◎水の効率利用が飢えと貧困を克服する導きの星、と世界水週間が宣言

ストックホルム国際水研究所 2014年09月08日 13時47分
From 共同通信PRワイヤー

◎水の効率利用が飢えと貧困を克服する導きの星、と世界水週間が宣言

AsiaNet 57790
共同 JBN 0950 (2014.9.8)

【ストックホルム2014年9月6日PRN=共同JBN】水とエネルギーに焦点を当てた2014年世界水週間(World Water Week)が6日、参加者全員が水利用目標の設定および「ポスト2015年開発計画」の中でエネルギーと水を徹底的に一体化することの重要性を強調して閉幕した。水週間では効率的な水利用は貧困や飢えと闘う上で重要なツールになると結論づけられた。

貧困に対する闘いにおいていくつかの障害がとりわけ大きな影を落としている。1つは「サイロ思考」と言われる縦割り意識である。縦割り組織を打ち破り、シナジー効果をフルに働かせる必要がある。このメッセージは水週間の主催者であるストックホルム国際水研究所(SIWI)が期間中に発表した「ストックホルム世界水週間宣言」でも強調された。もう一つの障害は水利用におけるひどい非効率である。

SIWIエグゼクティブ・ディレクターのトルグニィ・ホルムグレン氏は閉会式のあいさつの中で「水需要の急激な増加という挑戦に対抗するためには今よりはるかにスマートな方法で水の管理を行う必要がある。今日、われわれはエネルギー不足についてはよく認識しているが、5年以内に水不足に対しても同じように認識してもらいたい」と述べた。

世界水週間の開幕にあたり、水資源、環境、リスク対応能力の分野で世界をリードする科学者や専門家が、現在議論されている未来の開発目標は雨水管理の改善を考慮しないかぎり非現実的なものになるとの一致した呼びかけを行った。

今回の水週間には過去の参加記録を破る世界140カ国以上から3000人を超える参加者があった。いくつかのセッションで水の効率利用が強調されている。南アフリカ・ダーバン地域自治体の一部であるeThekwini Water and Sanitationのニール・マクラウド氏は、水を必要としないトイレを発明する必要性に言及した。マクラウド氏は「水洗トイレは今や過去の遺物である」として、水洗式でないトイレを使えば、家庭の水利用は30%削減できると述べた。

国際エネルギー機関(IEA)事務局長のファン・デル・フーフェン氏もエネルギーと水の問題は全体的に取り組む必要があるとして「水・エネルギー連鎖はIEAの確かな課題の一つになっている。開発もそうだ。われわれは世界で12億人が電気のない生活をしていることを把握しているが、特にサハラ砂漠以南のアフリカがそうだ。したがって、われわれとしては来年、水と開発をテーマに取り上げる世界水週間に拍手を送りたい」と述べた。

国連事務総長の「ポスト2015年開発計画」特別顧問のアミーナ・モハメッド氏は「来年は重要な年になる。われわれは勇気のある指導者を必要としている。水週間のエネルギーがバトンとなってわれわれの前に横たわる任務へ引き継がれることを希望している」と述べた。

報道関係の詳しい情報はウェブサイト( リンク )を参照。

ソース:Stockholm International Water Institute


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