◎Heliatek社が透明有機太陽電池の透明度40%超の新記録達成
AsiaNet 56270
共同JBN 0341(2014.3.25)
【ドレスデン(ドイツ)2014年3月25日PRN=共同JBN】
*窓、ファサード、自動車のガラスルーフからエネルギーを生成するのに理想的
有機ソーラーフィルム製造で世界大手企業、ドイツのHeliatek GmbHはこのほど、透明有機太陽電池の効率で新記録を樹立した。これは窓、ファサード、自動車ガラスルーフからエネルギーを生み出すのに最適である。この最新の成果によって、透明度は最高40%のレベルを達成、変換効率は7%を超えた。同社は既に非透明有機太陽電池について12%の電池効率の世界記録を持っている。
(Photo: リンク)
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今回の実験成果は、建材一体型(BIPV=建材一体型太陽光発電)およびカールーフ向けのガラスメーカーに透明有機太陽電池HeliaFilm(商標)を供給するという同社戦略を象徴するものである。Heliatekのティボー・ルスギヨン最高経営責任者(CEO)は「当社製品の透明度は市場アプローチの中核となるものである。当社のHeliaFilm(商標)は、パートナーの特定のニーズに対応するようカスタマイズされている。われわれは部品供給事業者であり、その部品は透明度とエネルギー生成とを結合するフィルム(膜)である。このユニークな結合が当社製品の市場能力を拡大する」と語った。
これらアプリケーション分野の両方ともグレアを減光するため着色ガラスを使用するが、それはフィルムを適用することで行われ、フィルムは電気を生み出すとともにメーカーには利用しやすいものに代わる。自動車ガラスルーフにHeliaFilm(商標)を使うことは、単にエネルギーを生み出すだけにとどまらず、自動車メーカーは二酸化炭素(CO2)排出目標に向けたエコイノベーションのクレジットを主張することができる。HeliaFilm(商標)を装備した建築用ガラスパネルや窓は、建物の外装で個別に電気を生成することが可能になる。
40%の光透明度を持つ最新世代の有機太陽光電池は、7.2%の効率記録を実現する。この測定は白地の背景を使った標準的なテスト条件に準じて行われた。Heliatekはこうして、透明なHeliaFilm(商標)で最適なエネルギー変換を生み出すことに成功した。同社の非透明太陽光電池は現在、12%の効率を達成している。部分的透明がエネルギー生成のためにわずか60%の光しか利用しないため、効率7.2%の電池は(非透明電池と)同様の効率を生み出す。このアプリケーションに依存すれば、透過光と生成される電気のバランスは調整可能になる。透明HeliaFilm(商標)の製造は、太陽光電池の前面と後面にある透明誘電層を使うことで可能になる。
HeliaFilm(商標)の製造は小分子(オリゴマー、重合体)に基づいている。オリゴマーは低温のロールツーロール(roll-to-roll)技術による真空プロセスの中で蒸着される。太陽光スペクトラムの選択的吸収は、太陽光を電気に変換するため異なるカラーと透明度を対象とする。
さらに詳しい情報はリンクを参照。
▽問い合わせ先
Cornelia Jahnel
Tel: +49-351213034421
cornelia.jahnel@heliatek.com
Nigel Robson
Tel: +44-1481233080
nigel@vortexpr.com
ソース:Heliatek GmbH
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