TCSIとエーティーワークス、サイバー・セキュリティのアプライアンスサーバーを 「秘密分散法」で製品化して発売

株式会社エーティーワークス 2014年11月19日 06時00分
From valuepress

株式会社シンクライアント・ソリューション総合研究所は本年11月19日サイバー攻撃を強固に防ぐ秘密分散ソリューション「PASERI」を発表しました。株式会社エーティーワークスが最初の販売パートナーとしてPASERIを搭載したアプライアンスサーバー「Blessta」を2014年12月から発売します。

株式会社シンクライアント・ソリューション総合研究所(以下、TCSI:代表取締役社長 田口善一、東京都渋谷区)は本年11月19日、サイバー攻撃から情報を強固に防ぐ秘密分散ソリューション「PASERI(パセリ)」(以下、PASERI)の製品化を発表しました。株式会社エーティーワークス(以下、エーティーワークス:代表取締役 伊東孝悦、東京都港区)が、同製品の最初の販売パートナーとして、PASERIを搭載したアプライアンスサーバー「Blessta(ブレスタ)」(以下、Blessta)を2014年12月から発売します。

日々巧妙化するサイバー・セキュリティの分野では、ファイア・ウォールやアンチ・ウィルスだけでは難しい標的型攻撃は、ネットワークの監視やログ管理からリアルタイムでの検知や対策などの包括的な支援サービスが行われています。それでも、攻撃を完全に防ぐことはできず、大規模な情報漏えい事故対策が急務となっており、もはや、情報を盗まれないための対策だけでなく、情報は盗まれるものとしての対策が必要となっています。

秘密分散法*1は、情報をいくつかに分割し、それぞれは意味のない情報として分散管理し、全てが集まらないとデータを復元できないもので、分散した情報は、それぞれでは意味をなさないデータとなります。TCSIの秘密分散ソリューション「PASERI」は、AONT方式*2を採用して、かつ性能面、断片ファイルのサイズの可変性、閾値分散の実現などで独自性を実現しています。
1片を1KBまで小さくすることができ出力データのすべてのビットがそろっていれば容易に 元データに復元することができるが、ある程度の数以上のビットがかけると元データへの復元が不可能になるという特性を持ちます。また、他の秘密分散法では、1つの分散情報が元データの1.2倍~1.5倍になるのに対し、処理前後のデータ量が、1ファイルごとにわずか768バイト増えるだけです。データ容量が小さければ、それだけ処理速度も速くなります。
また、最後の一片を外部記憶媒体で保管することも可能ですので、サイバー攻撃の最後の砦となり、セキュリティ強度が高まります。

TCSIでは、今後データセンター事業者やセキュリティー・ベンダーおよびソリューション開発会社からのサービス提供も計画しています。企業のデータセンターでは、サイバー攻撃からの防衛だけでなく、DR(災害時のバックアップ)でも威力を発揮します。複数拠点に分割したデータを組み合わせて分散することで、災害時に、一箇所がダウンしても、他のデータから復元することも可能となります。

両社では、国内ばかりでなく、国境を越えたサイバー攻撃が激しくなる中で、行政機関や企業のニーズに応えるものとして、急速に採用が広がるものと期待しています。


【株式会社アイネット様のエンドースメント】
当社のクラウド・データセンターでは、業界最高の安全性に加えて、保管技術をいち早く取り入れて、お客さまの大切な情報を護るための取り組みを進めております。
巧妙化するサーバー攻撃には、外部からの攻撃を防御することはもちろん、万が一、データを盗まれても、情報は漏えいしないという秘密分散のソリューションは、これからのデータセンターには、必須の防御策と考えます。
情報そのものを意味のないデータにした上で複数箇所に分散でき、さらに分割変換しても、データ容量がほとんど変わらず処理スピードも速く、暗号鍵の保管や更新のコストもかからないエーティーワークス様のBlesstaは、データセンターには最適なソリューションと考えます。
株式会社アイネット 
専務取締役 事業統括 田口 勉


【TCSIの分散ソリューション「PASERI」の特長】
1. 2~16まで分散可能
2. 暗号化方式と異なり、鍵の保管、更新が必要ない
3. 分散片サイズの最小は1Kバイトまで可能
4. 分散後に増えるデータ量はヘッダ分の768バイトのみ
5. 一部のデータが欠けただけでも、復元できない
6. 大容量データでも分割変換後の総容量が元データとほとんど変わらないため処理速度が速い


【エーティーワークスのアプライアンスサーバー「Blessta」の概要】
<仕様>
- CPU: Intel Xeon E3-1265L V3.2 2.50GHz
- メモリー: 16GB (DDR3 ECC UNB 8GB ×2)
- HDD: SSD 2.5” 120GB ×2
- OS: CentOS 6.5(Final) Linux 2.6.32-431.el6_x86_64(64bit) GNOME 2.28.2
※総容量や利用シーンにおいては上位機種、もしくはカスタマイズも対応可能
<出荷予定日>
2015年1月
<価格>
定価 : 500万円/台  (税別)  


*1 秘密分散法は1979年にRSA 暗号方式の発明者の一人として有名な米国ワイズマン研究所のシャミア教授が、一定数以上の分散化されたデータを用いない限り、元データに関する一切の情報を得ることができない方式を考案しました。これが、秘密分散法(secret sharing)と呼ばれています。分散方式には、排他的論理和(XOR)や閾値分散法などいくつかの方式があり、その後も研究が進められています。

*2 AONT方式とは、もう一人のRSA暗号の生みの親であるMITのリベスト博士が概念を考案したデータの変換方式で、元データに対してある演算をかけ、元データとほぼ同じ大きさの出力データを得ます。出力データのすべてのビットがそろっていれば容易に 元データに復元することができますが、ある程度の数以上のビットがかけると元データへの復元が不可能になるという特性を持ちます。

【エーティーワークスの概要】
リンク
◇ 社名:株式会社エーティーワークス
◇ 設立:1994年4月4日
◇ 代表者:代表取締役 伊東 孝悦
◇ 資本金:8,335万円 
◇ 社員数:65名(2014年6月現在)
◇ 所在地:東京都港区六本木 6丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー37F
◇ 事業内容:
1. 販売業務
・ 各種コンピュータの製造・販売 
・ クラウドインフラ基盤構築
・ PC-UNIX(Linux,FreeBSD等)インストールサービス
・ サーバー・PCパーツ関連輸入・販売契約 
・ 19インチラック及びラックマウントケース輸入・販売 
・ オンライン決済システム
・ E-Commerce(エレクトリック・コマース)サイトの企画運営
・ インターネット利用環境の構築に関する各種サポート業務
2. インターネット関連業務
・ at+link 専用サーバサービス
・ Web関連ソフトウェア開発
・ ATW plus インターネットサービス
・ JPRS指定事業者
3. その他
・ LAN/WANの企画 ・構築運用サポート
4. 電設設備工事業務
・ 入退室管理システム 監視カメラシステム 住宅および電気工事全般

【TCSIの概要】
リンク
◇ 社名:株式会社シンクライアント・ソリューション総合研究所(略称:TCSI)
◇ 設立:2014年3月4日
◇ 代表者:代表取締役会長 岡積 正夫、代表取締役社長 田口 善一
◇ 出資金:6,400万円 (資本金 3,200万円、資本準備金 3,200万円)
◇ 社員数:21名(役員等を含む)
◇ 所在地:東京都渋谷区恵比寿南2-8-13 キョウデンビル7F
◇ 事業内容:
1. シンクライアント用仮想USBデバイス統合管理ソフト「VUMS」の開発、導入コンサルティング、販売
2. シンクライアント用Windows Embedded OS カスタマイズ
3. シンクライアント基盤最適化コンサルティング
(ベンダー非依存の公平な立場でのシステム構築支援・導入支援サービス)
4. 秘密分散ソリューション



【商標について】
本文中の社名、商品・サービス名は、各社の商標または登録商標です。

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社エーティーワークス 担当:森田
TEL: 03-3497-0505
E-mail: query@atworks.co.jp

株式会社シンクライアント・ソリューション総合研究所 広報担当:松倉
TEL: 03-6826-3003 FAX: 03-5724-5501
E-mail: press@thinclient-sol.com

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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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