◎EUの栄養・健康効能表示規制はさらなる改革へ

UBM Live 2013年10月01日 15時50分
From 共同通信PRワイヤー

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◎EUの栄養・健康効能表示規制はさらなる改革へ

AsiaNet 54455
共同JBN 1136 (2013.9.30)

【フランクフルト(ドイツ)2013年9月30日PRN=共同JBN】
 *(EUの)栄養・ヘルスクレーム(健康効能表示)の使用規制は、いずれにしても多くの変化をもたらすことは間違いない。

それは健康的だろうか? それは免疫システムを強化するだろうか? 最近まで、付加価値健康食品が提示する問題は、その大部分が生産者自身から答えられて、包装の上に表記されてきた。「腸内細菌そう(叢)の強化」、「心臓と血液循環の強化」、「コレステロール値の低下」は同義語のようなものである。その証拠として、メーカーは自社研究による利点を示してきた。しかし2006年以来、栄養・ヘルスクレームの使用規制が実施された。規制はそのような表示の使用に当たって、欧州連合(EU)諸国に広く一致した規則を課している。規制はまた、フランクフルト・アム・マインで9月19-21日に開かれた欧州食品素材(Fi Europe)見本市で、多くの展示者の主要なトピックでもあった。食品素材・包装企業は見本市で、新しい規制に準拠するソリューションを展示するため緊密に協業するとともに、製品の外観と内容の双方をさらに強化している。

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ドイツ連邦食料・農林・消費者保護省はそのウェブサイトで、消費者は表示が「事実で正確であり、科学的データによって裏付けられている」ことに信頼を寄せることができると明記している。ドイツの食品法・食品衛生連盟(BLL)のペーター・ローゼン理事長は「これは素材の健康上の効用に関係するすべての表示が、表現が認められたものを除いて基本的に禁じられることを意味する」と説明する。総数222の表示を認めるリストが用意されたのは2012年5月のことだった。ローゼン理事長は「そのことが業界をびっくりさせた。われわれはもっと多くの数の表示、とりわけより幅広い領域で認められるものと期待していた」と語った。認められた表示は主としてビタミンとミネラル関連に限られた。除外された分野は、関節を強化すると広く考えられているプロバイオティックスあるいはグルコサミンなど繊維性および機能性素材が含まれている。ローゼン理事長は「一方、6つの表示が追加で認められ、7つ目は保留された。カフェインに関連する総数6つの表示はなお審査中だが、間もなくリストに付け加えられる見込みである」と述べた。

▽リスクあるいはチャンス?
とは言えこの規制は、単に消費者保護を目指すものだけではない。それはまたEUにおける平等のマーケティング条件を生むために開始されたものである。ローゼン理事長は「これまでは、一部の表示は法的枠組みが同じであるという事実があるにもかかわらず、フランスでは使われたがドイツでは使えなかった」と語った。現在は、欧州全域で製品販売がより容易になっている。問題は特定の表示に認可を申請することが、企業に取ってなお価値あることかどうかである。とりわけ臨床試験が実施されなくてはならないとなれば、それは面倒で特に費用がかさむ。しかし、企業はびっくりするようなことあるいはなお未知のものを発見するとなれば、5年間そのような発見を独占的に利用する権利を持つことになる。

専門家はこれで十分であるとは思わない。ローゼン理事長は「企業は既に、これ(規制)はイノベーションを阻害すると発表している。長年の間、ハードルは余りにも高く、高価である」と語る。研究開発はここでは利益と釣り合わない。市場は単にコスト削減の視点から考える。しかし、Fi Europeでは多くのイノベーションと新製品を見いだした。業界は引き続き成長し、課せられる規制の圧力があるにもかかわらず、市場要件を満たそうとする。

▽消費者に対してより透明性を
規制は主として人を惑わすような広告を防止し、消費者に対してできる限り透明性のある食品表示にすることを目指している。ローゼン理事長はラベルの必要条件について、「今日、食品会社はこれまで以上に透明性を持っている」と述べる。素材、添加物は何をどれだけ、どのような目途で、そして栄養分のファクトテーブルを示す近々実施される必要条件は、製品の内容について消費者に知らせるものである。政府は基本的に、消費者が心配せずに市場にあるすべての食料製品を食べられることを保証する。ラベルを表示し、透明性があるという必要条件を通じて、消費者には好む素材の選択だけが残されている。ローゼン理事長は「しかし最終的に、ラベル表示は片側の一面にすぎない。その情報はまた受け取られ、理解される必要がある」と語る。例えば(熱帯原産植物の)ステビアは甘味料になり得るが、この植物の乾燥した葉を使うことができるかどうかはなお不確実である。ラベル表示された情報が意味するものについてより多くの教育が必要であり、消費者もまた積極的にそれに関与すべきである。

▽将来何をもたらすか?
食品素材に関係する多くの問題とその健康関連表示は、なお明確になってはいない。例えば、ボタニカルズとして知られる植物から抽出される素材については、なお大きな(知識・情報の)ギャップがある。今日まで、効能の立証が難しいため、リスト上では何らの合意にも達していない。食品法専門家であるローゼン理事長はこの点について2つの重要な点を指摘して、「何らの合意に至らない際は、最悪の場合、ボタニカルズの健康上の表示は完全に禁じるべきである。しかし消費者は総じて、植物抽出物がプラスの効能を持っていると考える。このことが自然食品に起因するものではないとの公式見解になれば、消費者はさらに混乱する結果となる」と述べた。規制と認定は、同様にさらに別の分野でも議題になり得る。

新開発食品規制(Novel Food Regulation)が見直されることになっている。1997年以来、他国から新開発食品を輸入し、EUで販売する試みに大きな面倒な手続きがあった。将来は、世界中で消費される食品を販売する障壁はEUにおいてはより一層高くなりそうである。ローゼン理事長は結論として、「傾向は明らかにより厳密な法規制に向かうだろう」という。これがイノベーションを阻害することは今や予見可能である。それが消費者をより一層保護し、透明性を示すことになるか、あるいは混乱や不確実性を招くかどうかは結論待ちである。Fi Europeはこの話し合いに役立ち、あるいは現行規制に準拠する最適のソリューションを持っている新しいビジネスパートナーに会う適切な場所となる。Fi Europeは新商品を求め、意見を持つ人を探し、食品素材市場に影響力を持ちたい人と会う場である。

▽Fi ingredients Global-1986年以来市場への信頼されるルートについて
Food ingredientsは1986年にオランダのユトレヒトで開始された。ライブイベント、刊行物、詳しいデータ、デジタル・ソリューション、高レベルの会議というポートフォリオは今では世界中で確立され、食品素材業界のすべての利害関係者に地域的、世界的プラットフォームを提供している。それ以来約50万人が展示会に参加し、その結果、数十億ユーロ相当のビジネスがつくり出された。約25年にわたる優秀さによってこのイベント、デジタル・ソリューション、サポート製品は、真にグローバルなオーディエンスのいる実証済みの市場へのルートを提供している。Food ingredientsポートフォリオの詳細は以下のサイトを参照。リンク

▽オーガナイザーについて
UBM Liveは人々を結びつけ、5大陸の企業に新たなビジネスを開発し、顧客の声に応え、新製品を発表し、ブランドの販売促進を行い、市場を拡大する機会をつくり出す。Fi、NuW、MD&M、CPhI、IFSEC、TFM&A、Cruise Shipping Miami、Concrete Showなどの一流ブランドを通じて、UBM Liveの展示会、会議、授賞プログラム、刊行物、ウェブサイト、訓練・認証計画は、20以上の業界分野で企業のマーケティングプランの不可欠な部分になっている。UBM Liveは40カ国に6500人のスタッフを持つ有力な世界的B2Bメディア・プロバイダーであるユナイテッド・ビジネス・メディア(United Business Media)(LSE: UBM.L、リンク)の1部門である。1918年にユナイテッド・ニュースペーパー社として設立され、「We explore, we exceed, you excel(われわれは探求し、超越することで抜きんでる)」をモットーにしている。

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ソース:UBM Live


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