高性能と合理化とを両立可能なスマート端末用システムLSIを開発

パナソニック 2012年12月26日 16時55分
From PR TIMES



パナソニック株式会社システムLSIビジネスユニットは、コンパクトながら高い処理性能を実現可能な新しい分散処理ソフトアーキテクチャ[1]を採用した普及型スマート端末向けシステムLSI(愛称:PH1-sLD8、品番:MN2WS0270シリーズ)を開発し、2013年1月よりサンプル出荷を開始します。

【効果】
本製品を使用することにより、スマート端末でテレビ放送やインターネット上のさまざまなAVコンテンツおよびクラウドサービス[2]等を高画質かつ快適に楽しめる機器が、容易にかつ合理的に実現可能になります。さらに、低消費電力かつ省スペースで実現できるため、車載機器等にも応用でき、スマート端末のさまざまな分野への普及拡大に貢献します。

【クラウド時代のネットワークに対応した普及型表示端末の実現に最適なMN2WS0270シリーズの特長】
本製品は以下の特長を有しております。

1.当社独自のソフトアーキテクチャを普及型向けに最適化することにより、インターネット上のアプリケーション処理やAVコンテンツの表示など高級型と実用上遜色無い性能を持つ普及型スマート端末を実現可能

2.スマート端末の実現に必要な機能を1チップに集積することにより、スマート端末の信号処理回路の消費電力が約30%(※1)削減、部品点数が約50%(※1)削減などにより実装面積が約60%(※1)削減でき、スマート端末の小型化、薄型化および低消費電力化、さらには車載機器等への展開が可能

3.ネットワーク等で配信されるさまざまな映像に対して、伝送レートに応じて最適な画質補正をかけることができるため、ユーザーが意識することなく常に高品質な映像を表示することが可能

【内容】
本製品は以下の技術によって実現しました。
1.高速アプリケーション処理CPU(ARM(R)(※2) Cortex(TM)(※2)-A9)とAVコンテンツをリアルタイムに処理できる高速並列メディア処理プロセッサ IPP3を搭載し、高速並列メディア処理プロセッサにアプリケーション処理を分担させることを可能とする分散処理ソフトアーキテクチャを適用した高速アプリケーション処理CPUの負荷低減技術

2.LSI製造上のばらつきあるいは実装回路基板のばらつきを吸収し、LSIの消費電力の低減を図る電圧制御技術、システムLSIを構成する回路規模を低減する機能合理化設計技術

3.独自の超解像技術と、伝送レートを検出しリアルタイムで画質補正量制御を行う制御技術とを組み合わせた映像信号処理技術

【従来例】
インターネットを介したAVコンテンツ、あるいはさまざまなクラウドサービスなどを享受できるスマート端末を実現するためには、動作周波数がGHzクラスのデュアルコアCPU等、非常に高性能なシステムLSIが必要でした。

【実用化】
サンプル出荷開始 : 2013年1月
サンプル価格 : (数量応談)

※1 当社従来品(MN2WS0220)比
※2 「ARM」「Cortex」は、英ARM社の登録商標または商標です

 ●報道関係お問合せ先
  システムLSIビジネスユニット 企画グループ
  TEL:06-6904-4732
 ●商品に関するお問合せ先
  URL:リンク
 ●パナソニック株式会社 デバイス社 ホームページ
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【特長の説明】
1.当社独自のソフトアーキテクチャを普及型向けに最適化することにより、インターネット上のアプリケーション処理やAVコンテンツの表示など高級型と実用上遜色無い性能を持つ普及型スマート端末を実現可能

スマート端末には、AVコンテンツのデコード処理[3]あるいはクラウドサービスに対するアプリケーション処理など内容の異なるさまざまな処理に対応できることが求められます。従来これらに対応するには非常に高性能なシステムLSIが必要でした。本製品は合理化された回路構成をとりつつも高性能なシステムLSIと遜色ない処理性能を持っていますので普及型のスマート端末を容易に実現することができます。

2.スマート端末の実現に必要な機能を1チップに集積することにより、スマート端末の信号処理回路の消費電力が約30%(※1)削減、部品点数が約50%(※1)削減などにより実装面積が約60%(※1)削減でき、スマート端末の小型化、薄型化および低消費電力化、さらには車載機器等への展開が可能

本製品には、高速アプリケーション処理CPU、高速並列メディア処理プロセッサに加えグラフィックス処理、映像・音声デコード、デジタル放送復調など、スマート端末を実現するために必要となる機能を1チップのシステムLSIに集積しており、機器を小型、薄型、省電力で実現することができます。

3.ネットワーク等で配信されるさまざまな映像に対して、伝送レートに応じて最適な画質補正をかけることができるため、ユーザーが意識することなく常に高品質な映像を表示することが可能

ネットワークを介して配信される映像コンテンツにはネットワークの混雑度に応じて伝送レートが変化するものがあり、高~低品質までさまざまな画質レベルの映像が存在します。本製品は伝送レートに応じた最適な画質補正処理をかけることができますのでユーザーは意識することなく常に高品質な映像を楽しむことができます。

【内容の説明】
1.高速アプリケーション処理CPU(ARM(R)(※2) Cortex(TM)(※2)-A9)とAVコンテンツをリアルタイムに処理できる高速並列メディア処理プロセッサIPP3を搭載し、高速並列メディア処理プロセッサにアプリケーション処理を分担させることを可能とする分散処理ソフトアーキテクチャを適用した高速アプリケーション処理CPUの負荷低減技術

高速アプリケーション処理CPUと高速並列メディア処理プロセッサを並行に動作させる当社独自のハードアーキテクチャ[4]をベースに、高速並列メディア処理プロセッサにアプリケーション処理を分担させることを可能とするソフトアーキテクチャを開発しました。これにより高速アプリケーション処理CPUの負荷を低減できるため従来デュアルコアCPUを用いて実現していたアプリケーション処理をシングルコアCPUで実現しています。

2.LSI製造上のばらつきあるいは実装回路基板のばらつきを吸収し、LSIの消費電力の低減を図る電圧制御技術、システムLSIを構成する回路規模を低減する機能合理化設計技術

LSIの製造上のばらつきあるいは実装回路基板のばらつきに応じて電源電圧の値を最適に設定することができ、LSIの消費電力の低減が可能になりました。さらにシステムLSIの回路構成の全面的な見直しと、合理化設計によりスマート端末に必要な機能を1チップに統合し、回路規模を低減するとともに低消費電力化を実現しました。

3.独自の超解像技術と、伝送レートを検出しリアルタイムで画質補正量制御を行う制御技術とを組み合わせた映像信号処理技術

独自の解像度補正回路を搭載しています。さらにネットワーク等を介して配信される映像の伝送レートを検出し、リアルタイムに画質補正量を最適に制御しているので常に高品質な映像を表示することが可能です。

【用語の説明】
[1]ソフトアーキテクチャ
ソフトウェアの基本構造を意味します。

[2]クラウドサービス
データ等がどこにあるのか意識せず享受できるネットワークを介した各種サービス。

[3]デコード処理
圧縮された映像あるいは音声データを復号することです。

[4]ハードアーキテクチャ
ハードウェアの基本構造を意味します。


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