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Brain Science、世界で実施されている脳研究の現状に関する報告書を発表

エルゼビア・ジャパン株式会社 2014年11月13日 20時00分
From 共同通信PRワイヤー

2014年11月13日

エルゼビア・ジャパン株式会社

Brain Science、世界で実施されている脳研究の現状に関する報告書を発表

脳と神経科学に関する研究のうち70%が米国とEU諸国で行われている一方、
中国がこの分野において急速に成長し大きく貢献してきている。

2014年11月13日、ワシントンDC - 研究によれば、人のおよそ4人に1人が脳障害または神経障害を罹患すると考えられていますが1、科学、技術、および医療の各分野に関する情報やサービスを供給する最大手のエルゼビア リンクは本日、Brain Science: Mapping the Landscape of Brain (「脳科学:世界で実施されている脳と神経科学の研究に関する現状」) リンクと題し、現在世界で行われている脳研究の状況についてまとめた包括的かつ画期的な報告書の内容を発表しました。

この調査は、欧州委員会、欧州神経科学会議(FENS)、ヒューマン・ブレイン・プロジェクト(HBP)、カブリ財団、および理化学研究所 脳科学総合研究センター(RIKEN Brain Science Institute, 理研BSI)から情報を得てエルゼビアが実施したものです。この調査は、現在世界で実施されている脳研究に関するベンチマーク・データを提供し、このデータを基にして将来進むべき方向性と資金供給の優先度について推し量ることを目的としています。

この調査は、2009年から2013年までの期間にScopus リンクに搭載された約200万件に及ぶ脳と神経科学に関する研究論文を基に行われ、この5年間に米国国立衛生研究所(NIH)と欧州委員会の第7回目となる「研究と技術開発のための枠組みプログラム」(FP7)の助成金により行われた研究の要約書を包含しています。

この調査で明らかになった主な事柄は以下の通りです。

● 研究発表: 179万件の論文が脳と脳科学の研究を扱っており、この期間に全世界で発表された論文のおよそ16%を占めています。2013年に発行された論文の70%以上が欧州諸国と米国の研究者によるものです。論文の発行数が多い上位5か国は、米国、英国、中国、ドイツ、日本となっています。世界で発行された研究発表の件数とシェアの伸び率という点で中国は抜きん出ており、それぞれ11.6%と7.5%に達しています。

● 研究がもたらす影響度: 2013年のこの分野における世界中の引用数に基づく影響度は、相対被引用度(field-weighted citation impact (FWCI))で測れば1.14という結果になりました。これは、すべての主題領域の世界平均を14%上回る頻度で引用が行われたことを意味しています。

● 連携: 米国で発行された国外の研究者との共同執筆による論文の相対被引用度(field-weighted citation impact (FWCI))は、単一の研究機関内の研究者の共同執筆による論文のそれを56%以上も上回りました。

● 学際的な可動性: 脳と神経科学に携わる研究者の約60%が、解剖学、認知科学、コンピュータ科学、心理学、および倫理学という分野を横断する形で論文を発表しています。そして彼らの16%以上が、2年以上にわたり他の分野で論文を発表しています。

● 新たな傾向: 現在主流となっている主題、すなわち「トップ・コンセプト」と、急速に流行として登場する主題、すなわち「バースト・コンセプト」の違いを見ると、「バースト・コンセプト」が手法を扱うのに対して、「トップ・コンセプト」は脳の疾患と新薬の開発について扱っていることが分かりました。

● 資金供給の分析: 米国国立衛生研究所(NIH)の資金供給により行われる研究の焦点領域の一つに、薬物の乱用、具体的にはメタンフェタミン、ニコチン、およびカンナビスがもたらす影響が含まれていました。これに対し、主に統合失調症を治療するために使われる抗精神病薬は、欧州委員会の資金供給により行われる研究の高焦点領域でした。

レポートPDF: リンク

調査結果は、従来的な計量書誌学的分析、および連携と可動性の評価基準に基づいています。さらに、報告書には、FENSのモニカ・ディ・ルカ(Monica Di Luca)氏、理研BSIの利根川進(Susumu Tonegawa)氏、およびHBPのリチャード・フラコヴィアック(Richard Frackowiak)氏をはじめとする脳研究分野の専門家から得られた見識も掲載されています。

エルゼビアのリサーチマネージメント部門ディレクターのニック・ファウラー(Nick Fowler)博士は、「神経科学の分野にとってエキサイティングな時代がやってきました。機能的な脳回路を理解することを目的に数々の新しい技術が登場し、各国が多額の資金を拠出し、学際的な影響がより大きくなっていることを背景に、神経科学という分野は人間の脳の機能と機能障害について理解するという大きな課題に対処することに力を入れ始めているように思えます。この報告書を通して、私たちはこの重要な分野における研究活動の現状について見識を示すことができ光栄に思っております」と語っています。

2014年11月15日にワシントンDCで開催される北米神経科学学会の会議で、エルゼビアのグローバル・アカデミック・リレーションズ部門と研究分析サービスチームの複数のメンバーが報告書の内容についてプレゼンテーションを行います。また、このプレゼンテーションには米国、EU諸国、および日本の様々な分野における著名な脳研究の専門家がパネリストとして参加し、脳研究の現状、ならびに今後世界の脳研究が向かうべき方向性について様々な意見を交換します。

イベントのテーマ: 北米神経学学会の会議 リンクの一環として行われるエルゼビアが発表した
世界の脳研究の現状に関する報告書のプレゼンテーション リンク
時間: 午後6:30~8:30
会場: 米国、ワシントンDC、マサチューセッツ通りNW 901番地、マリオット・マーキス(ジョージタウン・ルーム)


1  マクガヴァン脳研究所、マサチューセッツ工科大学(MIT)2014:数による脳障害。ウェブサイト リンク より入手できます。[2014年11月4日]
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エルゼビアの研究マネジメント支援サービス リンクに含まれる研究分析サービス リンクでは、高いクオリティのデータ・ソースに、過去130年にわたり学術誌を刊行することでエルゼビアが培ってきた技術と研究の分野で使われる測定基準に関する専門知識を併せて投入し、研究実績について正確かつ公正な分析を行います。分析チームは、世界の政策立案者、資金提供者、および学術機関や企業の研究施設のためにサービスを提供してきた豊富な実績を有しています。調査対象を絞ったシンプルな報告書から、包括的で多次元的な研究、さらにはデータ配信やウェブ統合サービスに至るまで幅広いサービスを提供し、多様な研究施設が持つ具体的な研究ニーズに的確にお応えします。

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