◎昨年の免税品、トラベルリテール業界は「ダイナミック」 TFWA年次展覧会
AsiaNet 54929
共同JBN 1348 (2013.11.15)
【カンヌ2013年11月13日PRN=共同JBN】免税品・トラベルリテール業界団体TFWAのエリク・ジュールモルテンセン会長は、2013年TFWA世界展覧会をひと言で表現するなら何というか、と同僚に尋ねられ、「ダイナミック(躍動的)という言葉が心に浮かんだ。旅客数は増えており、出展者や訪問者数も増え続けている。この業界で働く人々が共有する印象だろう」と語った。
マルチメディア向けニュース・リリースは以下のサイトを参照:
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世界の免税品、トラベルリテール業界の約3000企業を代表する6300人超が、10月20日(日)から25日(金)までフランスのカンヌのパレ・ド・フェスティバルで開かれたことしの年次トレードショーに参加した。訪問者数全体は昨年に比べ4%増加し、その中心となる免税品、トラベルリテールの経営者ないしオーナーは全体の34%を占めた。昨年に比べこちらは8%の増加だった。
「ダイナミック」という言葉は、業界全体についても当てはまる。ジェネレーション・リサーチのまとめによると、世界の多くの地域が依然として金融危機や経済低迷からの回復途上にあった昨年の売上高は世界全体で558億ドルを上回り、前年を9.4%上回った。
地域別にみるとアジア太平洋は199億ドルと全体の36%を占め、次いで欧州が193億ドル(全体の35%)、南北アメリカは全体の20%で、中東が9%、アフリカが2%だった。アジア太平洋地域の伸び率は19.4%で、地域別では最も伸びが大きかった。
販売経路別にみると、空港での小売売上高は最も大きな比率を占め、航空機内、フェリーその他の販売経路を大きく上回る額だった。急速に増大する旅客の需要を満たすため現代の空港は、航空機上以外での小売り販売を開発戦略の中心に据えており、その結果として小売り環境は次第に多様化、より魅力的かつ楽しいものとなっている。
販売製品別にみると、香水・化粧品は全体の28%以上を占めて引き続き圧倒的に多く、次いでワイン・蒸留酒が16%となっている。しかし美容関連品目の伸びは10%で、売上高比率では14%にとどまりながら、売り上げ実績が前年比で13・5%の伸びを記録したファッション・アクセサリーの方が印象度は強い。また時計、宝飾品、高級文具、菓子、高級食品が、美容関連品目を上回る伸びだったのも、通常とは異なる現象だった。
TFWAの年次世界展覧会は、企業が一堂に会してビジネスやネットワーク作りの場となっており、トラベルリテール店向けの旅行客だけに販売されることが多い数多くの新製品発表の機会としては大きな役割を果たしている。
ソース:TFWA
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