ザイリンクス、2014 会計年度売上は過去最高を達成、第 4 四半期の 28nm 製品売上は前期比 40% 以上増加

ザイリンクス社 (本社 : 米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ : XLNX) は 4 月 23日 (米国時間)、2014 会計年度の売上が 23 億 8,000 万ドル、前年比 10% の増加となり通期売上で過去最高を記録したと発表した。2014 会計年度の純利益は 6 億 3,000 万ドル (希釈株 1 株当たり利益 2.19 ドル) で、2013 会計年度の 4 億 8,800 万ドル (希釈株 1 株当たり利益 1.79 ドル) から 29% の増益となった。

また、2014 会計年度第 4 四半期の売上は、前期比 5% 増、前年同期比 16% 増の 6億 1,800万 ドルだった。 2014 会計年度第 4 四半期の純利益は、同期の転換社債償還に伴う 1,000 万ドルの損失(希釈株 1 株当たり 0.03 ドル)を含め、1 億 5,600 万ドル (希釈株 1 株当たり 0.53 ドル) だった。

2014 会計年度第 4 四半期 の会計報告 (2014 年 1 ~ 3 月)
GAAP (一般会計原則による)
(1 株当たりの利益以外は百万ドル単位)


2014 年度Q4 / 2014 年度Q3 / 2013 年度Q4 / 前期比(増加率) / 前年同期比(増加率)
売上 / $617.8 / $586.8 / $532.2 / 5% / 16%
営業利益 / $189.5 / $202.7 / $147.2 / -7% / 29%
純利益 / $156.0 / $175.9 / $130.6 / -11% / 19%
1 株当たりの利益 / $0.53 / $0.61 / $0.47 / -13% / 13%


ザイリンクスの社長兼 CEO であるモーシェ ガブリエロフ (Moshe Gavrielov) は、「28nm プロダクト ポートフォリオの驚異的な成功が、PLD 業界における 3 会計年度連続の当社シェア拡大に貢献しました。同ポートフォリオの第 4 四半期売上は 1 億 4,000 万ドルを超えており、すべての製品ファミリが業界トップクラスであり、Vivado(R) Design Suite および UltraFast(TM) 設計手法が広く採用されたことで、2014 会計年度通期の 28nm 当社市場シェアは 70% になると見込まれます。ザイリンクスが確立した成功の方程式は、PLD 業界唯一のハイエンド製品を含む UltraScale(TM) 製品ファミリにより、20nm で実を結びつつあります」と述べている。


■地域別の売上構成
2014 年度Q4(構成比) / 2014 年度Q3(構成比) / 2013 年度Q4(構成比) / 前期比(増加率) / 前年同期比(増加率)
北米 / 27% / 29% / 31% / -2% / 0%
アジア太平洋 / 43% / 40% / 34% / 12% / 48%
欧州 / 21% / 22% / 26% / 3% / -6%
日本 / 9% / 9% / 9% / 2% / 16%

■エンド マーケット別の売上構成
2014年度 Q4(構成比) / 2014 年度 Q3(構成比) / 2013 年度 Q4(構成比) / 前期比(増加率) / 前年同期比(増加率)
通信/データセンター / 49% / 44% / 44% / 17% / 30%
産業機器/航空宇宙防衛 / 34% / 37% / 37% / -3% / 7%
放送、民生機器/車載 / 15% / 16% / 17% / -4% / 2%
その他 / 2% / 3% / 2% / -23% / 2%

■製品分野別の売上構成
2014 年度 Q4(構成比) / 2014 年度 Q3(構成比) / 2013 年度 Q4(構成比) / 前期比(増加率) / 前年同期比(増加率)
ニュー / 42% / 38% / 27% 17% / 85%
メインストリーム / 34% / 33% / 41% / 8% / -5%
ベース / 21% / 26% / 28% / -16% / -16%
サポート / 3% / 3% / 4% / 10% / 0%

製品分類 :
ニュー プロダクト : Kintex(TM) Ultrascale、Virtex(R)‐7、Kintex‐7、Artix(TM)-7、Zynq(TM)-7000、Virtex‐6、
Spartan(TM)‐6 製品ファミリ

メインストリーム プロダクト : Virtex‐5、Spartan‐3、 CoolRunner(TM)‐II 製品ファミリ

ベース プロダクト : Virtex‐4、Virtex‐II、Virtex‐E、Virtex、Spartan-II、Spartan、CoolRunner、XC9500 製品ファミリ

サポート プロダクト : コンフィギュレーション ソリューション、HardWire、ソフトウェアおよびサポート/サービス

■2014 会計年度の製品および財務ハイライト
・2014 会計年度はすべての製品ファミリが大きく貢献したことにより、7 シリーズ FPGA と Zynq-7000 ファミリを含む当社 28nm プロダクト ポートフォリオの売上は 3 億 8,000 万ドルを超えた。次世代LTE 無線基地局、OTN、データセンター、インダストリアル ネットワーク、サーベイランス、電子戦、自動車ドライバー支援など広範囲にわたるアプリケーションにけん引され、28nm は成長を続けている。

・2014 会計年度の粗利益率は、前年度の 66.0% から上昇して過去最高の 68.8% に達し、当社は引き続き粗利益率を向上させた。これは、プロダクト ポートフォリオ全体で利益率を高めるプロジェクトに持続的に注力してきた成果を反映している。

・ザイリンクスは、2014 会計年度に8 億ドルを超える営業キャッシュフローを生み出した。当社は、株主価値を向上させるという強いコミットメントを証明、株主に過去最高となる2 億 6,700 万ドルの配当を行い、2 億 4,200 万ドルで 520 万株の自社株買いを実施した。また、四半期配当を 1 株当たり 0.04 ドルから 0.29 ドルに増額した。さらに、金融市場環境の改善と継続的に高い信用格付の結果、10 億ドルのシニア債を発行することができ、発行代金を 2007 年発行の転換社債の償還に充当した。

・ザイリンクスは、TSMC 社との緊密な協力のもと、2013 年 11 月に業界初の 20nm 製品、Kintex UltraScale を出荷、また次の四半期中に Virtex UltraScale 製品の初出荷を予定している。

・ザイリンクスは、16nm 向け次世代 Zynq UltraScale マルチプロセッシング システム オン チップ (MPSoC) アーキテクチャを発表した。UltraScale MPSoC アーキテクチャは、当社の ASIC クラスの UltraScale FPGA および 3D IC アーキテクチャを拡張、適切なタスクのための適切なエンジンによりヘテロジニアス MPSoC を可能にするものである。当社は、TSMC 社の FinFET + プロセスを活用して、業界で最も高い性能を持つ FinFET トランジスタを提供する予定である。

■2015 会計年度第 1 四半期 (2014 年 4 ~ 6 月) の事業展望
・売上は前四半期比 0 ~ 4% の増加が見込まれる。
・粗利益率は約 68% になると見込まれる。
・営業経費は、企業買収に関連する無形資産の減価償却費 250 万ドルを含め、およそ 2 億 2,000 万ドルになると予想される。
・その他の収益および費用は、差し引き約 800 万ドルの支出になると見込まれる。
・希釈ベースでの株式数はおよそ 2 億 8,600 万株になると見込まれる。
・第 1 四半期の税率はおよそ 13 ~ 14% になると見込まれる。

本リリースには、将来に関する記述および予測が含まれている。将来に関する記述および予測は、「予想する (expect)」、「考える (believe)」、「かもしれない (may)」、「だろう (will)」、「あり得る (could)」、「予測する (anticipate)」、「推定する (estimate)」、「継続する (continue)」、「計画する (plan)」、「意図する (intend)」、「予測する (project)」など将来に関する言葉の使用で識別できる場合が多い。予測、不確実な事象もしくは仮定に関する記述またはそれらに基づく記述もまた、将来に関する記述と見なされる。そのような将来に関する記述には、半導体市場、当社製品の拡大および浸透、予想される売上増加、当社が活動する市場の需要および成長、新しい市場への参入機会、当社の 2015 会計年度第 1 四半期事業展望についての当社予想などに関する記述が含まれるが、それらに限定されない。将来に関する記述および予測は、それらが記述された時点についてのみのものであり、過度に依拠することはできない。当社は、かかる将来に関する記述を更新する義務を負わない。実際の事象や結果は、将来に関する記述に含まれる内容と大幅に異なるものとなる可能性があり、当社新製品の顧客への浸透、現在の世界経済の状況、顧客企業および顧客企業が活動するエンド マーケットの健全性、最終顧客需要を予測する当社の能力、ターンズ ビジネスへの依存度の高さ、予想を超える大口顧客向け値引き、プロダクト ミックスの予想以上の変化、製造歩留まりの変動、製品を顧客にタイムリーに提供する当社の能力、複数のファウンドリにおける生産を管理する当社の能力、ウェハ価格の変動、現在および将来の訴訟に関連する費用および負債、ならびに当社最新の「Form 10-Q」および「Form 10-K」に記載されるその他リスク要因など、さまざまなリスクおよび不確実性によって左右される。

■ザイリンクスについて
ザイリンクスは、All Programmable FPGA および SoC、3D IC の世界的なリーディング プロバイダーである。業界をリードするこれらデバイスを次世代設計環境および IP と共に提供することで、プログラマブル ロジックからプログラマブル システム インテグレーションまで、幅広いユーザー ニーズに応える。詳しい情報はウェブサイト リンク で公開している。

※ ザイリンクスの名称およびロゴ、Artix、ISE、Kintex、Spartan、Virtex、Zynq、Vivado、その他本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびその他各国のザイリンクスの登録商標または商標です。その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。

下記のザイリンクス株式会社 ウェブサイトもご参照ください。
・ トップページ : リンク
・ プレスリリース (日本語) : リンク
・ このリリースの全文は次の URL を参照のこと :
リンク

プレスリリース提供:PRTIMES リンク

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