成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地  公式「成都パンバサダー (パンダ大使)」 3名の募集を開始

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地 2012年09月10日 14時00分
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野生動物の研究、保護、飼育そして保護のための教育を目的としたNPO成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(所在地:中華人民共和国四川成都)は国際NGOワイルドエイド(Wil dAid)と共同で、ジャイアントパンダの保護に関する包括的な知識と認知度の向上を目的とした2012年パンダ大使プログラム(以下、2012年パンバサダー・プログラム)の開始を発表します。本プログラムでは3ヵ月間の審査を通じて、絶滅の危機に瀕しているパンダの保護に関わることを熱望し、強い社会的責任感を抱いているパンダ愛好家3名をパンバサダー(パンダ大使)に任命します。任命されたパンバサダーは、1年間にわたり公式な「成都パンバサダー」として活動するほか、2013年には「世界パンダ保護ツアー」に参加します。世界的に有名なバスケットボール界のスーパースター姚明(ヤオ・ミン)が、記者会見で本プログラムへの支持を表明します。なお、姚明(ヤオ・ミン)氏が設立したヤオミン基金(The Yao Ming Foundation)は本プログラムの公式の共催団体となっています。

2012年パンバサダー・プログラムは、2010年に行われたキャンペーンの成功を基にしています。2010年のキャンペーンでは、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地にて1カ月間にわたりパンダの飼育係を務める機会を得ようと、世界各国から6万名以上もの保護活動家がインターネット経由で応募し、最終的には6名のファイナリストが選ばれました。

今年のプログラムでは、新しく掲げられたテーマ「パンダクエスト(冒険)―次期成都パンバサダーになろう」のもと、パンダの飼育や保護環境下でのリハビリではなく、パンダを自然界に戻すことに焦点を当てます。任命されたパンダバサダーは、野生パンダの自然の生息地に入り込むという特別な体験を通じて、パンダを野生に戻すという現在進められている計画に参加します。

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地のディレクターを務める張志和博士は、「パンダの生息数を増加させるための次の段階は、パンダが安全に自然界に戻れるようにすることです。我々の目的は、入念に準備を行ったうえで、野生における自然な繁殖を通じて長期的に持続可能な増加を達成することにあります。飼育とリハビリに特化した手段だけでは、この愛すべき生物の今後の生存を確実に保証するには不十分です」と述べています。

プログラムの選考過程は、応募者のパンダ保護に関する知識、保護メッセージを周囲に伝える能力、そして自然の生息地保護に対する配慮を審査します。オンラインでの応募から始まり、世界中から集まる応募者のトップ160から、審査員により72名を各リージョンで行われるセミファイナルをご招待します。その中から選ばれた16名はファイナリストとして中国・成都市へご招待され、最終的には3名のパンバサダーが任命されます。3名のパンバサダーは成都市パンダバレーでのセレモニーにご参加いただき正式な大使としての任命を受けた後に、2013年には「世界パンダ保護ツアー」に参加し、世界11カ国で飼育されているパンダを訪問し、この絶滅に瀕した動物の認知度向上に関わる現地活動を開始します。

張志和博士は「ジャイアントパンダは世界に類のない動物で、特に中国人をはじめ世界中の人々に愛されています。パンダは四川省が原産地ですから、彼らの世話をし、自然界にて繁栄できるように手助けをするのが我々の使命です。パンダは世界で最も絶滅の危惧が叫ばれている種であり、この特別な動物を保護することは必須です。私は成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地と協力して、可能なかぎりこのプログラムを成功させたいと考えています」と述べています。

成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地は1987年に設立されました。設立当初は6頭のジャイアントパンダが自然界から保護され、完全に体力が回復するまでリハビリを受けました。現在では、世界で最大のパンダ飼育施設として108頭の健康なパンダを飼育しています。

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