ミニッツブックから新書が!!

株式会社ブックウォーカー 2014年12月05日 11時00分
From PR TIMES

松尾スズキの『現代、野蛮人入門』。電子も同時発売!

株式会社ブックウォーカー(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:安本洋一)が展開するコンパクトな電子書籍専用レーベル【カドカワ・ミニッツブック】の連載から、角川SSC新書『現代、野蛮人入門』 (松尾スズキ・著)が生まれました。




■ 友達は不要。偽善で上等。いつも心に野蛮人を!

わたしの作品を観たり読んだりした人はすぐに感じるでしょうが、もちろんわたしの心の中にも野蛮人はいます。かなり凶暴なほうだと思います。――中略――初めてわたしに会う人は、「松尾は常日頃、どれだけ恐ろしいことを考えているんだろう」と、びびる人もいます。しかし、わたしの作品は、抑圧的な自分から解放されたいもう一人のわたしの姿です。タクシーの運転手に変な道を行かれたら、すかさず文句をたれる。まずいラーメン屋に入ったら、「にいちゃん、まずかったぜ」と捨て台詞を残して去る。性根が優しいので、ふだんそういうことができないぶん、心の中の野蛮人が巨大化していくのです。だって、心の中では、なにしたっていいんですから。――本文より。

KADOKAWAの電子書籍レーベル【カドカワ・ミニッツブック】の人気連載「松尾スズキのやさしい野蛮人入門」が角川SSC新書になりました。著者初めての新書になります。演劇界のガラパゴスと言われる大人計画を主宰し、作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家として活躍。日々のブログも怠らない、もうすぐ52歳。幼少の頃より、様々な「生きづらさ」や「ストレス」を抱えてきた松尾スズキ。その思考のインナーマッスルにあるのは、「野蛮であれ」という心の解放でした。発売同日より、Bunkamuraシアターコクーンにて「キレイ~神様と待ち合わせした女~」の舞台がスタートします。

目次

あなたの心の中にも野蛮人はいる
正義とは、サディスティックなものである/俺にまで良識を求めるのか/芸術とは、美しくあってはならない/わたしの中にいる野蛮人/親という既得権益を疑う/やさしい偽善のすすめ
偽善だっていいじゃないか
「偽善」とは「善の快感」を自覚していること/偽善こそイーブンな関係である/無自覚な善意が人を傷つける/親孝行は「親切」と「偽善」を学ぶための勉強/偽善の目的は「自己肯定」と「世界平和」/押しつけがましい偽善には「偽善返し」を

友達なんていらない
「キャラ」という幻想に縛られて/栄光の「ふざけキャラ」時代からの転落/パンチ社会に溶け込めなかった高校時代/「本当の友達」に裏切られる恐怖/孤独の上手な人間に魅力を感じる/仲間がいれば、友達はいらない
大人だって子供なのだ
子供とは遠くにありて愛でるもの/大人になれば”楽になれる”と信じていた/狭いルールに閉じこもる「大人ごっこ」はやめよう/「子供ごっこ」へのアンチだった「大人計画」/子供はもはや大人に憧れを抱いていない/大人になりきれないことを認めるのが大人
仕事は死ぬまでの暇つぶし
「やがて死ぬ」という負け戦から逃げ続けてきた人類/病院や薬に頼って不自然に生きる/心を病まないための「逃げ場所」を作る/理不尽な世界で、うつはもはや日常/イヤイヤやるからこそ仕事なのだ/“やりがいのある仕事”は本当に幸せか/職業とは“肩書き”という様式に身を預けること/既得権益という不公平を地ならししたい
それでも笑っていたいんだ
服を着る人間の根源的おかしさ/暴力性や残酷さが笑いに変わるとき/弱いものを食べてしまわないように人は笑う/苦痛を抱えて「素」に戻ることのしんどさ/「ヤンキー化」する笑いに感じる危惧/日陰者に無理やり光を当ててきた「大人計画」/それでも笑うために、人は生きる
宇宙は見えるところまでしかない
「宇宙は見えるところまでしかない」の意味/我々は、常に途中までしか見ていない/「わかりあえない」のが人間のデフォルトの状態/ヤンキー社会は、潔く自己完結した“閉じた宇宙”である/自由であることの不自由さ、平等であるとのあられもなさ/人前で表現するのは恥ずかしいこと/かっこいいことは、なんてかっこ悪いのだろう/心にフリーゾーンを作って、自分の宇宙を広げよう


『現代、野蛮人入門』
松尾スズキ・著
◆紙書籍
発売日:2014/12/05 発売元:KADOKAWA
定価:780円(税別)
◆電子書籍
配信日:2014/12/05 発売元:ブックウォーカー
希望小売価格:600円(税別)
※各電子書籍ストアによって発売日が異なる場合があります。
公式サイト:リンク


松尾スズキ(まつおすずき)
1962年12月15日、福岡県生まれ。88年「大人計画」旗揚げ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。97年『ファンキー!~宇宙は見える所までしかない~』で第41回岸田國士戯曲賞受賞。2001年に第38回ゴールデン・アロー賞演劇賞受賞。初の長編映画監督作『恋の門』が、ヴェネツィア国際映画祭(2004年)に正式出品される。小説『クワイエットルームにようこそ』が、第134回芥川賞候補作となり、 自身が監督・脚本を務め映画化。小説『老人賭博』が第142回芥川賞候補作に。映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の脚本で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。エッセイ・コラム・小説・戯曲などの著書、連載多数。メルマガ「松尾スズキの、のっぴきならない日常」配信中。メルマガの人生相談コーナーをまとめた『人生に座右の銘はいらない』、初めての描き下ろし絵本『気づかいルーシー』発売中! 2014年夏、大人計画+劇団☆新感線=大人の新感線「ラストフラワーズ」(作:松尾スズキ 演出:いのうえひでのり)上演。12月5日から30日まで、Bunkamuraシアターコクーンにて、1月8日から18日までシアターBRAVA!にて、伝説のミュージカル「キレイ~神様と待ち合わせした女~」上演。15年春に、監督最新作「ジヌよさらば~かむろば村へ~」の公開が控えている。
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「カドカワ・ミニッツブック」は30分前後で読み切れる手頃な分量が特徴の電子書籍専用レーベルです。現在、KADOKAWAグループの多彩なジャンルから170タイトル以上を発売中。ミニッツブックというレーベル名には「分単位で読める本」という意味が込められ、表紙には「○○min」と想定読了時間の目安が明記されています。通勤・通学の「スキマ時間」に手軽に読めて、満足感のある内容をお届けします。KADOKAWAの直営ストアBOOK☆WALKERをはじめとする、スマートフォンや電子書籍端末に対応している各電子書籍ストアで絶賛発売中です。


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プレスリリース提供:PRTIMES リンク

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