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2012年度上期PCサーバー出荷調査報告

ノークリサーチでは2012年度上期の国内PCサーバーの出荷状況を調査した。

<2012年度上期PCサーバー市場のポイント>
■ 12年度 上期PCサーバー市場は、クラウド、ネット系需要好調も前年比95.6%の微減
-台数は前年比95.6%で、256,010台
-金額ベースは前年比92.1%で1,350億円
■ クラウド基盤系とITサービス業界の投資がサーバー需要を支える
■ NECはトップシェア譲らず。富士通とHPを加えた上位3強の構図はさらに先鋭化
■ 2012年度全体では国内、グローバルともに経済情勢の不透明の影響もあり、
524,220台でマイナス成長の見通し

PRESS RELEASE(報道関係者各位) 2012年12月20日

2012年度上期PCサーバー出荷調査報告

調査設計/分析/執筆: 伊嶋謙二


ノークリサーチ(本社〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1 東京芸術センター1705:代表伊嶋謙ニ03-5244-6691 URL:http//www.norkresearch.co.jp)では2012年度上期の国内PCサーバーの出荷状況を調査した。2012年度の予測も併せて調査、報告している。


<2012年度上期PCサーバー市場のポイント>
■ 12年度 上期PCサーバー市場は、クラウド、ネット系需要好調も前年比95.6%の微減
-台数は前年比95.6%で、256,010台
-金額ベースは前年比92.1%で1,350億円
■ クラウド基盤系とITサービス業界の投資がサーバー需要を支える
■ NECはトップシェア譲らず。富士通とHPを加えた上位3強の構図はさらに先鋭化
■ 2012年度全体では国内、グローバルともに経済情勢の不透明の影響もあり、
524,220台でマイナス成長の見通し


◇対象期間:(2012年度上期実績)2012年4月~2012年9月(2012年度予測)2012年4月~2013年3月
◇対象メーカ:電子情報技術産業協会(JEITA) 自主統計参加及び未参加メーカー
日本電気、富士通、デル、日本IBM、日本HP、日立製作所、東芝、三菱電機など
◇対象機種:電子情報技術産業協会(JEITA)定義に準ずる
◇調査方法:当該メーカーに対する直接取材及び弊社データベースによる分析
◇調査時期:2012年12月


[2012年度上期出荷状況]
-12年度 上期PCサーバー市場は、クラウド、ネット系需要好調も、企業需要の停滞感もあり前年比95.6%の微減 -

12年度上期は256,010台と前年比95.6%のマイナス成長となった。金額ベースでは前年比92.1%の1,350億円となった。
上期全般的な傾向では、公共系の大型案件も少なく、企業系のサーバー導入の機運も震災後の導入がひと段落したこともあって、比較的低調だった。ただしクラウド基盤やデーターセンターなどの集約系の需要とゲームプロバイダーやスマホ関連のネットワーク需要は活発で、全体のサーバー需要をけん引した。ただしゲーム系のサーバー需要も一時の勢いが無くなりつつある。
業種では官公庁、金融や医療、流通・サービス業での民需が比較的好調だった。製造業大手は、まだ本格的な回復とは言えない状況が続いている。
形状別の内訳ではタワー型が84,170台と対前年比83.8%で、マイナス成長となった。構成比でも全体の32.9%となった。タワー型は上位3社の展開しだいということもあって、部門や店舗単位でのリプレースやバックアップ用途など間接販売で幅広く販売されたが前年の実績に比べ大きく下回った。逆に集約需要の中心のラック型は138,100台で対前年比106.2%と前年を上回った。全体の構成比でも53.9%と再び過半数を超えた。ブレード型は33,740台で90.1%、マイナス成長となった。ブレード型は全サーバー市場の13.2%に留まっている。ブレードの伸びは若干停滞している。


[2012年度上期メーカシェア]
- NECはトップシェア譲らず。富士通とHPを加えた上位3強の構図はさらに先鋭化-

NECは前年比97.6%とわずかながら前年を下回った。台数ベースでのシェアは25.3%で1位を保った。目立った大口案件は無かったが、通信業界とやや鈍り気味ではあってもゲームなどのネット系企業の需要は固く、官庁系の安定した需要、加えて得意のチャネル販売による企業市場からの需要も支えとなり、シェア1位を維持する結果となった。特にブレードはキャリア系からの安定した大口需要が継続しており、ブレードシェアでは他社を圧倒している。
2番手のHPは前年比95.7%で前年を下回ったが、シェアは23.5%と再び高めている。特に上期前半はデータセンター系を中心に好調だった。2Pラックは相変わらず強さが目立ったが1Pタワーの実績が若干低迷した。ただ新製品GEN8の寄与がチャネル販売を中心に下期以降期待される。
3番手は富士通。前年比96.7%にとどまっている。シェア21.3%で、2位HPとの差は2ポイントと変わらない。チャネル販売においてタワーサーバーは首位NECに肉薄する勢いを見せている。ラックもデータセンター需要で実績を示しつつある。一方ブレードではチャネル販売での一般企業への展開に苦戦が続いている。
4位以下では、デルが11.8%と台数シェアで4番手となっている。ただし対前年比107.7%で上位ベンダーでは唯一前年を上回った。上位3社とは大きな差がついているが、データセンター需要で確実に実績を高めてきており、グローバルのシェア向上策もあり、今後のシェア向上に意欲を見せている。またブレードでは文教市場のHPC関連で700台規模の受注があったことが目を惹く。
5番手のIBMは前年比88.0%とやや落ち込みが大きい。シェアは8.6%まで落としている。タワーによるチャネルでの展開や、大口顧客がないこと、サーバー市場をけん引しているデータセンター系の比率が低い等、上位3社に比べ販売チャネルにやや遅れをとっている感はある。しかしサーバー単体としての展開と同時に、PureSystemsのような統合システム展開もブレードを中心に今後実績を高める可能性を秘めている。
6位の日立は前年比94.5%となっている。シェアは5.4%とまだ低い。大型サーバー中心でありブレードが目立つ構成だが、同社の強みである大企業、官庁、金融、交通インフラ企業への固い需要層に対し順調に導入が進んでいる。同社は国内だけでなくストレージなどシステム全体としてのソリューションで海外への展開も視野に入れて独自の展開をすすめている。


2012年度の市場展望]
-2012年度全体では国内、グローバルともに経済情勢の不透明の影響もあり、524,220台でマイナス成長の見通し-

2012年度全体のPCサーバー市場の見通しのポイントは次の4点。
1.ネット系企業の安定的な需要拡大が今後も継続する
2.クラウドサービスのインフラ整備、増強のための需要が今後も継続する
3. 企業の既存サーバーの見直しによる買換え需要、統合・集約の動向
4.ビッグデータやスマホ関連の市場など新たな需要起爆剤にいつ点火するか
クラウド基盤、データセンターなどのサーバー需要は未だに全体の市場を支えることに間違いないが、今までのように今後も右肩上がりで導入が継続するか、また企業におけるリプレースや増設需要が今後どの程度回復するかは、経済全般的な動向に左右されることになる。長期間の円高基調と株価の低水準、世界経済の停滞、そして国内の政局の動向など不確定な要素が多いことから、2012年度は524,220台で97.5%のマイナス成長で終わる可能性が高い。本格的なサーバー需要の見極めは2013年度まで待つことになりそうだ。ビッグデータやスマホ関連の市場など、新たな需要起爆剤への期待が高まる。


当調査データに関するお問い合わせ
株式会社 ノークリサーチ 担当:伊嶋謙二
東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705
TEL 03-5244-6691 FAX 03-5244-6692
inform@norkresearch.co.jp
www.norkresearch.co.jp

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