◎ロシアの国外旅行ブームに備える世界のホテル経営者

◎ロシアの国外旅行ブームに備える世界のホテル経営者

AsiaNet 55111
共同JBN 1429 （2013.11.26）

【ロンドン2013年11月26日PRN＝共同JBN】
世界のホテル経営者を対象にしたHotels.comの調査で、ロシアが世界で5番目の旅行市場であることが再確認された

中間層の成長と増大する消費パワーに支えられて、ロシアは空前の旅行ブームを体験しつつあることが26日発表されたHotels.comの「ロシア国際トラベルモニター」（RITM）で明らかになった。世界のホテル経営者のほぼ半数（49%）が昨年、ロシアからの宿泊客が増加し、うち54％は宿泊予約が10％ないしそれ以上増加した、と見ている。

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ロシアは現在、支出額ベースにすると世界で2番目に成長速度が速い旅行市場になっている。2012年に32％成長し、2005年に比べると倍増している。RITMは昨年、ロシア人観光客が旅行先で430億ドルを支出し，世界で5番目の国外旅行市場になったことに（注1）言及し、ホテル経営者が急速に拡大するロシアからの旅行者に対応しているかについても報告している。

2012年、ロシアからの国外観光客は3570万人に達し、2006年に比べてちょうど770万人増加した（注2）。ロシアは多くの国際的観光地で成長市場としてトップの位置に上っており、2017年までに年平均7.5%の成長を続けると予測されている。とはいえ、ロシアの人口は1億4000万人あり、国外旅行市場としてまだ手をつけられていない部分も多い。休日の取り方も異なり、新しい観光地開発の余地もあり、世界の観光に変化を与える可能性のある有望な市場である。

Hotels.comブランドのヨハン・スバンストローム社長は「彗星のように急上昇を見せるロシアの国外旅行市場は、世界中のホテル経営者に大歓迎されている。ロシア人は世界のどこでもホテル滞在に最高額の支出をためらわない客層が多い。ロシア中間層旅行客の拡大のサイズと消費パワーが成長の背景にあるかぎだ」と語った。中間層は1億400万人を数え、この層は2020年までにロシアの総人口の86％を占めると予測され、その消費パワーを総合すると1兆3000億ドルに達する（注3）。

調査対象のホテル経営者も、ロシア人は旅行により多額の金を遣う、とこのファクトを裏付けている。さらに外国語能力が改善され、より自信をもって他人に頼らなくなってきた、という。半数以上（53%）が自分でホテルのオンライン予約を行い、従来通りトラベルエージェンシーを利用するのは32%に過ぎない。

Hotels.comが調査した対象のホテル経営者の92%が今後3年間にロシア人観光客数の増加を予測し、多数がより暖かいもてなしを考えている。ホテル経営者のほぼ3分の1（32%）が既にロシア語テレビチャンネルを導入、5分の1以上（23%）がロシア語を話せるスタッフの採用を検討、12%が実際に採用した。

ロシア人客がホテル滞在中によりリラックスできるようにホテル経営者の15%が歓迎の資料をロシア語に翻訳して提供することを計画。20%は既に実行済みだ。さらに翻訳された旅行・観光ガイドの提供も計画している。10人に1人（11%）はロシア料理の提供も計画している。

（注1） World Tourism Organisation, April 2013:
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（注2）European Travel Commission: European Tourism 2013: Trends and Prospects

（注3）Nielsen, March 2013:
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▽Hotels.com（リンク）について
Hotels.com（リンク）は国際ホテルチェーンからオールインクルジブリゾート、B&Bまで全世界24万施設を対象にした世界最大手のオンライン宿泊予約サイトである。滞在を完璧なものにするために必要な情報も提供している。

ソース：Hotels.com

▽Hotels.comに関する問い合わせ先
press@hotels.co.uk
+44(0)20-7019-2428