味の素社の独自配合素材「Amino L40」の研究成果 ロコモ予防への応用が期待!

味の素株式会社 2013年10月21日 17時10分
From 共同通信PRワイヤー

2013年10月18日

味の素株式会社

味の素社の独自配合素材「Amino L40」の研究成果
シニアの筋肉合成を高め、ロコモ予防への応用が期待!
2013年11月2日(土)第7回日本アミノ酸学会学術大会にて発表

 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区)は、当社独自配合のアミノ酸素材である、ロイシン高配合必須アミノ酸混合物「Amino L40」(アミノエル40)が、高齢女性において3gの摂取で、食品タンパク質として筋肉(筋タンパク質)合成作用が強いことが知られているホエイタンパク質20g(※1)の摂取時と同等の高い筋タンパク質合成を促進することを、イギリス・ノッティンガム大学との共同研究により明らかにしました。
 この研究成果は、2013年11月2日(土)から熊本市で開催される第7回日本アミノ酸学会学術大会で発表される予定です。
※1:牛乳のタンパク質の一種であり、筋肉(筋タンパク質)の合成作用が強い。

【今回の研究成果】
 食品からタンパク質を摂取することによっても、筋タンパク質の合成が引き起こされますが、今回の研究では、高齢者におけるロイシン高配合必須アミノ酸混合物「Amino L40」の筋タンパク質合成作用について、食品タンパク質として筋タンパク質合成作用が強いことが知られているホエイタンパク質との比較評価を行いました。
 60才以上の健康な女性を対象に、摂取前の筋タンパク質合成速度を測定した後、「Amino L40」3gまたは、ホエイタンパク質20gを摂取させ、再び筋タンパク質合成速度を測定しました。
 その結果、3gの「Amino L40」は、20gのホエイタンパク質と同等の筋タンパク質合成作用を示しました。食品タンパク質と比較し少量で有効なため、「Amino L40」の摂取は、ロコモティブシンドローム(※2)の1つであるサルコペニア(※2)の効率的な対策手段となり得ると考えられます。

 当社では、ロイシン高配合必須アミノ酸「Amino L40」が食品タンパク質に比べ、少量で筋タンパク質合成作用を得られる特性に着目し、今後、同素材をロコモティブシンドロームや介護・寝たきりの予防に活かし、健康寿命の延伸に貢献できるよう研究を継続していきます。

【第7回日本アミノ酸学会学術大会での研究発表(2013年11月2日予定)】
ロイシン高配合必須アミノ酸の高齢女性における筋タンパク質合成促進作用の比較検討
小林久峰、Atherton P. J.、Bukhari S.、Smith K.、Limb M. (味の素株式会社、University of Nottingham)

【ロイシン高配合必須アミノ酸混合物「Amino L40」について】
 ヒトのカラダのおよそ20%はタンパク質です。そのタンパク質はアミノ酸が結合して構成されており、体内では常に合成と分解が起こっています。食事として摂取したタンパク質は体内でアミノ酸となりタンパク質の合成に利用されます。
 ロイシン高配合必須アミノ酸混合物「アミノ L40」は、当社独自配合のアミノ酸素材であり、分岐鎖アミノ酸(BCAA)のひとつであるロイシンを40%配合し、合計9種類の必須アミノ酸を組み合わせた素材です。筋タンパク質の合成材料として重要な必須アミノ酸を適切に配合し、筋タンパク質合成のシグナルを出すロイシンを高配合することにより、より高い筋タンパク質合成能を実現することができます(※3)

 ロコモティブシンドローム(特にサルコペニア)によって筋肉量と筋力が低下している75歳以上の高齢女性において、「Amino L40」の摂取と運動により、筋肉量や筋力、歩行能力が改善することがすでに確認されており(※4)、「サルコペニア:定義と診断に関する欧州関連学会のコンセンサスの監訳とQ&A」[厚生労働科学研究補助金(長寿科学総合研究事業)高齢者における加齢性筋肉減弱現象(サルコペニア)に関する予防対策確立のための包括的研究 研究班]においても、高齢者のサルコペニア予防のためにその利用が推奨されています(※5)。

【用語説明および引用文献】
※2 
ロコモティブシンドロームとは:
身体を自由に動かす運動器(骨・関節・筋肉)の障害で、移動能力の低下をきたして要介護/要介護になる危険の高い状態です。(運動器症候群:通称ロコモ)
サルコペニアとは:
ロコモティブシンドロームの1つであるサルコペニアは、加齢により筋肉量が減少し筋力が低下することであり、高齢者の身体運動能力を損ない、常生活活動の低下や要介護の原因となる。加齢に伴って筋タンパク質合成能が低下することがその原因の一つと考えられている。

※3
Katsanos CS, Kobayashi H, Sheffield-Moore M, Aarsland A & Wolfe RR (2006) A high proportion of leucine is required for optimal stimulation of the rate of muscle protein synthesis by essential amino acids in the elderly. Am J Physiol Endocrinol Metab 291: E381-387.
必須アミノ酸中のロイシンを高配合とすることにより、より高齢者の筋タンパク質合成を促進する。

※4
Kim HK, Suzuki T, Saito K, Yoshida H, Kobayashi H, Kato H & Katayama M (2012) Effects of exercise and amino acid supplementation on body composition and physical function in community-dwelling elderly Japanese sarcopenic women: a randomized controlled trial. J Am Geriatr Soc 60: 16-23.

※5
「サルコペニア:定義と診断に関する欧州関連学会のコンセンサスの監訳とQ&A」[厚生労働科学研究補助金(長寿科学総合研究事業)高齢者における加齢性筋肉減弱現象(サルコペニア)に関する予防対策確立のための包括的研究 研究班]:日本老年医学会のホームページに掲載。
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