性能と電力効率がさらに進化した、ARM(R) Cortex(R)-M4をベースとする、フリースケールの第2世代Kinetisマイクロコントローラ

幅広いソフトウェア、ツール、イネーブルメントにより、Kinetisマイクロコントローラ向け開発サポートを拡充。システム設計の迅速化と生産性の向上を実現

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ、以下 フリースケール)は、従来のKinetis K1x、K2x、およびK6xマイクロコントローラ・ファミリを拡張したフラッグシップ・モデル、すなわち、次世代のKinetis(キネティス)Kシリーズ・マイクロコントローラ(MCU)、および新シリーズのKinetis K0xマイクロコントローラ・ファミリを発表しました。さらに、すべてのKinetis製品ライン向けのイネーブルメント・ソフトウェアを大幅に拡充し、新しいKinetisソフトウェア開発キットおよびKinetis Design Studio IDEなどをはじめとした、マイクロコントローラ用のソフトウェア、サポートツールを多数提供します。

フリースケールの上席副社長兼マイクロコントローラ・グループ担当ジェネラル・マネージャであるジェフ・リースは、次のように述べています。「この第2世代のKinetis Kシリーズ・マイクロコントローラは、拡張性、性能、電力効率、およびイネーブルメントを新たなレベルに引き上げます。これらの高集積マイクロコントローラと合わせてフリースケールが提供する開発サポートツールによって、お客様の従来の期待値は大きく変わっていくでしょう。」

次世代のKinetis Kシリーズ・マイクロコントローラ
次世代のKinetis Kシリーズ・マイクロコントローラは、Kinetisマイクロコントローラ・ポートフォリオに共通するきわめて優れた拡張性において、さらに進化を遂げています。当製品により、お客様は技術投資を維持し、最大限に活用して、市場への製品投入を迅速化することができます。費用対効果に優れたこの新しいシリーズは、0.79ドル(USD)(年間で1万個購入した場合)からの価格設定としています。最大100MHzで動作し、浮動小数点演算ユニットと64KBのFlashを搭載したCortex-M4ベースのマイクロコントローラとしては、業界の最低価格です。ポートフォリオには、最大180MHzの動作性能、浮動小数点演算ユニット、8KBの命令/データ・キャッシュ、2MBのFlash、256KBのSRAMなどを搭載する製品も用意されています。どれも、市場最高クラスの電力性能比を併せ持つものです。

フリースケールは、広く利用されているKinetis Lシリーズ・マイクロコントローラで実績のある省電力技術を活用して、第2世代のKinetis Kシリーズ・マイクロコントローラでは、従来の製品に比べて飛躍的な電力性能比の改善に成功しました。その結果、Cortex-M3/-M4クラスとしては傑出した電力効率を実現しました。100MHz~180MHzでの動作時消費電力は非常に低く抑えられ、静止時消費電力は同クラスの競合製品と比較して1/7に過ぎません。

合理的に集積化が施されたシステム・オン・チップによって、適切な機能を適切な価格で実現するための幅広い選択肢がお客様に提供されます。Kinetis Kシリーズ・マイクロコントローラは、さまざまなメモリ・サイズに対応し、さらに大容量化された内蔵SRAMによって、コネクティビティやリッチなマン・マシン・インタフェースといった、多くのメモリ容量が必要となるアプリケーションもサポートします。加えて、外付け発振器不要のUSBなど、他に類を見ない優れた集積化により、システム全体のBOMコストの削減に貢献します。

Kinetis Kシリーズ・マイクロコントローラは、低消費電力と優れた処理効率が求められる多様な組込みアプリケーションを対象としています。たとえば、ウェアラブル・アプリケーション、ゲーム・アプリケーション、IoTでのデータ・コンセントレータやエンド・ノード、POSシステム、スマートグリッド・インフラストラクチャ、ホーム・オートメーション、および工場オートメーション・システムなどが挙げられます。

包括的なイネーブルメント
フリースケールは、最新のKinetis Kシリーズの強化された処理性能を余すところなく活用できるように、Kinetisマイクロコントローラのための開発サポートツールを大幅に拡充しました。これらは、ロバストかつ高機能なプロトタイプを24時間もかけずに作成できるよう、設計、構築されています。

フリースケールは、以下に示す開発リソースで全面的にバックアップすることにより、プロトタイプから製品化に至るまでKinetis Kシリーズ・マイクロコントローラのお客様をサポートします。
・最新のKinetisソフトウェア開発キット(SDK):包括的なソフトウェア・フレームワーク-Kinetisマイクロコントローラベースのアプリケーション開発を対象とし、Kinetis Kシリーズ・マイクロコントローラをはじめとし、未来のポートフォリオを余すことなくカバーするように考慮されています。SDKには、ハードウェア抽象化レイヤ、RTOSアダプタ、ペリフェラル・ドライバ、ライブラリ、ミドルウェア、ユーティリティ、アプリケーション・サンプルが収められています。
・mbed(TM)に対応する低コストの新しいフリースケールFRDM-K64F Freedom開発プラットフォーム。幅広いArduinoハードウェア・エコシステムとの互換性を備えたこのプラットフォームは、Kinetis LシリーズおよびKシリーズ・マイクロコントローラ向けの、フリースケールFreedom開発プラットフォームのラインナップをさらに強化します。
・フリースケールのProcessor Expertソフトウェアは、フリースケール・マイクロコントローラ用のソフトウェアとドライバの作成、設定、生成をサポートします。
・Kinetisマイクロコントローラ向けのブートローダ・ソフトウェアは、シリアル接続によるインシステムFlashプログラミングが可能で、Erase/Program/Verifyの機能をサポートします。
・Atollic(R)、Green Hills Software(R)、IAR Systems(R)やARM独自のKeilツールをカバーした、ARMの大規模なサポート・エコシステムによる各統合開発環境(IDE)に加え、現在一部のお客様向けにフリースケールの最新のKinetis Design Studioのベータ版を提供中です。

機能強化されたこれらのソフトウェアは、MQX(TM) RTOS、Tower Systemプラットフォーム、およびアプリケーション特化フレームワークという、強力かつ長期に亘って採用されてきたKinetisマイクロコントローラのためのイネーブルメントを土台にしています。

拡張性と可用性
ARMをベースとするフリースケールのマイクロコントローラ・ポートフォリオは、業界で最大の規模を誇り、最も急速に拡大しているポートフォリオの1つです。Kinetisマイクロコントローラ・ポートフォリオには、900種類以上の製品(うち600種類はKinetis Kシリーズ・マイクロコントローラ)が含まれており、お客様は、ソフトウェアやハードウェアでの互換性を備えた広範な選択肢から、目的に合う製品を選択することができます。

Kinetis K63、K64、K24、K22、K21、K12、およびK11マイクロコントローラを含む、ARM Cortex-M4をベースとする最新のKinetis Kシリーズ・マイクロコントローラの生産は、現在すでに開始しています。また、Kinetis K22の新シリーズおよびK02マイクロコントローラも現在サンプル出荷中であり、本年中にさらに多くのデバイスを発表する予定です。お客様は、さまざまなTower Systemモジュール、および、新たにリリースされたフリースケールFreedom開発プラットフォームFRDM-K64Fを利用して、今すぐ開発を始めることができます。詳細については、www.freescale.com/kinetisのWebサイトをご覧ください。

フリースケール・テクノロジ・フォーラムについて
イノベーションとコラボレーションの促進を目的に設立されたフリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF:Freescale Technology Forum)は、業界最大規模の包括的な組込みエコシステムを体験できるイベントです。FTFでは、フリースケールやエコシステム・パートナーが詳細なセミナや実践的なデモンストレーションを提供します。また、業界における専門家や優れたビジョンを持つ開発者とコラボレーションを進めるまたとない機会でもあります。世界中のデベロッパ・コミュニティから熱い支持を受けており、2005年に開催を開始して以来、FTFの参加者は世界全体で6万人に到達しようとしています。中核イベントであるFTF Americasは、2014年4月8日~11日にテキサス州ダラスで開催されました。FTF Japanは東京にて、2014年10月6日に開催される予定です。

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、リンクをご覧ください。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマークはFreescale Semiconductor Inc., Reg. U.S. Pat. & Tm. Off.の商標、または登録商標です。ARMおよびCortex はARM Ltd.またはその子会社の商標または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれの所有者が権利を保有しています。
(C)2014 Freescale Semiconductor, Inc.

プレスリリース提供:PRTIMES リンク

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