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【海外リサーチ】中国メディア、新浪微博(シナウェイボー)からみるここ3年の日中関係変遷

株式会社ホットリンク 2014年09月08日 19時26分
From 共同通信PRワイヤー

2014年9月8日

株式会社ホットリンク

【海外リサーチ】中国メディア、新浪微博(シナウェイボー)からみる
ここ3年の日中関係変遷

株式会社ホットリンクと普千(上海)商務諮訊有限公司では、中国本土で話題になっている事件・社会現象等を「新浪微博(シナウェイボー)」データより分析し、中国に進出している日系企業に向けてお届けします。

2012年の尖閣諸島問題以降、緊張が続いている日中関係ですが、自国開催のAPECを控え、習近平国家主席が抗日記念式典で日中関係改善に触れる違例の講話を発表する等、中国側の態度も若干軟化の気配がみえてきました。中国メディアでの日本に関する報道は、日清戦争120周年、終戦記念日、反ファシズム戦争勝利記念等では依然として厳しいものがあるものの、一方で日本企業の底力、日本の国力、日本国民の民度等を高く評価する報道が最近特に目立つようになっています。

(中日関係を冷えさせてはならない)
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(日本人がゴミをむやみに捨てないという神話はどのようにして生まれたか)
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(夏休みの宿題からみる日本の子供教育)
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新浪微博(シナウェイボー)上の日本に関する書き込みも同じように日本に対するポジティブな評価は増加傾向にあります。そこで今回は、尖閣諸島問題が発生した2012年から現在までの中国メディアと新浪微博(シナウェイボー)上の日本に対する評判の変遷を分析したいと思います(※1)。

※1今調査のモニター対象メディア
報道:雑誌:110 新聞:480
WEB記事:3,000サイト
口コミ:BBS・BLOG: 600サイト、新浪微博(シナウェイボー)

【2012年7月以降の日本関連報道、口コミ評判推移】

■1.報道件数推移
※2012年8月‐2014年7月まで日中関係に関する報道をカウント

尖閣問題が発生して以降、基本的に中国メディアの日中関係に関する報道は、日本側に絶対的な責任があるという姿勢は崩していない。グラフでもわかる通り、基本的にはネガティブな報道が中心であるが2014年に入り、ポジティブ内容が増加の傾向をみせているのがわかる。日本側の責任という立場は変えていないものの、「両国関係の改善」、「発展的な関係が重要」、「両国関係をこれ以上冷却化させてはならない」等の内容が登場するようになっており、上述の抗日戦勝利記念式典での習近平国家主席の日中関係改善の意欲に関する言葉はその最もわかりやすい例といえるだろう。

ポジティブな報道内容のみの推移をみるとこの傾向はより明らかで、2014年にはいってからの日中関係に関するポジティブな報道の増加は著しく、中国政府の日中関係改善に対するシグナルを読み取ることができる。

■2.口コミ件数推移
※2012年8月‐2014年7月まで日中関係に関する口コミをカウント

今回の尖閣問題でのネットユーザーの反応は、2005年の小泉純一郎氏(当時首相)の靖国神社参拝の際に発生した反日暴動時と比べると理性的な意見が多く、事件発生時から中立的な意見が多くみられた。2014年に入り、日本に対する好意的な意見は増加傾向にあり、口コミメディアにおける日本に対する好意的な意見の増加は、報道におけるポジティブな内容の増加に連動しており、またその増加の幅は報道以上に大きくなっている。
3.報道内容推移

●2012年‐
(温家宝:魚釣島問題では、中国は一切譲歩しない)
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(梁光烈:魚釣島問題の責任は完全に日本側にある)
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●2013年‐
(李克強、日本は盗んだ領土を返還すべき、侵略を否定することは許されない。)
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(インド首相、本日日本を訪問。メディアは中国牽制が目的と報道。)
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●2014年‐
(中日関係を冷えさせてはならない)
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(中国外交部:日本側が中日関係改善に各方面から努力することを期待する)
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■4.口コミ内容推移

●2012年‐
・日本は滅びろ!
・鬼子は出て行け!
・遺憾遺憾ばっかり言ってないでさっさとぶっ放せ、解放軍はおもちゃか。
・しかし、デモにしても不自然だよなあ、観光バスで現れたらしいぞ
・反日デモに参加しているやつのスマフォがソニーなんだから悲しいよな
・子供の喧嘩だなあ、アジア人は外交向いてないよね

●2013年‐
・いつでも戦争する気があると言って降ろさせるのが中国のやり口
・島がどこにあるか知らないようなやつが反日叫ぶんだから馬鹿らしい
・日本製品買わないと、工場で働く中国人労働者失業でブーメラン
・いつも口だけだようちの国は
・まあ、昔日本に戦争で買ったのは国民党だからなあ
・権力掌握にデモを使われたんじゃ、愛国学生も報われないよな

●2014年‐
・まあ何でもいいけど、俺は日本好きだよ、去年2回行ったし
・どっちの国に住むか選べって言われたら即答で日本
・中国的には振り上げた拳だからおろせないだよねえ、日本もフィリピンもベトナムも駄目だったから面子まるつぶれだよ
・とにかく仲良くが一番さ、日本のフィギュアは最高だぞ、戦争になったら買えなくなる
・APECがあるしそろそろ手打ちじゃないの?

■5.まとめ
2014年に入り中国側の日本への態度軟化が明らかになっているのには、中国でのAPEC開催のタイミングでの首脳会談への地ならしという声は中国メディアでも報道されている。そう考えると、今後しばらく中国側の日中関係改善のための動きやシグナルの発信は続くとみられる。2013年の段階で、消費者やネットユーザーの日本に対する評判や評価はほぼ元の状態に戻っていることもあり、特に日本企業にとっては、市場環境としては反日リスクが小さくなるという意味でポジティブな状況がしばらく続くと考えられる。しかしながら、この状況が短期的なもので終わるのか、中長期にわたる傾向となるのかは依然として予測が付かない部分が多く、今後もメディア報道やネット上の声等を注意深く観察してい必要があるだろう。

■普千(上海)商務諮訊有限公司について
普千(上海)商務諮訊有限公司 2001年設立。日系広告会社、PR会社、ナショナルクライアントを中心に、中国市場で展開企業、ブランド、商品の広告、記事、口コミ情報の統合的モニタリングを行い、収集したデータをもとに、データ分析、レポート作成、マーケティング戦略、PR戦略、WEB戦略、コミュニケーション戦略コンサルティングサービス等を提供。運用する広告、記事、口コミデータベースは業界最大規模。
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