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人間国宝に今泉今右衛門氏ら7人が認定

佐賀県 2014年07月18日 17時00分
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文化審議会(宮田亮平会長)は平成26年7月18日(金)、重要無形文化財保持者(人間国宝)に、色絵磁器の今泉今右衛門氏(51歳)、刀剣研磨の本阿彌道弘氏(75歳)、能囃子方太鼓の三島元太郎氏(78歳)、能シテ方の梅若善政氏(66歳)、古典落語の郡山剛藏氏(74歳)、彫金の山本晃氏(70歳)、木工芸の須田賢司氏(60歳)の7人の認定を下村博文文部科学大臣に答申されます。これにより人間国宝は芸能の部58人、工芸技術の部59人、累計で117人となります。

この中で、重要無形文化財として「色絵磁器」が指定され、保持者として佐賀県西松浦郡有田町の今泉 今右衛門 氏の認定が答申されます。これにより県内の重要無形文化財保持者は、白磁の井上萬二氏(平成7年認定)、青磁の中島宏氏(平成19年認定)、木版摺更紗の鈴田滋人氏(平成20年認定)に次いで4人となります。

今泉今右衛門氏は、江戸時代に鍋島藩窯の御用赤絵師を代々務めていた今泉家に生まれ、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業した後、陶芸作家・鈴木治に師事。平成2年からは、父であり平成元年に人間国宝に認定された十三代今泉今右衛門のもとで家業に従事し、色鍋島を中心とする色絵磁器の陶芸技術を習得しました。

平成13年に十三代今泉今右衛門が死去したことにより、同14年に十四代今泉今右衛門を襲名。家伝の色鍋島の技法を中心としながら、江戸時代から鍋島焼に用いられている、墨に含まれる膠(にわか)分が撥水剤の役割を果たして絵具を弾く特性を活かした白抜きの技法である「墨はじき」を発展させた技法を駆使。
また、上絵付にプラチナを施して変幻的な白金色を輝かせる「プラチナ彩」を導入するなど、色絵磁器の表現に新生面を開きました。その作風は、伝統技法の上に独自の作風を確立し、現代感覚に溢(あふ)れ、芸術的にも優れたものとして高い評価を得ています。

<佐賀県知事 古川康のコメント>

茫洋と広がる薄墨の空に浮かび上がる墨はじきの雪の結晶は、今を照らしつつ、連綿と続く先人の積み重ねを内に包み込んでいます。空間の広がりはどこまでも続くようで、自分自身がその中へ吸い込まれていくかのような錯覚に陥ります。

300年以上続く今右衛門家の歴史。常にその時代の「生活を豊かにする」という発想で日々積み重ねられてきた先人の努力の上に、先生が新たなエッセンスを注入することで、全く新しい「現代の色鍋島」が生み出されています。
 伝統の墨はじきの技法で編み出された先生独自の「色鍋島」。常に「今必要とされる」ものづくりに、誠実にまい進されてきた結果が、今回の51歳という若さでの快挙につながったものと思います。

有田焼創業400年。新たな時代の門出に、このような知らせを受けることができたことはこの上ない喜びです。

十四代今泉今右衛門先生が、重要無形文化財保持者として認定され、いわゆる「人間国宝」となられますことを、心からお祝い申し上げます。


<人間国宝に認定される7人の保持者(敬称略)>
※年齢は平成26年7月18日現在。

 【色絵磁器】
今泉 今右衛門(いまいずみ・いまえもん/雅号:十四代 今泉 今右衛門)昭和37年12月30日(満51歳)。佐賀県西松浦郡有田町在住。

【刀剣研磨】
本阿彌 道弘(ほんあみ・みちひろ/雅号:本阿彌 光洲)昭和14年4月26日(満75歳)。東京都大田区在住。

【能囃子方太鼓】
三島 元太郎(みしま・げんたろう)昭和11年2月11日(満78歳)。大阪府吹田市在住。

【能シテ方】
梅若 善政(うめわか・よしまさ/雅号:梅若 玄祥)昭和23年2月16日(満66歳)。東京都中野区在住。

【古典落語】
郡山 剛藏(こおりやま・たけぞう/芸名:柳家 小三治)昭和14年12月17日(満74歳)。東京都新宿区在住。

【彫金】
山本 晃(やまもと・あきら)昭和19年5月27日(満70歳)。山口県光市在住。

【木工芸】
須田 賢司(すだ・けんじ)昭和29年6月27日(満60歳)。群馬県甘楽郡甘楽町在住。


<国の重要無形文化財の指定制度及び保持者等の認定制度>
我が国の伝統的な芸能や工芸技術のうち、芸術上又は歴史上価値の高いものを重要無形文化財として指定し、これらのわざの高度な体現者・体得者が、その保持者(いわゆる「人間国宝」)又は保持団体として認定されています。


<国の重要無形文化財「色絵磁器」の指定及び保持者としての今泉今右衛門氏の認定について>
別紙参照

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