◎ナノテクノロジー企業Canatu Oyが1200万ドル資金調達
AsiaNet 52408
共同JBN 0276(2013.3.14)
【ヘルシンキ2013年3月14日PRN=共同JBN】エレクトロニクス、オプティックス、エネルギー部門向けカーボンナノマテリアル薄膜を商品化している先端的ナノテクノロジー企業であるフィンランドのCanatu Oy社は14日、既存投資家Inventure Ltd.、Infosto Ltd.、Tekesなどの参加を得てTroika Ventures主管による1200万米ドルの投資ラウンドが完了したと発表した。Canatu Oyの最初の製品は柔軟かつ堅ろうであり、環境に優しい薄い導体フィルムとタッチセンサーである。
Canatuのリスト・ヴォヘライネン最高経営責任者(CEO)は「われわれは当社投資家チームにTroika Venturesを迎えて喜んでいる。これらすべては実績があり高く評価されている投資家であり、その経験とエネルギーは当社のビジネス推進に計り知れないほど有益である」と述べた。Troika Venturesのマネジングディレクターであるアルティモム・ユーキン氏は「Canatuは世界で最も有望ナノテクノロジー企業であり、急速成長している世界のタッチセンサー・ディスプレー市場に革新的テクノロジーを提供する。われわれはCanatuが今後のディスプレー産業に大きな役割を果たすと信じている」と語った。
Canatuはフィンランド・ヘルシンキにある導体フィルムおよびタッチセンサーの大量製造ラインを完成せるため今回の資金を利用する計画である。同社はまた、主要なビジネス開発活動に相当額の資金を追加する計画である。ヴォヘライネンCEOはさらに続けて、「この資金調達によって当社は、必要とする製造量を顧客に供給することができる。われわれは今後、顧客の期待に対応すべく迅速な活動に着手するとともに、顧客が所在する場所の近くに地域拠点を加えることができる。そして、当社を支援してくれるTroikaの資金源によって、われわれは顧客が当社に必要とするより大きな量産に向けて迅速に製造規模を拡大する態勢が整う。これは既に2014年の課題になっている」と語った。
ノキアの元最高技術責任者(CTO)であるユリオ・ノイヴォ氏はCanatuへの当初投資家の一人であり、2008年以来Canatu取締役を務めてきた。教授の肩書を持つノイヴォ氏はCanatuのような企業は家電・電子機器産業の将来にとって不可欠であると考えている。同氏は「私はCanatuのテクノロジーが最新デジタル時代の機器メーカーに提供する革新的機会を大いに期待している。これら機器は利便性、デザイン、革新的なフォームファクターなどが決定的に重要な役割を果たす」と語った。
この数年、タッチユーザーインターフェースは、家電・電子機器産業に最も迅速に浸透している動向の一つである。タッチスクリーンは、アップル社が2007年6月にiPhone(アイフォーン)を発表して以来人気になっている。今日、世界の大手メーカーによるほぼすべてのモバイル機器がタッチスクリーンを利用している。ラップトップおよびオールインワン機器で動作するMS Windows 8はさらに大型のデスクトップ利用するタッチスクリーンをもたらしている。最近の新興企業の動向はタッチ操作のウェアラブル機器である。
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▽問い合わせ先
Risto Vuohelainen:
+358-40-546-1217,
risto.vuohelainen@canatu.com
ソース:Canatu Oy
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