チームラボ、高さ10m、解像度5Kの新作『憑依する滝』を、堂島リバービエンナーレ(開催地:大阪)で発表

チームラボ 2013年07月16日 17時02分
From PR TIMES

堂島リバーフォーラム(大阪)にて、『堂島リバービエンナーレ2013- Little Water』展が開催。チームラボは高さ10m、解像度5Kの新作デジタルアート作品「憑依する滝 / Universe of Water Particles」( リンク )を発表。2013年7月20日(土)~8月18日(日)まで。



堂島リバーフォーラム(大阪)にて、『堂島リバービエンナーレ2013- Little Water』展が開催されます。アートコレクターで、森美術館の国際委員も担当するルディ・ツェンがアーティスティックディレクターを務め、アジア諸国や欧米の全28作家を招聘。チームラボは高さ10m、解像度5Kの新作デジタルアート作品「憑依する滝 / Universe of Water Particles」を展示します。期間は2013年7月20日(土)~8月18日(日)まで。
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作品動画:
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作品事例:
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作品ページ:
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▼出品作品
≪憑依する滝 / Universe of Water Particles≫
まず、コンピュータ上の仮想空間に岩石の空間をつくり、その岩石に水を流し込み、仮想空間上に滝をシュミレーションする。水は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算、滝を物理的に正確な水の運動シミュレーションとして構築する。
そして、全体の水の粒子の中からランダムで0.1%の水の粒子を選び、その水の粒子の挙動によって、空間上に線を描く。その線の集合で、この作品の滝はできている。
つまり、無数の線の裏側には、その1000倍もの水の粒子が存在し、それら全体の相互作用によって、線の曲線が決まっているのだ。
そして、3次元空間上に立体的に描かれた無数の線を、我々が考える日本の先人達の空間認識の論理構造によって映像作品にしている。
今回は、FHD(フルハイビジョン)の5倍の解像度である5Kの解像度によって、超微細まで描いた映像作品として、表現した。


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▼コンセプト
古典的な日本の絵画では、川や海など水は、線の集合として表現されることが多い。そして、その線は、まるで生き物かのように、どこか生命感を感じる。
そして、彼らは実際、古典的な日本の絵画(川や海などで言うならば、まるで生き物のように見える線の集合)のように世界が見えていたのではないかと、僕らは考えている。
そこには、かつての日本の人々が、なぜ、川や海そのものに生命を感じていたような振る舞いをし、それだけではなく、なぜ、「我々自身も、自然の一部である」と考えていたかのような振る舞いをしていたのかという疑問へのなんらかのヒントがあるように感じるのだ。
そして、そこには、常識によって固定化された現代の客観的世界と、先人達が見ていた主観的世界を、再び統合的なものにしていくヒントがあるのではないかと思うのだ。
そのような考えの基、まず、仮想の3次元空間上で、水を粒子の連続体として表し、粒子間の相互作用を計算し、水の流れを物理的にシュミレーションする。そして、そのシミュレーションによって決定された粒子の挙動で空間上に線を描いた。そして、それを我々が考える日本の先人達の空間認識の論理構造によって映像作品にしている。
もし、この作品を見た時、この作品の滝が物理現象を再現して描いているにも関わらず、その線の集合に生命感を感じるならば、先人達の主観的世界と言われる世界も、客観的な認識の一側面であるかもしれなく、そして、現代の客観的世界も、客観的な認識の単なる一側面なのかもしれないのだ。
そして、もし、ビデオカメラで切り取った本物の滝を見た時よりも、この作品の滝の方に、鑑賞者が、より自分と作品世界との間に境界線がなくなるような、まるで作品世界に入り込むような感覚、もっと大胆に言えば、その線の集合にすら生命体だと感じ、まるで自分が憑依するかのような体験をするならば、古典的な日本の「世界の見え方」と、そこから発生する「世界に対する振る舞い」とのつながりが見えてくるのではないか。
自然とは観察の対象ではなく、「我々自身も、自然の一部である」と考えていたかのような振る舞いは、単純に、かつての日本の人々の見え方が、川や海のような自然の一部すら生命体のように見え、自然の一部すら憑依してしまいやすい見え方だったから、つまり、自然と自分との境界がないような感覚になりやすい見え方だったからではないか、そんな風に思うのだ。
そして、大胆なことを言えば、なぜ、現代、これだけ、「我々は、地球の一部である」ということを、声高に唱えられているのにも関わらず、そして、人々は、そのように頭では理解しているにも関わらず、人々の振る舞いは、まるで、世界と自分との間に、境界線があるかのような振る舞いをしてしまうのだろうか?
パースペクティブは、見えている世界と見ている本人が完全に切り分かれ、はっきりとした境界ができ、見えている世界に見ている本人は存在できない。そして、現代、パースペクティブである写真や実写の映像などが溢れすぎているが故に、人々が、世界が自分とは違うものだというような振る舞いを起こしてしまうのではないか、そんな風にまで思うのだ。


[概略]
展覧会名:堂島リバービエンナーレ2013 - Little Water
開催期間:2013年7月20日(土)~8月18日(日)
開館時間: 11:00~19:00 ※入館は18:30まで 
休館日:会期中無休
場所:堂島リバーフォーラム
住所:大阪府大阪市福島区福島1-1-17
料金 : 一般1.000円、高校・大学生700円、小学・中学生500円(前売券は100円引)
前売券販売 : チケットぴあ 電話予約 0570-02-9999 (Pコード765-734)
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参加アーティスト:
ダグ・エイケン(アメリカ合衆国)、藤本由紀夫(日本)、ガデ(チベット)、N.S ハーシャ(インド)、畠山直哉(日本)、石田尚志(日本)、金氏徹平(日本)、ウィリアム・ケントリッジ (南アフリカ共和国)、ヴォルフガング・ライプ(ドイツ)、リー・ミンウェイ(李明維 台湾)、チャールズ・リム(シンガポール)、アデティヤ・ノヴァリ(インドネシア)、パク・シュウン・チュエン(中国)、ソピアップ・ピッチ(カンボジア)、アラヤ・ラートチャムルンスック(タイ)、篠田太郎(日本)、杉本博司(日本)、高嶺格(日本)、チームラボ(日本)、デン・チャオミン(台湾)、ツァイ・チャーウェイ(台湾)、スーメイ・ツェ(ルクセンブルグ)、ワン・ユーピン(中国)、メグ・ウェブスター(アメリカ合衆国)、ローレンス・ウェイナー(アメリカ合衆国)、アンドロ・ウェクア(グルジア)、八木良太(日本)、ユェン・グァンミン(台湾)


■堂島リバービエンナーレ2013「Little Water」とは
堂島リバーフォーラムは大阪の中心を流れる堂島川のほとりに位置しており、堂島川はこの地の景観や人々の日常の暮らしに大きな役割を果たしています。歴史的に見てアジアの豊かな文明と文化は川沿いから生まれ、そこから農耕、経済、 詩歌、文学が誕生しました。
流れる水の美しさや水の多様性からインスピレーションを得て、「水の意味」を再考し、農業や文学、エコロジー、人間の感性など多様な水の役割を探究していきます。
今回招聘する作品群は、自然におけるもっとも基本的要素である水の複雑性と多様性、詩的な美しさを表現し、水のもつユニークな価値を再認識する事ができます。
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■チームラボとは
プログラマ・エンジニア(プログラマ、UIエンジニア、DBエンジニア、ネットワークエンジニア、ロボットエンジニア、コンピュータビジョンエンジニア、ソフトウェアアーキテクト)、数学者、建築家、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、CGアニメーター、絵師、編集者など、情報社会のさまざまなものづくりのスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。
<主な実績>
「百年海図巻」と「チームラボハンガー」が文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出(2011)。カイカイキキギャラリー台北で『生きる』展開催(2011)。フランス「LAVAL VIRTUAL」にて「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」を展示し、「建築・芸術・文化賞」賞を受賞(2012)。台湾美術館にてチームラボ「We are the Future」展を開催(2012)。シンガポールで行われた国際アートフェア「Art Stage Singapore 2013」にて「Nirvana」を発表(2013)。台北市立美術館『Parkett – 220 Artists’ Editions & Collaborations since 1984 +5』にて「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」を展示(2013)。タッチパネル式の次世代受付システム「FaceTouch」と成田国際空港に常設展示中の「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」が デジタルサイネージアワード2013を受賞。
なお、今後の予定として、香港の国際アートフェア『アートバーゼル香港』(2013)で発表した「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」を、『88ソウルオリンピック開催25周年記念 SOMA 特別展企画 力, 美はどこにあるのか?』(SOMA美術館/韓国)にて展示予定(7月11日 ~9月22日)。『青森EARTH 2013「すばらしい新世界_再魔術化するユートピア」』(青森県立美術館/日本)にて、「花と屍 剝落 十二幅対」を展示予定(7月27日~8月25日)、など。
チームラボ株式会社
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チームラボ作品紹介
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プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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