◎世界経済フォーラムと将来の経済学で協力 Institute For New Economic Thinking
AsiaNet 51901
共同JBN 0070 (2013.1.22)
【ニューヨーク/ダボス(スイス)2013年1月22日PRN=共同JBN】Institute For New Economic Thinking(INET)と世界経済フォーラム(World Economic Forum)は22日、経済学的思考への新しいアプローチを育むために密接に協力する計画を発表した。
スイスのダボスで開かれる今年の世界経済フォーラム年次総会を前に両組織は、難航する経済的、社会的、政治的課題に対する革新的で持続可能な解決策の必要性を強調した。両組織の今後の協力では、さまざまな学問分野で最も影響力のある研究者だけでなく、新世代の経済学思考家による取り組みが中心になる。
INETエグゼクティブディレクターのロバート・ジョンソン博士は「今日われわれが直面している諸問題は、経済学の根本的な転換と、実業界および政界、学会から世界的コミュニティーへの参加を必要としている。われわれとしては世界経済フォーラムと協力し、新経済学的思考の発展を促進することはとてもやりがいがある。金融危機、環境問題、広がる格差は、世界が直面する問題についてのわれわれの理解がいかに貧しいかを示している。これらに取り組むことこそ、生き生きとした躍動感のある世界を創造する鍵であり、今年のダボス会議での多くの対話での核となる」と述べた。
世界経済フォーラムで今年のダボス年次総会を担当するマネジングディレクターのリー・ハウエル氏は「世界の状況は引き続き、根本的な経済仮説の見直しと新思考の世界的な普及を求めている。INETは将来の経済学会を代表する優秀な若手の研究者がかかわっているため、革新的なアイデアと調査では最先端を行っている」と語った。
世界経済フォーラムとINETは、「夏季ダボス会議」と呼ばれる中国・大連のニュー・チャンピオン年次総会(Annual Meeting of New Champions)で新経済思考の提案で協力する。ジョンソン博士は「INETは大連で世界経済フォーラムと協力し、そこに集まる若者との対話で新しいビジョンやアイデア、すぐれた学者を紹介することを楽しみにしている」と述べた。この協力関係はINETのヤング・スコラー(Young Scholars)を世界経済フォーラムのヤング・グローバル・リーダー(Young Global Leaders)やグローバル・シェイパー(Global Shapers)といったコミュニティーに参加させる機会となる。こうしたコミュニティーは次世代リーダーの対話や交流を活発にするのが目的だ。
ジョンソン博士は世界経済フォーラムの新経済学思考に関するGlobal Agenda Councilの副議長も務め、ダボス年次総会では幾つかのセッションに貢献する。世界の有力エコノミストが集まるディナー・ディスカッションでは司会役になる。このディスカッションでは社会を今日から2030年に導くのに必要な経済学テキストブックの編さんを取り上げる。参加者にはノーベル経済学賞を受賞したニューヨーク大学のロバート・エングル教授、イェール大学のロバート・シラー教授、精華大学の李稻葵教授、米ピーターソン国際経済研究所所所長のアダム・ポーゼン博士、INET諮問委員会メンバーのバリー・アイケングリーン、同ヘレン・レイ教授らが含まれる。
▽Institute for New Economic Thinkingについて
The Institute for New Economic Thinking(INET)は、経済思考の新分野の発展を広げ、加速させることを狙いとする世界的な経済調査・教育財団。新しい経済学思考は21世紀の大きな経済的、社会的課題に対する実世界のソリューションにつながる。www.ineteconomics.org
メディア連絡先:
Eric J. Weiner,
Institute for New Economic Thinking,
+ 1 212 493-3327,
ejw@ineteconomics.org
Lucy Jay Kennedy,
World Economic Forum,
+ 41 79 817 06 07,
lucy.jaykennedy@weforum.org
ソース:Institute For New Economic Thinking
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