WWW FoundationのWeb IndexはWebの自由度が低下、不平等が増加と警告

The World Wide Web Foundation 2014年12月12日 09時30分
From 共同通信PRワイヤー

WWW FoundationのWeb IndexはWebの自由度が低下、不平等が増加と警告

AsiaNet 58904 (1378)

【ロンドン2014年12月11日PRN=共同通信JBN】
*Web考案者のティム・バーナーズ=リー氏は、インターネットは人権の1つとして認識されるべきであり、商業的および政治的介入から保護されるべきであると呼び掛けた

World Wide Web Foundationは、86カ国を対象に社会的・経済的・政治的前進に対するWebの貢献度を測る世界初の評価基準Web Index 2014-15年版をリリースした。

Web Indexの要点は以下の通り。

*Webユーザーは、政府による無差別的な監視の高いリスクにさらされている。一般人の監視を禁止する法律は84%の国々で脆弱ないしは存在していない。これは2013年の63%よりも増えた。

*オンライン検閲は増加している。中程度ないしは広範なWeb検閲は2013年の32%よりも増加し、38%になった。

*オンラインでの組織化がオフラインにおける改革につながっている。調査対象のすべての国で報道の自由をめぐる全体環境が悪化しているにもかかわらず、Webとソーシャルメディアは5カ国のうち3カ国の比率で市民運動の火付け役として大きな貢献をしている。同時に、60%以上の国では、女性が自らの権利行使のために、Webを適度に、あるいは広範に利用している。

*真の意味でネットの中立性が存在していることはまれである。ネットの中立性に関する世界初の調査によって、ほんの4分の1の国だけがインターネット・トラフィックの運営における商業的および政治的差別を防止するための明確な規則を有効に施行していることがわかった。

*オンライン上の性差別に基づく暴力に対する取り組みは効果的に行われていない。多数の高所得国を含むWeb Index諸国の74%で、法執行機関と裁判所は適切な措置を講じていない。Web対応のICTが性差別に根ざした暴力行為を犯すことに利用されている。

*世界の約60%の人々はオンラインを利用できないが、Webユーザーの半数はオンライン上で権利を厳しく制限している国々に住んでいる。43億人はWebにアクセスできず、少なくとも18億人以上はオンライン上でプライバシーの権利や表現の自由を著しく侵害されている。さらに2億2500万人は支払い能力の面でアクセスできるコンテンツやサービスが制限される可能性がある国に住んでいる。

Web考案者でWorld Wide Web Foundationの創設者であるティム・バーナーズ=リー氏は「インターネットを基本的人権として認識すべきときである。これは、すべての人々が安価にアクセスできることを保証し、インターネット・パケットが商業的および政治的差別なしで提供され、ユーザーがどこに住んでいようがユーザーのプライバシーとWebの自由を保護することを意味している」と語った。

Web Indexの計算方式は大幅に変更されているので、年ごとの国別比較は不可能である。しかし、スカンジナビア諸国は再度、報告ランキングのトップを飾った。トップランクのデンマーク、フィンランド、ノルウェーなど、高水準の富、低水準の不平等、市民的自由の手厚い擁護を誇る国々は、Webから社会的および経済的な恩恵を最も得ている。

Web Index 2014-15年版ランキング

高所得国
1. デンマーク
2. フィンランド
3. ノルウェー

中所得国
1. ハンガリー
2. アルゼンチン
3. コスタリカ

低所得国
1. ケニア
2. バングラデシュ
3. ウガンダ

Web Index 2014-15リポートは、ウェブサイトリンク からグラフや関連データとともに入手することができる。

ソース:The World Wide Web Foundation

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]