◎初の世界血栓症の日開催に向けて有力医学団体が大同団結

国際血栓症止血学界 2014年03月25日 10時40分
From 共同通信PRワイヤー

◎初の世界血栓症の日開催に向けて有力医学団体が大同団結

AsiaNet 56232
共同JBN 0324 (2014.3.25)

【チャペルヒル(米ノースカロライナ州)2014年3月25日PRN=共同JBN】
*国際血栓症止血学界(International Society on Thrombosis and Haemostasis)は各大陸の血栓症関連の団体と手を携えて、世界血栓症の日を立ち上げて世界の3大心臓血管障害の単一死因に対処するイベントを開催する。

国際血栓症止血学界(ISTH)(リンク)は25日、今年10月13日を世界血栓症の日(リンク)すると発表し、国や地方自治体の関係者を結集し、心臓マヒ、脳卒中、静脈血栓塞栓症(VTE)の3大心臓血管死因に共通する静かに表面下で進行する障害の血栓症に取り組む。発足のイベントは今年開かれる。全世界の血栓症団体と提携し、ISTHは心臓血管、神経医学、血液学の団体とも提携し、血栓のリスク、予防、治療について一般社会、医療専門家、政策立案者を教育する。

オクラホマ大学公共医学部長で健康科学センターのゲアリー・ラスコブ博士は「世界保健協会(WHA)が打ち出している、2025年までに非感染症による死亡を25%削減するという目標を達成するためには、われわれは血栓症の分野における責任を果たさなければならない。血栓は死に結びつく主要な3つの心臓血管障害の一般的なメカニズムであり、世界的には非感染症による主要な死因でもある」と語った。博士はISTH世界血栓症の日の準備委員会の議長を務めている。

血栓は動脈、静脈の血流を阻害する血餅で、どの年齢でも、いつでも発生する。世界血栓症の日に血栓のあらゆる形態が紹介されるが、最初の焦点はVTEに当てられる。最も一般的で、致命的なわりには過小評価されている血栓である。VTEは血餅が血管の壁からはがれて肺に達する時に発症する。以下を考慮せよ。

* 欧州だけで毎年50万人がVTEで亡くなっている。エイズ、乳がん、前立腺がんと高速道路上での交通事故死を合わせたよりも多い。(1)

* 米国では毎年10万人から30万人がVTEで亡くなっており、50万人が入院治療を受けている。(2)(3)(4)

* 世界のどこでも深刻な状況は同様である。ただアジアではデータが不十分なために血栓症の広範な影響が表面に現れていない 。

ラスコブ博士は「VTE単独の原因による全世界での死亡は明確ではないし、疾患、リスクや症状、予防についての意識が極めて不十分である。医療従事者についても同じことが言える。世界血栓の日は血栓とVTEに対する意識を高めるのが目的だ」と語った。

世界血栓の日として10月13日が選ばれたのは血栓(thrombosis)という言葉を最初に広めたドイツの医学者で 病理学者のルドルフ・フィルホフ氏の誕生日にあたっているからだ。フィルホフ氏は血栓についてわれわれの理解を大きく前進させた。

オーストラリア・パースのカートン大学健康医学副センター長のマイケル・ベルント博士は「血栓やVTE 、そのほかすべての形態による死を減らすことは死亡率全体を低くし、公衆衛生を改善し、世界の人々に快適な暮らしをもたらす。世界血栓の日にわれわれはこの重要ファクトを提起し、それを通じて、診断のつかない症例の減少、科学的根拠に基づく予防推進の拡大、保健システムの支援に寄与し、予防や診断、治療のための最良の実践を保証する」と語った。博士はISTHの評議会議長でもある。

現時点で、世界各地から35を超える血栓、心臓血管関連団体から世界血栓の日への支持が寄せられており、その数は日々増加している。参加表明および取り組みに関心を示した組織と個人のリストはウェブサイトwww.isth.org or (リンクを参照。

世界血栓の日開催のための最初の財政的支援は Bayer HealthCare(創立グローバルパートナー)、ベーリンガーインゲルハイム(グローバルパートナー)、Bristol-Myers Squibb Pfizer Alliance グローバルサポーター)から得た。

▽ISTH について
1969年に創立されたISTHは世界的な非営利団体で、血栓および止血障害の理解促進、予防、診断、治療の向上を促進することを目的としている。ISTH は国際的な会員制団体で臨床医、研究者、教育者など4000人が90カ国以上で患者の生活向上のために協力し合っている。活動やイニシアチブのなかで高く評価されているのは教育と標準化プログラム、研究活動、集会や会議、刊行物、専門家会議などの開催である。ISTH オンラインwww.isth.orgを参照するか、電話+1-919-929-3807で問い合わせを。

世界血栓の日の最新情報は
Facebook(WorldThrombosisDay)(リンク)、
Twitter(@ThrombosisDay)(リンク)で入手できる。

(1)Cohen AT, Agnelli G, Anderson FA, Arcelus JI, Bergqvist D, Brecht JG, Greer IA, Heit JA, Hutchinson JL, Kakkar AK, Mottier D, Oger E, Samama MM, Spannagl M, Venous thromboembolism (VTE) in Europe. The number of VTE events and associated morbidity and mortality. Thromb Haemost. 2007 Oct;98(4):756-64

(2)Surgeon General's Call to Action to Prevent Deep Vein Thrombosis and Pulmonary Embolism (2008). US Department of Health and Human Services.

(3)Heit J, Cohen A, Anderson F. Estimated annual number of incident and recurrent, non-fatal and fatal venous thromboembolism (VTE) events in the US. Blood 2005;106:267A

(4)Yusuf H, Tsai J, Atrash H, Boulet S, Grosse S. Venous thromboembolism in adult hospitalizations?United States -2007-2009. MMWR 2012;61:no. 22:401-404

ソース: International Society on Thrombosis and Haemostasis

▽問い合わせ先
THE YU CREW AGENCY CONTACT, Berry Brady, Media Relations,
+1-703-609-6643,
berry_brady@yahoo.com,

ISTH MEDIA CONTACT,
Louise Bannon, Director of Marketing and Membership,
+1-336-430-8309,
louise_bannon@isth.org

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