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Webサイトは開発者の意図したように認識されるわけではありません 〈コラム〉

こんにちは。日本ネクサウェブ PRスタッフです。

のっけからで恐縮ですが、このサイトにある一番上のビデオを見て、白いシャツを着た登場人物が何回バスケットボールのパスをしたか当ててみてください。

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答えはビデオにあるとおりです。そして、ゴリラ、ご覧になれましたでしょうか? 
これはインアテンション・ブラインドネス(inattention blindness)、チェンジ・ブラインドネス(change blindness)と呼ばれる事象で、人々が時に視野内で起こっている変化を見逃すことがあるという事実を示しています。さまざまな実験で立証されていますが、その中でもこのバスケットボールとゴリラ実験が有名です。

クリストファー・チャブリスとダニエル・シモンズは、「The Invisible Gorilla」(2010)でアイトレッキングを利用して付加的な研究を行っています。アイトレッキングは視線の移動、正確には、中心視内の視線移動を感知する技術です。人々はバスケットボールとゴリラ動画映像を見ている間にアイトレッキングを実施した結果、被験者全員がゴリラを見てはいるものの、その半数の50%の被験者だけがゴリラを認識できたという事実が判明しました。チャブリスとシモンズは、人々が一つの事物に集中しているとき、それ以外の変化を予想していないため、その発生を簡単には認知しないという結論づけています。

これを考えると、業務システム開発でもコンピュータ画面に必要な機能をレイアウトしたからといって、それが開発者の思うように認識されるわけではないということを自覚しておかないといけません。私自身、Webアプリケーションを利用していて、必要なボタンをなかなか見つけられずにイライラすることがあります。いったん見つけてしまえば、「なんだ、目に入っていたのに」と思うのですが、見えていることと認知することは別なのだということを実感する一瞬です。

開発者の思うように認識されるわけではないという点では、色覚異常を持つユーザへの配慮も重要です。最も多いのは、赤系統や緑系統の色の弁別に困難が生じる先天性赤緑色覚異常です。Wikipediaによると、日本人では男性の4.50%、女性の0.165%が先天赤緑色覚異常を持ち、日本全体では約290万人存在するそうです。この事実を意識せずに赤や緑の色に大きな情報を持たせたWebサイトを設計すると、色覚異常を持ったユーザに不便を感じさせることになってしまいます。
そのため、色彩に意味を付与する要があるときには、同時に補助的な表記(線の種類を変える、動きをつけるなど)を添えた方が望ましいようです。色覚異常を持つユーザがWebサイトのイメージをどのように認知するかについては、以下のサイトで見ることができます。

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また以下のサイトでは、御社のWebサイトが色覚異常を持つユーザにどう見えるか、フィルタをかけて見ることができます。

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結構、衝撃的なので驚かれると思います。

弊社のUX開発コンサルティングにおいて、こうした点にもしっかり配慮して進めています。興味をお持ちの方はぜひお声がけくださいませ。

参考文献Susan Weinschenk「100 Things Every Designer Needs to Know About People」

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