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◎発展途上国のがん疼痛緩和剤の利用促す 欧州臨床医学会主導の研究

欧州臨床腫瘍学会(ESMO) 2013年11月28日 17時07分
From 共同通信PRワイヤー

◎発展途上国のがん疼痛緩和剤の利用促す 欧州臨床医学会主導の研究

AsiaNet 55155
共同JBN 1451(2013.11.28)

【ルガノ(スイス)2013年11月28日PRN=共同JBN】
 *全世界で数十億の人々が、痛み止め医薬品の過剰規制が原因で、大流行病のようにまん延する、耐えられないほどの痛みにさいなまれる状況にあることが、グローバルな規模で実施された最近の調査研究で明らかになった。

28日公表された画期的な国際的調査研究結果は、薬物乱用を食い止めることを目的とする規制によって、世界人口の半数以上ががん性疼痛を管理するオピオイド薬物を利用できない状態のまま放置されていることを示した。

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グローバル・オピオイド・ポリシー・イニシアチブ(Global Opioid Policy Initiative、GOPI)(リンク)プロジェクトによるこの調査研究は、規制によってがん患者が極度の痛みにさらされたまま放置されている国々に40億人余りの人々が住んでいることを示した。欧州臨床腫瘍学会(ESMO)は22のパートナーとともに、がんの痛みを管理するためオピオイドの入手と利用可能性を評価する初の世界的調査を開始して、各国政府は緊急に行動をとるべきであると指摘している。

数々の規制上の障壁例の集約マップ付き写真は以下のサイトで入手できる。
 リンク

イスラエルのシャーレ・ツェデック総合病院(Shaare Zedek Medical Center)所属でESMO苦痛緩和治療作業グループ報告書の主執筆者であるネイサン・チェルニー氏は「GOPIは多くの発展途上国にある過剰規制のまん延状態を掘り起こした。これらの国では、強いがんの痛みを緩和する基本的な薬物投与が恐ろしいほど難しい状態にある。世界人口の多くはがん性疼痛処理と苦痛管理治療に必要なオピオイドを利用できない」と語った。

チェルニー氏はさらに「効果的な治療法が安価で利用可能なことを考慮すれば、患者とその家族にとって、がん性疼痛が治療されないことと、その恐ろしい結果は世界的な調和上の不祥事である」と語った。

同研究はアフリカ、アジア、中南米、中東で実施され、世界保健機関(WHO)の必須医薬品モデルリスト(リンク)および国際ホスピス緩和ケア協議会(International Association for Hospice Palliative Care: IAHPC)によるがん性疼痛緩和に必須とみなされる7種のオピオイド薬物、すなわちコデイン、経口オキシコドン、経皮フェンタニル、即時放出および緩慢放出経口モルヒネ、モルヒネ注射、経口メタドンの可用性を評価した。

多くの国では供給上の問題もあるが、主要な問題は医療専門家が合法的な医学的用途で処方し、管理することを難しくしている過剰規制の問題である。

チェルニー氏は「これは善意が生み出す悲劇である。オピオイドが過剰規制対象になれば、乱用と流用を防ぐ予防策が過度となって、真の苦痛を緩和するヘルスケアシステムの能力を傷付けることになる」と語った。

米ウィスコンシン州のウィスコンシン大学(UW)Carbone Cancer CenterのPain and Policy Studies Groupディレクター兼Palliative Medicine Foundingディレクター、そして報告書の共同執筆者であるジェームズ・クリアリー氏は「次の段階はこれらの問題に思慮深く対処するため、国際および国内組織が政府と規制当局者と協力することである」と付言した。

同氏はさらに「オピオイド薬物を安全かつ責任ある利用のための教育、オピオイド鎮痛薬の汚名をそそぐための公共教育、そして供給と販売上のインフラストラクチャー改善などで、規制改革は医療提供者と連携して行われなくてはならない」と述べた。

研究報告者の全文は以下のサイトで閲覧できる。
 リンク

▽ESMOについて
欧州臨床腫瘍学会(ESMO)は、がんのケアとキュアを前進させる内科腫瘍学の専門分野を進歩させることにコミットしている有力な欧州専門家組織である。詳細はリンクを参照。

▽メディア問い合わせ先
ESMO Press Office,
media@esmo.org,
+41-91-9731907

ソース:European Society for Medical Oncology


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