◎World Monuments Fundが2014 World Monuments Watchを発表
AsiaNet 54518
共同JBN 1161 (2013.10.9)
【ニューヨーク2013年10月9日PRN=共同JBN】World Monuments Fund(ワールド・モニュメント財団、WMF)のボニー・バーナム理事長は9日の記者会見で、自然の力、社会的、政治的、経済的変化によって危険にさらされているさまざまな文化遺産グループを紹介する2014 World Monuments Watchを発表した。2014年のWatchには、先史時代から20世紀にわたる世界41カ国・地域の67の遺跡が載っている。
この2014年リストは、紛争と大災害、資源不足、開発圧力(都市、地方、観光)、文化的伝統の消滅を含む保存上議論の余地のない一連の問題を反映している。2014 Watchは、遺跡の脆弱性とそれが直面している危機性に国際的な注意を呼び掛ける行動要請としての役割を果たしている。さらに2014 Watchは、地元コミュニティーが遺跡の未来を守るために、大規模な保存団体、政府組織、企業スポンサーなどと協力する機会にもなる。一部の遺跡にとっては、Watchに含まれることで、その保全に対する大きな期待の表明となっている。全67遺跡の詳細は以下のサイトのプレスキットに掲載されている。www.wmf.org/watch
▽World Monuments Watchとは
World Monuments Watchは1996年に発足し、2年ごとに世界で危機に直面している文化遺産に国際的な関心を寄せるように呼び掛けている。Watchのリストに掲載されることで、遺跡とその指定団体には、一般の認識を高め地元の参加を促し、革新とコラボレーションを促進し、効果的な対策を発表するチャンスが生まれる。
このリストは、考古学、建築、美術史、保存の各分野の国際的専門家から成るパネルがまとめたものである。
この計画の発足当初から、世界133カ国・地域の740以上の遺跡が含まれている。Watchサイトに対する国際的関心によって、遺産所在地の組織が都市、地域、全国的な行政機関、寄金、企業スポンサー、国際的支援団体、個人の寄贈者などのさまざまなソースからの資金を活用するための重要なツールがもたらされる。WMFは1996年以来、5400万米ドルを寄贈し、約2億ドルが他の組織によって遺跡に割り当てられている。公開のイベントを通じてコミュニティーと遺跡をつなぎ合わせる目的で2012年に設けられた計画の一部となるWatch Dayを通じた影響をはじめ、Watchが社会に与える影響も大きな意義がある。
ソース:World Monuments Fund
▽問い合わせ先
Ben Haley
+1-646-424-9582
press@wmf.org
御社のプレスリリース・イベント情報を登録するには、ZDNet Japan企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。