Artprice: 2012年のアート市場 - 東西間の対話

Artprice 2013年03月07日 16時55分
From JCN Newswire

SAINT-ROMAIN AU MONT, FRANCE, Mar 7, 2013 - ( JCN Newswire ) - Artprice は、2012年のグローバルなアート市場研究を目的として、中国及びアジア圏におけるアート市場で情報サービスを提供するリーディング企業Artronと美術品オークション市場における可能な限りの概要を提供するべく、戦略的提携を結びました。

Artronの創業者でCEOであるThierry Ehrmannは、次のように述べています。「Artpriceは長年、アジア圏、特に中国におけるアート市場に関するデータ収集に最大限の関心を払ってきました。しかしながら、当社は重要な要素を見落としていました。すなわち、キーとなる、Artron傘下のアート市場に関するモニター機関(Art Market Monitor of Artron、以下「AMMA」)だけが提供することのできる、文化的及び社会的な分析についてです。今日の二極化したアート市場においては、東西間の対話によって、前例をみない、異文化間での市場分析が可能になります」

実際、当社では中国、そして西欧という異なる文化的地形において、異なる基準のもと、異なる速度で発展を遂げてきた二極化するアート市場を分析しています。当社がアニュアルレポート内で発表した2011年のデータと比較すると、2012年にArtpriceとArtronが共同で発表したデータでは、市場規模が6.1パーセント増加していることがわかります。

インターネット及び遊牧的な収集家たちの習性により、アート市場の非実体化が進むなど、グローバリゼーションによる影響があることは確かです。また、東(アジア)と西(西欧)の間に架け橋が築かれ、アートに関する創造、供給、需要が、特定の地点において重複することも時折見られます。しかしながら、それ故に、アートが完全に同質化したと結論付けることはできません。反対に、アート市場は、芸術的な選択のあらゆる領域を反映して、文化的な違いを悪化させています。中国の収集家たちは、自分自身の文化的なパラメーターからかけはなれていると感じる西欧の芸術品を購入しない傾向があり、そのかわり、伝統的な様式の古典書道、より最近の現代的なところでは”実験的な”墨アートなどを好む傾向があります。同様に、西欧の収集家たちは、主に自分の話す言語を使用する芸術家(西欧の芸術の歴史の影響を受けた一部のアジア圏芸術家を含む)の作品を購入しています。

こうした事情から、グローバルなアート市場という概念は”ひとつまみの塩”として受け取る必要があります。いずれにせよ、西欧及び中国の読者が、東と西からの情報を結合させることに躍起になっているグローバルなアート市場の分析から、自分の立ち位置を知るというのでは判断を早まっているといえます。全世界の読者に向けて、明快かつ透明性の高い分析を提供するため、当社が発行する今年のレポートは、2012年における世界中のアートの売上高を網羅した序章と2つの異なる章から構成されています。第1章では、西欧におけるアート市場及びArtpriceのデータだけに焦点を当て、第2章では、中国におけるアート及びArtron のデータに焦点を当てています。ArtpriceとArtronの良い関係により、私たちは重複しているところ、相違点の両方について調査を行い、21世紀におけるアート市場において地政学が発展した経緯を見ることができました。

過去10年間、Artpriceでは、アート市場だけに関する年間レポートを発行してきました。レポートは6言語で入手可能で、毎年6,300を超えるメディア、国際組織に配布されています。世界中の4,500のオークションハウスにおける630万のオークション結果を基に、レポートではグローバルオークション市場の年々の進化に対する理解を深めるため、マクロ及びミクロ経済分析を盛り込んでいます。そのほか、市場における主要な傾向について論じたり、Artpriceプレスエージェンシー、Artprice、AMMA共同での、年間通してのウェブサイト「ArtMarketInsight」ページについての分析も行っています。このグローバルオークションの年間結果に基づいたアート市場の客観的な評価を補完するために、ArtpriceとAMMAは、「オークション売上トップ500アーティスト」、「年間トップ100 オークション結果」など数々の独自のランキングを提供しています。

英語版のレポート(完全版)はこちらよりダウンロードしてください。(PDF版、無償)
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中国語版のレポート(完全版)はこちらよりダウンロードしてください。(PDF版、無償)
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AMMA―アートロン・グループの子会社について

AMMA―アートロンの持つアート市場のモニター機関―は、アートロン・グループの子会社である。AMMAは、中国のアート市場の包括的なモニタリングと綿密な調査に特化された調査期間である。調査とアドバイス業務はアートロンのデータベースを情報源としており、250万以上の芸術作品のリストと中国全土でのオークションの結果を持ち、中国のアート市場に関する最大で最も信頼できるデータベースであるとされている。リストされている個々の作品に対して、データベースは解像度の高い画像を含み、チャイナ・ガーディアンが1993年に中国でオークション事業を開始して以来の、500を超えるオークションハウスからの情報が添えられている。AMMAは、統計的な、あるいは経済的な手法を用い、ある種の特殊な市場や分野、アーティストに関する特定の動きだけでなく、中国のアート市場の価格トレンドにも目を注いでいる。AMMAはまた、データ分析、専門的な鑑定、価格設定に関するアドバイスも提供している。個人および組織を顧客とするセミナーの企画も行なっている。

Artprice.comについて

アートプライスは名誉あるSBF120インデックスに名を連ねている。SBF120インデックスはフランスで上場されている120の最大手企業からなり、CAC40の各社と、フランスで最も流動性の高い80の銘柄を含む。現在のアートプライス株式の流動性は、440取引日で一日あたり383万ユーロ(総計16億8千8百万ユーロ)である。

Artpriceは50万人以上の美術家を対象とし、2700万件以上の索引、オークション結果を含む美術品市場データバンクの世界的なリーダーである。Artprice Images(登録商標)は1700年から現在に至る美術作品の画像、彫版印刷物1億800万点のライブラリーである世界最大の美術品市場リソースと、Artpriceの美術史家のコメントに対する無制限のアクセスを提供している。Artpriceは4500の国際的競売人からの情報で永続的にデータベースを更新しており、美術品市場の傾向に関する日々の情報を主要通信社と6300の国際的報道機関に提供している。Artpriceは207万2000人の会員(ログイン会員)に向けて、今や世界の主流になったStandardised Marketplace(登録商標)にフランス関連法(paragraphs 2 and 3 of Article L 321.3 of the French Code of Commerce)の規制に基づき個人契約、またはオークションによる美術品売買用に標準化された広告を掲載している。

Artpriceは、ユーロネクスト・パリ(SDR long only)のユーロリストB SBF 120に上場されている。ユーロクリア(Euroclear):7478、ブルームバーグ(Bloomburg):PRC、ロイター(Reuters):ARTF。

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Artpriceのアルケミーと世界に関する情報は以下のサイトを参照。 リンク
Artpriceの本部は有名な現代美術館Abode of Chaos / Demure du Chaosにある。 リンク

お問い合わせ先:
Josette Mey
tel: +33(0)478-220-000
e-mail: ir@artprice.com


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Source: Artprice via Thomson Reuters ONE

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