豪州の貿易問題専門家オクスリー氏がTPP交渉の重要性を強調

ITS Global 2014年11月06日 17時10分
From 共同通信PRワイヤー

豪州の貿易問題専門家オクスリー氏がTPP交渉の重要性を強調

AsiaNet 58541(1238)

【メルボルン(オーストラリア)2014年11月6日メディアネット・インターナショナル=共同通信JBN】
*貿易問題専門家は、北京で開かれる会議(TPP交渉)がアジア太平洋貿易協定を目指し、貿易外問題最大の障壁であると語る。

貿易問題専門家のアラン・オクスリー氏は、北京で開かれる環太平洋連携協定(TPP)交渉が10年内により広範なアジア太平洋貿易協定を目指していると指摘した。

オクスリー氏は「中国はこの2年でTPP交渉にますます関心を示している。北京は地域ASEAN主体の協定に対するアジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉に参加しており、アジア太平洋経済協力(APEC)フォーラム内でより幅広い地域的なアジア太平洋貿易協定を支持してきた」と語った。

元貿易代表で、メルボルンにあるロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)APEC研究センターの現会長であるオクスリー氏は、中国が世界貿易機関(WTO)で取る姿勢は、貿易協定でのコミットメントを国際法で拘束されるものとして扱っていることを示していると語った。

同氏は「それは世界の3大経済大国(米中日)で構成する最大規模の貿易協定に向かう兆しがある。これは世界経済に大きな恩恵をもたらし、世界経済を好況に導く可能性がある」と言う。

しかし、オクスリー氏はこのような経過は貿易に無関心な勢力によって阻まれるリスクがあると述べ、「われわれはすでに、進行中の交渉を頓挫させる貿易反対派グループがロビー活動している兆しを見ている」と指摘し、さらに次のように語った。

「環境保護団体、保護貿易主義的労働団体、公衆衛生擁護者たちは、貿易ルールが緩いことを望み、貿易を増進するのではなく制限する手段を取るため法的拘束力を与えるツールに変えようとしている」

「投資家対国家の紛争解決(ISDS)権に対して(彼らが)反対していることは好例である。ISDSはほとんどすべての米国を背景とする貿易協定、オーストラリアの多くの自由貿易協定の特徴である。それは2国間投資協定に与えられる権利と似たもので、投資の自由条項が尊重されない場合、事業体は国際仲裁を開始することができるものである」

「TPPがそしてAPECでまさに考慮されようとしているアジア太平洋自由貿易地域の拡張によって成功するならば、ISDSはこの基本概念の不可欠の一部になる」

オクスリー氏は、同氏が社長であるコンサルタント企業ITS Globalの最近の報告者によると、農業、エネルギーなどすべての産業に例外を設けないという協力、かつルールに基づいたシステムの確立が同様に重要であると指摘していると語った。

同氏は「包括的でルールに基づいたシステムは、WTOの基本概念の成功に向けたカギとなってきた。このことがTPPで継承されることが決定的に重要である」と語った。

ITS Global報告書「Trans-Pacific Partnership: Free Trade Architecture to Boost Global Growth(環太平洋パートナーシップ:世界成長を促す自由貿易基本概念)」の閲覧は以下のサイトを参照。
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+61 417 358 462

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ITS Globalはアジア太平洋地域の公共政策を専門とするコンサルタント企業である。その専門分野は、国際貿易・経済、直接投資、環境と持続性、国際援助と経済発展、企業の社会的責任および戦略的リスク管理などに広がる。同社の公共部門のクライアントは、アジア開発銀行(ADB)、オーストラリア国際開発庁(AusAID)、経済開発協力機構(OECD)、英国際開発省(DFID)、日本の経済産業省(METI)、国連開発計画(UNDP)、ASEAN事務局、APEC事務局など。詳しい情報はwww.itsglobal.netを参照。

ソース:ITS Global

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