CGAPが2014年フォトコンテスト最優秀作品を発表
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【ワシントン2014年11月17日PRN=共同通信JBN】2014年CGAPフォトコンテスト(リンク )の最優秀作品が、マレーシアのソー・ユー・キアット(Soh Yew Kiat)氏の「ウ飼い漁師」に決まった。95カ国のプロとアマチュアの写真家が応募した過去最高の4820作品の中から、3人の審査員団がキアット氏の写真を選んだ。最優秀作品は、ウを飼いならして魚を取るという中国で数千年続き、消えゆく伝統漁法に携わる男性を描いている。
マルチメディアのニュースリリースは以下を参照。
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2006年から毎年開かれているCGAPフォトコンテストは、ファイナンシャル・インクルージョン(貧しい人々の金融サービスへの受け入れ、金融包摂、リンク )をテーマに、世界各地で撮られた素晴らしい写真を取り上げるのが目的。貧しい家族が家計をやりくりするさまざまな生き方を紹介し、経済ピラミッドの底辺にいる人々にしっかりした金融サービスを提供することの重要性を訴えている。
審査員は「ウ飼い漁師」の詩的で、情感あふれるストーリー性を高く評価した。被写体のようなウ飼い漁師は普通、観光客相手の仕事で、身近で金融サービスを利用できれば大きな助けになる。
危機報道ピュリッツァー・センター(Pulitzer Center on Crisis Reporting)のマルチメディア・プロジェクト・コーディネーター、メガン・ダリワル氏は「この写真は近世の物語と合わせて、時間を超えたイメージをとらえている。神話のような光景だ。漁師の服はウの翼が作る形と二重写しになっている」と説明した。
最優秀作品に込められた物語もさることながら、写真は技術的にも優れていると審査員は評価する。「ピントは漁師に合っているが、背景の美しい細部も見応えがある」とニュージアム(Newseum)のビジュアル・リソーシズ担当シニア・マネジャーのインディラ・ウィリアムズ・バビック氏は語った。
2104年最優秀作品の賞品は写真機材が買える2000ドルの商品券。
受賞作品の30点はwww.cgap.org/photocontest で閲覧できる。
審査員は2位と3位の優秀作品と27点の地域優秀作品、最終選考作品、佳作作品も選んだ。選考基準は技術的優秀性や、ファイナンシャル・インクルージョンに関係した物語性と人々の表情の描写。米国赤十字の写真・デジタル資産担当マネジャー、ジャネット・オルティス・オソリオ氏は、特に3位のタンザニアから応募された作品に感銘を受けた。「小自作農家」と題するヘイリー・タッカー氏の写真は躍動感にあふれているという。「写真の女性にとって人生の厳しさは一目瞭然だ。だけどこの瞬間に彼女は輝いている」と話した。
「ピープルズ・チョイス」作品はCGAP.orgでの一般投票で、インドのビシャル・シン氏が提出した「黄金色の夕暮れ」に決まった。オリッサ州コナーラク海岸で観光ツアーを案内する船頭を描いたものだ。シン氏によると、民間非営利団体(NGO)が彼の船でツアーを企画したが、そのツアーで彼は生計を立て、家族を養えている。この写真は1393票を獲得した。
2014年の審査員はニュージアムのビジュアル・リソーシズ担当シニア・マネジャーのインディラ・ウィリアムズ・バビック氏、米国赤十字の写真・デジタル資産担当マネジャー、ジャネット・オルティス・オソリオ氏、危機報道ピュリッツァー・センターのマルチメディア・プロジェクト・コーディネーター、メガン・ダリワル氏。
ソース:CGAP
▽問い合わせ先
Erin Scronce,
escronce@worldbank.org
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