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尿毒症の症状をきちんと理解して体調を把握する

NPO法人 腎臓サポート協会 2014年11月26日 20時08分
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NPO法人腎臓サポート協会では、会報誌『そらまめ通信』の送付やホームページ『腎臓病なんでもサイト』などを通じて、腎臓病の皆様に役立つ情報を提供しています。

今回は、『そらまめ通信』vol.77から、腎臓病に伴う重要な病気「尿毒症」についての記事をご紹介いたします。
稲城市立病院 腎臓内科( 人工透析科) 部長 河原崎 宏雄 先生に、尿毒症とは何かとその治療、注意するポイントについて教えていただきました。

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●腎臓の働きについて
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はじめに、腎臓という臓器は体内の恒常性(バランス)を調整する臓器です。体内に必要な物質は保持・産生し、体内に不要なものは排泄・分解することで、体を常に“一定の状態”に保っています。腎臓の多彩な働きを右に示します。その中の大事な働きのひとつが、腎臓内の多数の糸球体(しきゅうたい)による濾過(ろか)作用です。つまり、篩(ふるい)の役割を果たす腎臓の糸球体が、血液中の不要な老廃物や毒素を尿として体外に濾過・排泄します。これら腎臓で排泄される老廃物や毒素が尿毒症物質と呼ばれ、腎臓の濾過機能低下に伴って体内に蓄積するのです。これが尿毒症という状態です。
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●腎臓機能の評価
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腎臓の濾過を糸球体濾過と呼びます。血清クレアチニン値から計算される推定糸球体濾過量(eGFR)は篩(ふるい)としての腎臓機能を表しています。正常が約100(ml/分/標準体表面積)で、わかりやすくなっています。たとえば、60歳男性が血清クレアチニン2.0mg/dlであれば、計算上のeGFRは約30となり、腎臓の排泄機能は正常の30%であると理解することができます。
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●腎臓機能と尿毒症物質
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尿毒症物質は体内に蓄積しすぎると体内の恒常性が保てなくなり、尿毒症症状や心不全症状を発症します。普段の診療では測定することができない尿毒症物質が多数あり、実際には測定できないもののほうが多いくらいです。そのなかで参考になる血液検査のひとつが血清尿素窒素(BUN)値です。初期の段階の腎機能低下では尿毒症物質の蓄積が少量のために症状がでませんが、一定の腎機能を下回ると各種の他臓器に影響を与え、症状が現れるようになります。一般的には糸球体濾過量が10(正常状態の約10%)を下回ると自覚症状が出現し始めます。
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●尿毒症症状と心不全症状
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代表的な尿毒症症状としては、吐き気や食欲低下などがあり、そのほかにも下記に示すように、多彩な症状がありますが、あまり特徴のない漠然とした症状であることが多いです。なかには、腎機能低下がゆっくりと進行し尿毒症物質が少しずつ蓄積されるために、自覚症状に乏しいことも珍しくありません。これらの尿毒症物質には、数年の間に蓄積してから臓器に影響を与える物質もあります。また、尿毒症物質には過剰な塩分や水分を含むこともあります。
塩分や水分の蓄積による全身のむくみを浮腫(ふしゅ)とか心不全と呼びます。浮腫は重力に伴って、立ったり座っているときは足などの下半身に、寝ているときは背中に出現します。その部分の皮膚をゆっくりと数秒押し続けると、すぐには元に戻らない陥凹ができることで気づくことがあります。この過剰な塩分・水分は胸の中(胸腔内(きょうくうない))にも蓄積し、肺が水浸しになることがあります。そのために肺から全身へと血液を送り出しきれなくなった、心臓の機能不全状態を心不全といい、これによる息苦しさや咳、喘鳴(喘息のようなゼーゼー)を心不全症状と呼びます。塩分・水分貯留の客観的な指標にするために、日ごろからご自身の血圧と体重の管理・把握が大切です。

※この記事は、会報誌『そらまめ通信 Vol.77 腎臓教室』からの抜粋です。
<全文はこちらから>
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<「尿毒症」についてはこちらもご参考ください>
○腎臓病の基礎知識:腎臓病の症状
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