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◎オンライン上のアルツハイマー病診断テストは大半が科学的妥当性などで失格

アルツハイマー病協会 2013年07月16日 10時30分
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◎オンライン上のアルツハイマー病診断テストは大半が科学的妥当性などで失格

AsiaNet 53689
共同JBN 0826 (2013.7.16)

【ボストン2013年7月16日PRN=共同JBN】ボストンで開かれている国際アルツハイマー病会議(Alzheimer's Association International Conference=登録商標=2013、AAIC 2013)で16日報告された最新データによると、専門家パネルは自由にアクセスできるアルツハイマー病のための16のオンライン・テストの科学的妥当性、信頼性、倫理要素に関し、総合的に低い評価を下した。

このデータをAAIC 2013に提出したカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーにあるブリティシュ・コロンビア大学National Core for Neuroethicsの博士課程修了フェローであるジュリー・ロビラード博士は「人口が増加している高齢者を含め、インターネットユーザーの80%は健康情報と診断をオンライン上で探し求めている」と語った。

ロビラード博士は「特に自己診断行動はオンライン上でますます人気が高まっており、アルツハイマー病の『テスト』と称する無料でアクセスできる簡単なテストがオンライン上で利用可能である。しかし、これらのサービスの科学的妥当性と信頼性に加え、研究、商業上の利害対立、守秘義務、コンセントなどの倫理に関連する要因について、あまり知られていない。率直に言って、オンラインで発見したのは失望であり、有害である」と語った。

アルツハイマー病協会(Alzheimer's Association)の2013年アルツハイマー病年次報告書(Alzheimer’s Disease Facts and Figure report)によると、500万人以上の米国人がアルツハイマー病を患っている。2050年までに、アルツハイマー病を患う人の数は1380万人に達する可能性がある。その他の予測によると、この数は1600万人に上るとも言われる。

アルツハイマー病協会の医療・科学関係担当副会長であるマリア・キャリロ博士は「ますます多くの人々が高齢化しアルツハイマー病を発症するリスクが高まるので、アルツハイマー病を患う人の数は急上昇すると予測されている。特にこの状況下では、健康的な高齢化を積極的に推進することがアルツハイマー病協会の最優先事項であり、そのためには正確で信頼でき、倫理にかなった情報とサービスの提供が必要である」と語った。

アルツハイマー病は米国の6番目の死亡原因であり、防止、治療、さらに進行すら遅らせる方法がない唯一の主要死亡原因である。

ブリティシュ・コロンビア大学のロビラード博士と同僚は情報マイニング技術を使用し、アルツハイマー病の16のオンラインテスト・サイトの情報を検索した。オンライン・テストをホストする親サイトへのユニークビジターは月間800万から880万だった。

老齢病専門医、人間とコンピューターの相互作用スペシャリスト、神経心理学者、神経倫理学者らが構成する専門家パネルは、特に病状評価の科学的妥当性と信頼性、人間とコンピューターの相互作用機能、倫理に関係する要因を中心にして、テストを検証した。テストは1(劣悪)から10(優秀)までの基準に沿って評価された。

研究者は、大半(16中の12)が全体の科学的妥当性および信頼性に関して「劣悪」ないしは「極めて劣る」との評価をつけた。

16の全テストは、倫理要因での評価基準で「劣る」ないしは「極めて劣る」だった。ロビラード博士によると、テストの倫理問題には、あまりにも気配りがないか、守秘義務と個人情報保護策の欠如、商業上の利害対立の非開示、テストの規定範囲への未対応、適切かつ倫理にかなった方法でテスト結果を表現できないことなどが含まれている。

テストの大半(16中の10)は高齢者層にとって人間とコンピューターの相互関係の適切さでは「フェア」であるとの結果だった。研究者によると、テストの視覚的な側面および必要とされた運動課題は高齢なユーザーにとって適切だった。

ロビラード博士は「無料アクセス可能な診断テストは科学的妥当性が欠如し、コンセント、利害対立、その他の倫理的配慮に関するガイドラインに対応不十分であり、弱者を傷つけ、健康に悪影響を与える可能性がある。インターネット上で利用可能なツールや情報から最大のメリットを引き出すには、もっと多くの根拠やインフォームド・ポリシーが必要とされている」と指摘した。

専門家パネルが使用した評価基準の一部は次の通り。
 ▽根拠と信頼性
  *内容およびその幅はテストの宣伝文句を達成するために適切か。
  *テストの質問事項は最新で専門家の査問を受けた根拠に基づいているか。
  *テストは試験・再試験信頼度を備えているか。
 ▽ユーザーインターフェースについて
  *指示は明確で分かりやすいか。
  *テストは視覚的に妥当か(フォントサイズ、コントラストなど)。
  *テストはコンピューター関連知識のさまざまなレベルを考慮しているか。
 ▽倫理について
  *プライバシーおよびデータの収集に関する問題を提起しているか。
  *利害対立が明確に記載されているか。
  *テスト結果の言葉使いが倫理的に適切か。

▽国際アルツハイマー病会議(AAIC)について
国際アルツハイマー病会議(AAIC)はこの種の会議では世界最大で、世界中の研究者が集まってアルツハイマー病と関連の障害の原因、診断、治療、予防に関する画期的な研究、情報についての報告、討議を行っている。アルツハイマー協会の研究プロジェクトの一環としてAAICは認知症についての新たな知識の創出、生命に関する共同コミュニティーを育成するための触媒の役割を果たしている。

▽アルツハイマー病協会について
アルツハイマー協会はアルツハイマー病のケア、サポート、研究の世界で有力なボランティアの健康組織である。その使命は研究の前進を通じてアルツハイマー病を根絶し、すべての患者にケア、サポートを提供、強化し、脳の健康促進を通じて認知症のリスクを減らすことである。同協会のビジョンはアルツハイマー病のない世界である。詳しい情報はウェブサイト(www.alz.org)を参照、または電話(800-272-3900)で。

▽問い合わせ先
Alzheimer's Association(R) media line:
+1.312.335.4078,
media@alz.org;

AAIC 2013 press room, July 13-18:
+1.617.954.3414

ソース:Alzheimer's Association

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