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2012/2013年度 PCサーバー出荷調査報告

ノークリサーチでは2012年度の国内PCサーバーの出荷状況を調査した。

<2012年度PCサーバー市場のポイント>
■2012年度510,070台で対前年比94.8%
-台数は前年比94.8%で、510,070台、ラック型が過半数を超える
-金額は前年比96.1%で、2,807億円、単価上昇傾向
■NECはトップシェア変わらず。富士通とHPによる2番手争いはし烈
■2013年度は503,040台で横ばいながらも50万台規模を維持
■クラウドやビッグデータはこれからサーバー需要が期待される分野

PRESS RELEASE(報道関係者各位) 2013年7月8日

2012/2013年度 PCサーバー出荷調査報告

調査設計/分析/執筆:伊嶋謙二

ノークリサーチ(本社〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1 東京芸術センター1705:代表伊嶋謙ニ03-5244-6691 URL:http//www.norkresearch.co.jp)では2012年度の国内PCサーバーの出荷状況を調査した。2013年度の予測も併せて調査、報告している。


<2012年度PCサーバー市場のポイント>
■2012年度510,070台で対前年比94.8%
-台数は前年比94.8%で、510,070台、ラック型が過半数を超える
-金額は前年比96.1%で、2,807億円、単価上昇傾向
■NECはトップシェア変わらず。富士通とHPによる2番手争いはし烈
■2013年度は503,040台で横ばいながらも50万台規模を維持
■クラウドやビッグデータはこれからサーバー需要が期待される分野


◇対象期間 :(2012年度実績)2012年4月~2013年3月 (2013年度予測)2013年4月~2014年3月
◇対象メーカ :電子情報技術産業協会(JEITA) 自主統計参加及び未参加メーカー
日本電気、富士通、デル、日本IBM、日本HP、日立製作所、東芝、三菱電機など
◇対象機種 :電子情報技術産業協会(JEITA)定義に準ずる
◇調査方法 :当該メーカーに対する直接取材及び弊社データベースによる分析
◇調査時期 :2013年5月~6月


―2012年度510,070台で対前年比94.8%
2012年度全体では昨年に対し94.8%で、510,070台の実績となっている。上期は前年比95.6%、下期は94.1%とそれぞれ前年を下回る実績となった。
サーバー市場をけん引したデータセンターなどの集約型の需要に一服感が見られたのと、ネット系企業による需要の伸びも勢いが収まったこと、そして目立った大型の案件がなかったことなどが市場停滞の要因となっている。
サーバーの形状別にみると、ラック型が構成比では53.0%で過半数を占めて安定的な実績を示した。台数で約27万台と横ばいながらも過去3カ年27万台以上の実績を示し、集約効果の高いラック型に需要が集中しつつある。逆にタワー型は34.7%の構成比となって2010年度に次いで少ない割合となった。
需要分野では、勢いが収まったとはいえ年間を通して安定した出荷先であったのがITサービス、データセンタである。製造業など民需もデータ保全、事業継承などのソリューションでサーバー需要は伸びた。一方官公庁、公共系は、サーバー需要への寄与度は高くはなかった。
ブレード型は、62,650台で全体の構成比は12.3%となった。前年比89.0%と大きく落ち込んでいる。集約需要を支える主要なサーバーがラック型に収斂されつつあるなかで、ブレード型は高可用性を生かした独自な統合プラットフォームやHPC用途として一定の需要を満たしつつある。
出荷規模を金額でみれば、2,807億円となり、対前年比で96.1%となった。ただし平均単価が高まり、台数市場の実績よりも金額市場の落ち込みは軽微に済んでいる。仮想化などによりメモリーやディスクを多めに搭載して高価格化しているという点が推察される。ただし平均単価の高まりは、形状別の構成比がラック型にシフトしたこともひとつの要因と思われる。


「2012年度シェア概況」
- NECはトップシェア変わらず。富士通とHPによる2番手争いはし烈-
メーカーシェアでの大きな変動はなかったが、富士通とHPによる2番手争いはし烈だ。上位の3メーカーによるシェアが拮抗し、競争はさらに激しさを増している。
NECが2012年度は25.1%でトップシェア。昨年度から0.2ポイントのシェアアップだ。形状的にみればタワー型が28.8%から29.0%へと0.2ポイント上げた。ラック型は21.2%から21.0%と0.2ポイントシェアを下げた。ブレード型は28.4%から32.1%と大きく3.7ポイントシェアをあげた。ブレード型はキャリア向けの大型案件が実績に反映されている。主力のラック型はITサービス業やデータセンタ向けの堅調な需要層に対する専用製品投入と強力な販売力が奏功している。タワー型は目立った大型案件が無かったことなどからシェアを落としているものの、富士通と並んで高いシェアを誇る。
2位はHPで22.8%のシェアで昨年とほとんど変わらず2位を確保。ラック型は24.5%とトップシェアを維持するものの1.9ポイントダウン。ブレード型は22.3%から20.9%と1.4ポイントシェアダウン。ブレード型は、製造業などの技術計算用途(HPC)が中心需要だ。
3位は富士通で20.8%から21.9%へシェアをあげた。特に目立ったのがタワー型だ。チャネル販売の強化により実績をあげ、シェアは26.7%から29.4%となって、僅差ながらNECからトップシェアを奪っている。ラック型も19.5%とシェアを高めている。サーバー全体のシェアでみればHPとのシェアの差が1ポイント以内となっており、し烈な2位争いを展開している。
4位はデルで12.2%のシェア。2011年度11.8%から2012年度は12.2%とシェアをあげている。特に前年対比でみれば98.3%と富士通に次ぐ好実績を示している。また下期はデルが強みとしているWebによるダイレクト販売を再強化することで、中堅・中小企業での実績を高めている。
5位は日本IBMで全体の台数では9.2%から8.0%にシェアダウンだ。特にラック型は10.6%から8.8%へとシェアを下げた。ブレード型も15.7%から13.4%のシェアダウンとなっている。台数よりも大手企業向けの大型提案などが中心となりつつある。PureSystemsのような統合プラットフォーム展開もブレード型を中心に今後実績を高める可能性を秘めている。
6位は日立製作所で5.4%から5.6%へと若干シェアアップさせた。形状別にみれば約3割を占めるブレード型が比較的好調だった。ブレード型だけで見ればNEC、HPに次いで3番手のシェアとなる。同社の強みである大企業、官庁、金融、交通インフラ企業への固い需要層に順調に導入している。同社は国内だけでなくストレージなどシステム全体としてのソリューションで海外への展開も視野に入れた展開が特徴だ。


「2013年度見通し」
―2013年度は503,040台で横ばいながらも50万台規模を維持
クラウドやビッグデータはこれからサーバー需要が期待される分野
2013年度は、プラスとマイナスの要因が重なり、市場としては横ばいとなりそうだ。アベノミクスなどの経済効果で円安、株高によって大企業を中心とする投資動向は上昇機運の傾向がみられる。
また国内景気の好転への明確な動きはまだ見られないが、企業のIT投資はむしろ比較的盛り返しつつある。むしろクラウド化の流れが着実に強まっていることでデータセンタ需要は堅調な一方で、企業内の社内システムの見直しさらにはBCPやセキュリティ面などの守りの強化のためのサーバー導入は、比較的堅調に推移していくことが見込まれる。ビッグデータやクラウドなどの本格的な展開はむしろこれからが本番ということを考慮すれば、実際の需要期に向けてサーバー需要が短いタームで回復する可能性も秘めている。
「PCサーバーの2013年度市場のポイントは次の5点。」
1.ITサービス業、データセンタのサーバー需要
2.仮想化、集約化による実質的なサーバー減少とインフラ整備、増強のための需要
3.省電力、BCP、セキュリティなど企業の既存システムの見直しによる需要
4.アベノミクスなどの経済効果でIT投資意欲を刺激し追い風になる可能性
5. クラウドやビッグデータなどはこれからサーバー需要が期待される分野


当調査データに関するお問い合わせ
株式会社 ノークリサーチ 担当:伊嶋謙二
東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705
TEL 03-5244-6691 FAX 03-5244-6692
inform@norkresearch.co.jp
www.norkresearch.co.jp

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