ゲイツ財団がエボラ出血熱への緊急対応支援に5000万ドルの寄付
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【シアトル2014年9月11日PRN=共同通信JBN】ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)は11日、西アフリカでのエボラ出血熱の広がりを抑え、ウイルスの伝染を阻止する緊急努力の規模拡大を支援するため、5000万ドルを寄付すると発表した。
同財団は直ちにフレキシブルなファンドをこの対応に関与している国連機関、国際機関に譲渡し、これら機関と各国政府が緊急に必要とされている補給物資を購入し、感染諸国での緊急活動を拡大できるようにする。さらに、同財団は官民セクターのパートナーと協力して、患者の治療、病気の伝染拡大の予防に効果のある治療法、ワクチン、診断法の開発を加速する。
ゲイツ財団のスー・デズモンヘルマン最高経営責任者(CEO)は「彼らの命をいま救い、命取りのこの病気の伝染を止める助けになる最も効果的な方法を特定するため、パートナーとともに緊急の努力をしている。またこの流行を終わらせ、将来の流行発生を予防するする助けになる治療法、ワクチン、診断法の開発を加速させたい」と語っている。
これまでにゲイツ財団はエボラ出血熱との戦いに1000万ドル以上の寄付をしており、これには緊急活動と研究開発評価のための世界保健機関(WHO)に対する500万ドルと、不可欠な医療補給物資を購入し、対応活動を調整し、危険にさらされているコミュニティーに生命を救う保健情報を提供しているリベリア、シエラレオネ、ギニアにおける努力を支援するための「ユニセフ(国連児童基金)のための米国基金」に対する500万ドルが含まれている。このほかに200万ドルが偶発事象管理、治療、健康ケア・システム強化を支援するために疾病管理予防センターに直ちに寄付される。
8月にナイジェリアが現在の危機に反応し、同財団とダンゴート財団からの支援を受けてラゴスに緊急活動センター(EOC)を開設した。全国ポリオ計画から得た専門知識と教訓を活用してEOCは、ウイルスのまん延を封じ込めるための連邦政府、州政府の積極的な活動の中心になっており、この迅速な行動がより広範囲の流行拡大を抑える助けになっているのではないかという慎重な楽観論もある。
追加寄付が実施されたら同財団は現地活動、エボラ出血熱の薬、ワクチン、診断薬の研究開発に対する資金提供の約束の詳細を明らかにする。
▽ビル&メリンダ・ゲイツ財団について
「あらゆる生命は平等な価値を持つ」という信念に導かれてビル&メリンダ・ゲイツ財団はすべての人が健康で生産的な人生を送るのを助けるために努力している。発展途上国では人々の健康改善、飢えと極度の貧困から脱出する機会の提供に集中している。米国ではすべての人々、特にほとんど支援を受けていない人々が学校、人生で成功するのに必要な機会へのアクセスを確保できるようにすることを目指している。米ワシントン州シアトルに本部を置く同財団はビル、メリンダ・ゲイツ夫妻とウォーレン・バフェット氏の監督下でスー・デズモンドヘルマンCEO、ウイリアム・H・ゲイツ・シニアが指揮している。
ソース:Bill & Melinda Gates Foundation
(編集者注)
財団の発表についての詳しい情報を知るには、米太平洋時間午前9時30分からの同財団のスー・デズモンドヘルマン(Sue Desmond-Hellmann)CEOとクリス・エリアス(Chris Elias)グローバル開発社長による30分間のTwitter質疑応答に参加を。ハッシュタグは#ebolachat。
▽問い合わせ先
+1-206-709-3400
Media@GatesFoundation.org
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