を初めて人工的に置き換えたものであったし、現在もそうである。1990年にホフマイヤー夫妻は初めての従業員を雇用し、同社の成長成功の礎石を置いた。現在、この株式非公開会社には世界各地に1500人以上の従業員がいる。100カ国以上の人がメドエルの聴覚インプラント・システムによって聴力の贈り物を享受している。

メドエルの使命はコミュニケーション、生活の質の障壁としての失聴を克服することである。同社は蝸牛殻、中耳、骨伝導インプラント・システムおよび総合電子、聴覚刺激システムを含め、さまざまな程度の失聴を治療する最も幅広いインプラント可能ソリューションを世界的に提供している。リンク

ホフマイヤー夫妻とメドエルファミリー全員は今年のラス賞受賞者全員を祝福する。

▽問い合わせ先
Thomas Herrmann
MED-EL Medical Electronics
Fuerstenweg 77a
A - 6020 Innsbruck
T: +43(0)577-88-5182
press[a]medel.com

ソース:MED-EL

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