アラブ世界のナレッジ発展にスポットライト ドバイで第1回ナレッジ会議
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【ドバイ(アラブ首長国連邦)2014年12月8日PRN=共同通信JBN】
*ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)の発明者とウィキペディア共同創立者に100万米ドルの第1回ナレッジ賞を授与
*第1回ナレッジ会議はアラブ世界のナレッジを測定するためArab Knowledge Index作成の作業開始を発表
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで7日から開催されている国際的なナレッジに関する会議で、アラブ世界におけるナレッジとその普及が注目の的になっている。この第1回ナレッジ会議は、ナレッジ普及の先頭に立っているMohammed bin Rashid Al Maktoum Foundation(ムハンマド・ビン・ラシド・マクトム財団、MBRF)が主催しており、ナレッジに関するインフルエンサー、専門家、関係者を一堂に集め、アラブ地域におけるナレッジ運動に新しい勢いを与える。
(Photo: リンク )
MBRF理事長のジャマル・ビン・フアイレブ氏は「第1回ナレッジ会議で、経験や最優良事例を紹介するともに推奨事案や革新的ソリューションを披露しあうことによって、アラブ世界の科学的、技術的研究を発展させるロードマップになる」と語った。
同会議における著名な講演者には、ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)の考案者であるティム・バーナーズ・リー氏、オンラインの非営利百科事典であるウィキペディアの共同創立者でプロモーターのジミー・ウェールズ氏が含まれている。
ティム・バーナーズ・リー氏は同会議の講演で次のように指摘した。「インターネットはナレッジの普及を通して人類に奉仕するプラットフォームとして、世界の隅々まで到達する必要がある。今日、世界の大半の人々はいまだにインターネットにアクセスしていない。ウェブにアクセスできる人々は力を得ているが、インターネットの普及範囲を拡大するのはすべての人の責任である」
第1回ナレッジ会議ではまた、アラブ世界の若者の統合とナレッジの現地化に焦点を当てたArab Knowledge Report 2014が発表された。これはMBRFと国連開発計画(UNDP)アラブ局の共同イニシアチブによるもので、3回目となる今回の年次報告では、アラブ世界におけるナレッジ分野での大きなギャップを浮き彫りにしている。また報告はUAE、チュニジア、ヨルダンに特徴的に見られるアラブ世界の女性の大学進学の増加といういくつかの興味深い事実にも光を当てている。
会議はティム・バーナーズ・リーとジミー・ウェールズ両氏によるナレッジ普及のための最大のプラットフォーム構築の努力を顕彰し、両氏に第1回ムハンマド・ビン・ラシド・マクトム賞を授与した。副賞100万米ドルはこの種の賞として最高額で2氏で分けられる。
同会議はまた別のイニシアチブとして、Arab Knowledge Indexの作業開始を発表した。これはアラブ世界におけるナレッジを測定する実用的ツールになるよう設計されている。このインデックスによって、意思決定者、専門家、研究者が開発計画と政策の形成をガイダンスするにあたり、アラブコミュニティーにおけるナレッジの正確かつ実用的な情報を提供できるようになる。
▽問い合わせ先
Lina Al Anani
lina.alanani@mbrf.ae
+971-50-9023333
ソース:Mohammed bin Rashid Al Maktoum Foundation (MBRF)
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