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高校進路指導の困難の要因、引き続き「家計面の問題」がトップ。大学・短期大学に期待することは「わかりやすい学部・学科名称」。

株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 2013年01月29日 14時00分
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株式会社リクルートマーケティングパートナーズ(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:鬼頭 秀彰)が運営する、リクルート進学総研(所長:小林 浩)では、高校の進路指導・キャリア教育の現状を明らかにするため、全国の全日制高校の進路指導主事(一部単位制含む)1,179人に対して進路指導の困難度合い、キャリア教育の進捗状況等についての調査を実施いたしました。
この度調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申しあげます。


▼『高校の進路指導・キャリア教育に関する調査』結果はこちらから
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■進路指導の難しさに対する考え
「難しいと感じている」割合、9割を超える。
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高校における進路指導の難しさについて、「難しいと感じている」割合は91.2%に上り、2010年調査(前回)の92.8%から高止まりとなった。

高校の大学・短大進学率別に「非常に難しいと感じている」割合を2010年調査と比較すると、全体が減少している中、「40~70%未満」の高校においては増加(10年38.0%→12年42.7%)しており、様々な進路志望者が混在する高校については、進路指導がより難しくなっている状況が明らかとなった。


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■難しさを感じる要因
「家計面の問題」が前回に引き続きトップ。「進路選択・決定能力の不足」が前回より増加して第2位に。
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難しさを感じる要因については「家計面の問題」が25.7%とトップ。リーマン・ショックおよび東日本大震災による景気の悪化が高校の進路指導にも影響を与えていることがわかった。

2位には前回調査3位であった「進路選択・決定能力の不足」(24.3%)が入り、前回から2.8ポイント増加している。

【大学・短大進学率別】

<70%以上>
「進路選択・決定能力の不足」が増加。2008年より1位であった「入試の多様化」を抜いて1位となった。
(フリーコメント)
「進路選択・決定能力の不足」→学力と志望校のアンマッチ、保護者への依存
・実力に見合っていないレベルの大学ばかりを志望校に挙げ、現実的になかなか捉えることができない。
・自分の実力に見合わない学校ばかり志望する。
・進路選択・大学入試制度の多様化に伴う理解不足。
・自分の意志が薄く、保護者任せの進路設定者がいる。
・保護者の意向に対し生徒が自己の考えを持って説得する力が低下。親の言うなりに進路選択している。

<40~70%未満>
前回2位であった「家計面について」が10ポイント近く増加して1位に。「進路選択・決定能力の不足」が2位となった。
(フリーコメント)
「家庭・家族環境の悪化:家計面について」→経済的理由により、進路の選択肢が狭まっている
・生徒は進学を希望しているが、家計が苦しく就職に変更したり、大学から短大へ、または専門学校へ変更したり、自分の行きたい学校へ行けない。合格したのに諦める場合もある。
・進学を断念する生徒の増加。現在の奨学金制度ではとてもカバーできないほど困窮している。
「進路選択・決定能力の不足」→やりたいことが決められない、入試易化の影響、受動的
・自分が何になりたいのか、何をしたいのかを決めることができない生徒が多い。
・学力をつけるより、楽して入学する方法を考える生徒が多い。
・指定校推薦で容易に進路を決定する。安易に決定するためにミスマッチが起こる。

<40%未満>
前回2位の「家計面について」が、1位に。「学力低下」が2位に浮上。
(フリーコメント)
「学力低下」→基礎学力の低下
・掛け算がわからない、漢字が書けないなど小学生レベルのつまずきのまま18歳になっている。
・正しい文字や「てにをは」、四則計算など進路指導以前の問題を進路部の教員が指導している。
・基礎学力不足により、採用試験に合格できない学力の低い生徒に手がかかり、高い生徒を伸ばせない。


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■生徒の進学先として重視する点(大学)
教員は「学生の面倒見の良さ」、高校生は「校風や雰囲気の良さ」。
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進路指導時に生徒の進学先(大学)として重視する項目を聞いたところ、下記のような結果となった。

1位 学びたい学部・学科・コースがあること (80.7%)
2位 学生の面倒見が良いこと (59.5%)
3位 生徒の興味や可能性が広げられること (57.8%)

大学・短大進学率別にみると、1位はすべて「学びたい学部・学科・コースがあること」だが、2位は進学率70%以上が「生徒の興味や可能性が広げられること」、40~70%未満、40%未満は「学生の面倒見が良いこと」であった。

一方、高校生対象の調査(当社が2011年に実施した『進学センサス』)では、トップは同じであったが、2位には「校風や雰囲気の良さ」が入っており、両者の認識に差があることが明らかとなった。


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■高大接続の観点から大学・短期大学などに期待すること
「わかりやすい学部・学科名称」。
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大学・短期大学に期待することについては、1位が「わかりやすい学部・学科名称」(38.8%)と、前回調査に引き続きトップとなった。学部・学科名称が増加・複雑化する中で、学ぶ内容をイメージしやすい名称が望まれていることが明らかとなった。

2位は前回調査に引き続き「入試の種類の抑制」(37.9%)、3位は今回調査で新規に追加した「就職実績の公開」(32.9%)となった。


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■キャリア教育に対する考え
「生徒にとって有意義」が6割弱。一方で、現場の負担増加に対する戸惑いも。
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キャリア教育に対する教員の考えを聞いたところ、「生徒にとって有意義だと思う」割合は58.9%に上り、2010年調査の52.6%を上回った。

一方で、「提唱されている内容どおりに現場が取り組むとしたら、教員の負担は相当大きくなりそうだ」も増加(42.9%→43.5%)。キャリア教育の意義を認めつつも、現場の負担増加に対する戸惑いも見受けられた。



<調査概要>
■調査目的:全国の全日制高等学校で行われている進路指導・キャリア教育の実態を明らかにする
■調査期間:2012年10月15日(月)~10月31日(水)(11月5日(月)到着分までを入力対象とした)
■調査方法:質問紙による郵送法
■調査対象:当社『キャリアガイダンス』を発送している全国の全日制高校の進路指導主事4,999人(一部単位制を含む)  
■集計対象数:1,179人(回収率23.6%) 

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リクルート進学総研は、『高等教育機関の経営層向けの専門誌の企画制作』、『高校の先生を読者対象とする進路指導・キャリア教育の専門誌の企画制作』、『高等教育機関、高校生、進路選択に関する各種調査や社外に向けての情報発信』を行っています。

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