【SolidWorks事例】SolidWorks Composerで「小学生にもわかる説明資料」を作成 動きのあるアニメで、理解を深めることに成功

ダッソー・システムズ株式会社 2013年09月04日 12時00分
From PR TIMES

富山県立大学におけるSolidWorks Composerの導入、子ども向けものづくり教室で組み立て工程の理解度を深めた事例です。



工学系公立大学の富山県立大学。地域に開かれた大学として、生涯学習事業も積極的に行ってきた。そのひとつが、毎年8月第一土曜に全学を挙げて開催する「ダ・ヴィンチ祭」の中の催しのひとつ、近隣の子どもたちを対象にした「からくり教室」だ。レオナルド・ダ・ヴィンチが手稿として遺したギアやリンク機構などの機械要素を、木工キットにして子どもたちに提供し、これを組み立て、動かすことで、ものづくりの楽しさや力学のおもしろさを体験してもらおうという製作教室である。

レオナルドが遺した手稿は、工学系のものだけでも膨大な数にのぼる。その中から、子どもが取り組むテーマとして最適なものを1点選択し、500年前のペン描きスケッチに秘められた謎を解き明かしてSolidWorksで形づくり、分解して木工キットを設計するのは学生の役目だ。

「2009年度から、学生1人ですべてを統括し、構想設計から、設計、試作、量産、教室運営、結果の解析に至る成果を、卒業論文にまとめる体制をとるようになりました」と、工学部 知能デザイン工学科 准教授の神谷和秀先生。
卒論テーマが定まってから8月の製作教室までで設計に使える時間は、実質1カ月余り。やるべきことはあまりにも多い。そこで、組み立て作業を説明する資料を作る時間を短縮して、しかも、小学生がわかりやすい動きのある説明書を作るために、2012年、SolidWorks Composerを導入した。

■□事例記事全文はこちらから□■
リンク

知能デザイン工学科と機械システム工学科は協議の上で、2010年5月、全学科でSolidWorksを200ライセンス導入。機械システム工学科の教材もSolidWorksに切り換えた。
「他の3次元CADも検討しましたが、操作性、機能性、企業での導入シェア、チュートリアルがしっかりしていること、そして、教育分野での導入シェアが圧倒的に違うことなどから、SolidWorksを選定しました」と神谷先生は語る。

富山県立大学では、入学と同時に全員が自分専用のパソコン必携となるが、知能デザイン工学科の学生全員と機械システム工学科の希望する学生は、そこにSolidWorksがインストールされる。ワープロや表計算ソフトと同様に、何か考えるときのツールとして気軽に使う環境が整備されたのだ。さらに神谷先生は、SolidWorksで設計した3次元モデルをそのまま使って、わかりやすい説明書を短時間で作れるツールとして、SolidWorks Composerに注目し、2012年1月、10ライセンスを導入した。

「SolidWorks Composerも、SolidWorksと同様に、操作教育をしなくても、チュートリアルの自習だけで使い始めることができます。また、元のモデルに設計変更が生じた場合、説明資料へ自動的に反映されるのも大きな魅力。製作教室の直前にモデル表現を変更しても、説明資料を最初から作り直さなくても済みます」と神谷先生は指摘する。

2012年に製作教室を運営し、説明資料を作成した石黒基顕さんは、「イラストを動かしていく自然な動作だけで、だんだん組み上がっていくアニメ動画が作れるなど、『動きを説明する資料』を簡単に作成するツールとして非常に優れていると感じました」という。

■□事例記事全文はこちらから□■
リンク

「からくり教室」は、子どもたちの理科離れ・工学離れに対する解決策のひとつを示すと同時に、学生は、機械技術や情報技術など大学で学んだ知識を縦横に活用しながら、人とコミュニケーションをとり、人に働きかけることがエンジニアの重要な仕事だということを身をもって学べる、奥深い取り組みである。

「工学系の教育は、基本を教えて、『後は自分で考えなさい』と突き放すことが非常に大事です。自分で悩み、試行錯誤してこそ、自主性、問題の発見と解決能力、創造性などが育つのです」と神谷先生。その意味でも、学生が自主的にしかも短期間で操作を習得できるSolidWorks Composerは、「工学心」および「向学心」を伸ばす教育ツールにふさわしいといえるだろう。

「からくり教室」運営は、卒論の人気テーマであり、今後も継続して開催されていく見込みだ。2013年の製作教室では、SolidWorks Composerで作ったアニメを子どもたちの手元のiPadで自由に見られるようにして、その説明効果をさらに詳しく測定・評価していく計画である。(2013.3取材)

■□■この他の事例記事はこちらからご覧いただけます■□■
リンク

=======================
【上記内容に関するお問い合わせ】
ソリッドワークス・ジャパン株式会社
マーケティング部・担当 山下
TEL:03-5442-4005 / E-Mail: noriko.yamashita@3ds.com

プレスリリース提供:PRTIMES リンク

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]